こんにちは。
ナチュラル薬膳生活文化普及協会理事長、薬膳ライフコーチ須崎桂子けいてぃーです♪
これまで薬剤師、看護師、料理教室の先生、エステティシャン、薬膳の専門家になりたい大人女性のみなさんに、本格的な薬膳コースをオリジナルテキストで十数年教え続けてきた実績を持っています。
管理栄養士の知識と薬膳の学びを掛け合わせたい
ナチュラル薬膳柏本校サロンは、薬膳の認定資格を取得した「認定資格会員」の皆さまのために継続して学びを深めることが出来るように、ブラッシュアップ(BR)研修制度を設けています。
今月2019年3月までは、母校の柏本校サロンまで足を運んでBR研修を直に受講するリアルブラッシュアップ(RBR)研修を実施してきました。
そして今年4月からはこのRBR研修に加えて、インターネット媒体を利用したバーチャルブラッシュアップ(VBR)研修が、ナチュラル薬膳生活文化普及協会の認定資格会員・養成コース修了生・養成コース在校生を対象に正式スタートします!
薬膳レッスンの受講を修了して、認定資格を取得しても、一定期間の学習を終えてからナチュラル薬膳生活の仲間達とともにブラッシュアップする機会がないと、せっかく身に付けたナチュラル薬膳生活の理論などを忘れてしまいがちだから。
それに、家庭薬膳フードセラピーも自分で行って、家族や友人にキレイや健康になるためのおすそ分けを始めているけれど、他の会員さん達はどんな薬膳レシピで食養生をしているのか知りたいというご要望も頂いています。
そして中医薬膳学を、季節薬膳を考える入門レベルから、体調や体質に合わせてひとりひとりのための薬膳フードセラピーを応用レベルの上級コースで学んだ後のステップアップのご要望もあります。
さらに、薬膳ライフコーチは、「シニア世代もイキイキ美しくあるための美容薬膳」や「生活習慣病予防の薬膳」や「癌の再発防止薬膳」や「アトピー性皮膚炎ケアの薬膳」のような高度な薬膳生活を目指せるように、多面的にこれまでの学びを生活に活かす智慧を引き続き分かち合いたいと願っています。
ナチュラル薬膳生活を学び仲間達との交流を育んでいきたいけれど、普段は生活が忙しくて、日程も合わないし、引っ越したし、通学はなかなか難しい・・・そんな、ナチュラル薬膳生活の仲間達もいらっしゃいます。
そこで、こうした悩みを解消して仲間達が集まりやすいようにウェブサイトを利用して、フェイスブックライブやZOOMレッスンを活用しながら、大人の「学び場」×「遊び場」となるVBR研修のプラットフォームを作り上げました。
では、こうした取り組みのうち、今回は今月の15日に行った従来の上級者向けRBR研修にて、ナチュラル薬膳生活アドバイザー飯塚あずささんの「オリジナル薬膳レッスン作り」の取り組みの様子をレポートさせて頂きます。
あずささんは、管理栄養士の知識を薬膳の智慧と掛け合わせて、将来何らかの社会活動をしたいと夢を模索中です。
ナチュラル薬膳生活の仕事に活かす夢は、修了生のみなさまがひとりひとりご自身で形作っていくものなので、それが薬膳講師とは限りません。
まずは、実際に薬膳講師の側に立ってみて、薬膳を学ぶのが初めての新入生さんに生徒役になって頂き、ご自身で作った薬膳レシピとレ資料で楽しい調理と講義を行って頂きました。
家庭薬膳クッキングクラスで冬の「アンチエイジング」を学んでから
まず、今月ご自身が講師役となって薬膳レッスンを作り上げる前に、あずささんは昨年末のうちに、当薬膳スクールの家庭薬膳クッキングラス(アンチエイジング)を、薬膳初めてさんの会員さん達と一緒に「インターンシップRBR研修」というかたちで受講しました。
そして薬膳を教える視点に立って、自分なら初めて薬膳を学ぶ人たちにどんな風に薬膳の魅力を伝えたいか、意識を研ぎ澄ませて参加して頂きました。
薬膳の教え方は薬膳講師によって様々です。
ナチュラル薬膳生活カレッジの家庭薬膳クッキングクラスでは、季節薬膳の応用として、例えば冬の薬膳は「アンチエイジング」にも応用が利くことを前提に、食事療法のテーマを決めて薬膳初めてさんも分かるよう、かんたんな家庭薬膳作りを紹介したり、やさしい表現で中国伝統医学の食養生を説明します。
例えば、当薬膳スクールでは陰陽五行説のお星様のような相関関係図を用いて、ちょうどレッスンを行った寒い年末の冬が属する「水行」というカテゴリーに合わせて、アンチエイジングの薬膳レシピ作りのコツや中国伝統医学のお話しを展開しました。
中国伝統医学(中医学)では冬の寒さは水に関わる腎(じん)を傷めやすいと考えます。
そして中医学では面白いことに、「腎」は現代西洋医学で言うところの泌尿器系に関わる機能だけでなく、私たちの成長や若々しさを保つモトが貯えられている臓器だと考えるからです。
寒い冬の冷えは若さを損なうリスクがあるので、身体、特に若さに関わる腎を温める冬の季節薬膳は、アンチエイジングに応用が利くと捉えて食事療法を行うというわけです。
そして、中医学ではそれぞれのシーズンにイメージカラーまであるのです。それは、「黒」!
こうしてみると中国の先人の智慧には、自然界を表現する色彩感覚も備わっていて、何だか医学なのに抒情的なロマンを感じませんか?
薬膳ライフコーチは薬膳学の源泉となる中医学のこうした部分が大好きで、「薬膳の道」に身を投じて専門家になりました。
このように冬の季節薬膳では、五色のイメージが「黒い」ことに関連付けて、オーソドックスに黒っぽい薬膳素材を活用することが多いです。
当薬膳スクールでも、「黒蜜」を使う方法で身体を温めアンチエイジングにも役立つ薬膳スイーツなどをご紹介しています。
現代栄養学では、ポリフェノールやカロテノイドなど、色の濃い食材にはもともと細胞が錆びるのを防止する抗酸化作用を持つものが多いことが知られています。
色の濃い薬膳素材を用いてアンチエイジングにも役立つ冬の季節薬膳レシピ作りに取り組むたび、薬膳の先人は太古の昔から冬は色の濃いものを食べることを勧めていたわけです。
だから、経験則でこうした知識をもって実践してきたこと、それを現代に伝えてくれていることがすごいなあと今でも驚嘆そして感謝しながら薬膳講師の仕事をしています。
管理栄養士あずさ先生の「春のアンチエイジング薬膳」レッスン
そして年末のインターンシップ研修から2ヶ月半が経ち、いよいよナチュラル薬膳生活アドバイザーの飯塚あずささんが先生として、現代栄養学を活かしてアンチエイジングの薬膳レッスンを披露してくださいました。
この3月から薬膳を本格的に学ぼうと決めたシニア世代の後輩が生徒さん役だったので、薬膳テーマも設定もドンピシャリ。
あずさ先生はアンチエイジングの薬膳レッスンが春になったこともあり、敢えて、冬の薬膳テーマに近いアンチエイジングを「春の季節薬膳フードセラピー」という切り口で彩り豊かにこのような調理例でご紹介くださいました。
☯ほたるいかと菜の花のパスタ
☯キャベツと玉ねぎのわかめスープ
☯白胡麻豆乳プリン苺ソース
☯韃靼(だったん)そば茶
まずは、一緒に調理実習を楽しみながら、新入生さんはこんな風にカットしたミニトマトをずらりと並べたりして嬉しそう^^
あずさ先生のこだわりは、薬膳素材の繊維を断ち切って消化吸収されやすいように調理すること。
そうすれば、消化吸収力の弱いお年寄りが召し上がっても、薬膳素材からたっぷり滋養を取ってアンチエイジングにつながるから。
こうした調理の意味を説明をしながら、実習を進めてくださったのがとても楽しく、勉強になりました (´▽`)
そして、ご覧になって頂いてすぐに分かると思いますが、あずさ先生の選んだ薬膳素材は皆明るい春の色🌼
「アンチエイジングの薬膳フードセラピー」は、「腎(じん)」に作用する黒っぽい薬膳素材をベースに作るものだという中医薬膳学の基本的な教えについては、ご紹介したとおりです。
しかし、春のアンチエイジングの薬膳をテーマに取り組んだあずさ先生は、その基礎理論に囚われることはありませんでした。
もちろん、アンチエイジングがテーマなので、細胞が錆びるのを防ぐ=老化を防ぐ=抗酸化・腎を滋養して老化を防ぐ・・・という薬膳フードセラピーの方法論はおさえながら、レッスン資料を作り上げています。
アンチエイジングと言ってももう春だし、スーパーマーケットには芽吹き始めた色の明るい「新」野菜や、ほたるいかのような海の幸が出回り始めた3月も半ば。
そこで黒い薬膳素材を敢えて、抗酸化力の強い植物色素成分(フィトケミカル)をたっぷり含んだ色の濃い食材に置き換えたのがすぐに分かりました。
ここで使った黒っぽい薬膳素材と言ったら、わかめやほたるいかくらいだったでしょう。
しかも、血(けつ)をチャージするほたるいかは、再加熱したら暗い赤紫色が、一緒に炒めた菜の花の緑に映えてつややかな明るい色になり、黒っぽいどころではありません。
こんな風に「ほたるいかと菜の花のパスタ」は、視覚的にきれいで見ただけで若返そうだね・・・という五感全体で楽しめる春のアンチエイジングの一品になりました。
もうひとつ印象的だったのは、春のアンチエイジングならではのあずさ先生のお話し。
初々しい春の自然界の「気」を春の食材からおすそ分けしてもらって、若返ることが出来るから、すなわちそれがアンチエイジングの薬膳になる・・・というご説明です。
確かに、新キャベツに、新たまねぎに、青々とした菜の花に、フレッシュな苺・・・
春の陽気でぐんぐん育った柔らかい植物たちは、若々しい「気」に満ち満ちています。これは試食させて頂いてすぐ、確かに~と体感できたので、説得力がありました!
それから、🔰薬膳初めてさんに中医薬膳学のお話をするとき、自分は知っているからと言って、腎(じん)だの、脾胃(ひい・消化器系統のコト)だの、中医学の専門用語をうっかり口から出やすいもの。
それにあずさ先生はすぐに気がついて、先日ご紹介したような感じて、例えば腎の概念を上手に説明していました。
中国伝統医学でいう「腎(じん)」には、西洋医学でいう「腎臓」を超えた意味があって、 私たちの成長や若々しさを保つモトが貯えられているとかんがえられているのですよ。。。
・・・といった感じに。
これなら、薬膳初めてさんもなぜ、アンチエイジングに抗酸化や腎をいたわる薬膳素材を使ってお料理をするのか納得がいきますね。
そしてしめくくりの薬膳のお話しでは、フィトケミカル・免疫力アップ・アンチエイジング・春の季節薬膳・肝(かん)のお話が盛りだくさんで並んで出てきました。
すると、春のアンチエイジングの薬膳フードセラピー作りは、楽しくて試食もおいしかったのだけれど、薬膳理論の中心が何なのかちょっと戸惑ってしまいました。
そこで、今回の薬膳テーマ、すなわち目的は「アンチエイジング」だから、「メインテーマを中心に、それ以外を枝葉にして薬膳レッスン資料を作ってもよかったかな」と、薬膳ライフコーチの気付きを最後に分ち合いました。
こうして、国家資格の管理栄養士を持つ認定資格会員さまを薬膳フードセラピーの専門家として世に送り出すのも、薬膳ライフコーチにとって、この上ない喜びのひとつです。
飯塚あずさ先生^^ お勤めと子育てを両立しながら、オリジナルの薬膳レッスンを作るのは、大変だったことと思います。
でも、必ず未来の薬膳活動につながる経験となるはずですし、心から応援しますし、応援し続けます!
自分のカラーで薬膳資格を活かす道!
このようにナチュラル薬膳生活文化普及協会「認定資格会員」の皆さまはみんな個性的✨
ナチュラル薬膳生活文化普及協会の宝石箱に眠る色とりどりの宝ものです。
ナチュラル薬膳生活アドバイザー飯塚あずささんもこうした仲間達のひとり。
現代栄養学に裏打ちされた薬膳フードセラピーで「自分独自の価値を社会に生み出せないか」、今も模索を続けRBR研修に足を運んで自己研鑽を続けていらっしゃいます。
ナチュラル薬膳生活の学びを活かして自宅で薬膳教室を開業する人。
薬膳の学びを得意な分野に間接的に活かしてキラキラ輝く人。
最初の夢が思いがけないカタチに変化して違う色の光を放ちだした人。
地味な原石だけれど歩みを止めずに自分を磨き続けている人。
宝石箱の中に自分の宝物を持ち込んで化学反応している人。
モチロン宝石箱を飛び出して自力で光を放っている人も。。。
「ナチュラル薬膳生活コーディネーター養成コース」から薬膳の扉を開いた人は、受講中に少しずつ先人の叡智に触れ、食事がココロとカラダに多くの影響を及ぼしていることを知り、人生観がガラリと変わることが多いです。
認定資格を取る取らないに関わらず、ご自身で選ぶ薬膳の道はいろいろあります。
ご希望であれば、ナチュラル薬膳生活カレッジ柏本校サロンでは、その後もさらに上級の「ナチュラル薬膳生活アドバイザー養成コース」、そして先にご紹介したRBR研修やVBR研修が整っています。
ナチュラル薬膳生活カレッジ・ナチュラル薬膳生活文化普及協会のミッションの一つは、「ナチュラル薬膳生活」を愛する仲間達と【絆】を培い、ココロ豊かな人生を謳歌する場を作るコト。
だから、ナチュラル薬膳生活の個性豊かな認定資格会員の皆さんが、ご自身の得意分野に薬膳を活かして未知のパワーを発揮したいともがいていたら、そのカラーを引き出すお手伝いもしているというワケです。
須崎桂子
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