こんにちは。

ナチュラル薬膳生活文化普及協会理事長、薬膳ライフコーチ須崎桂子けいてぃーです♪

 

これまで薬剤師、看護師、料理教室の先生、エステティシャン、薬膳の専門家になりたい大人女性のみなさんに、本格的な薬膳コースをオリジナルテキストで十数年教え続けてきた実績を持っています。

 

ハーブ薬膳茶と須崎桂子

 

今日は雨が降りしきる「梅雨冷え」の午後の紅茶に、薬膳酒でもありメディカルハーブチンキでもある「サフラン酒」で身も心も温まったお話しです。

 

薬膳ライフコーチの暮らしの中から、ホワイトリカーで簡単に作れるサフランの薬膳酒・メディカルハーブチンキのレシピ、大人女性の血の道を巡らせるサフランの薬理作用、活用例をご紹介させて頂きます。

 

自然派料理教室の先生から貴重なサフラン。ホワイトリーカーで薬膳酒・チンキに

 

今年の初め、新型コロナの感染が拡大する前にスペインを旅した友人の温活料理教室「Nanohana Natural Cooking主宰」青木恵美子さんから、大変貴重なサフランをお土産に頂きました。

 

友人からお土産に頂いた貴重なスペイン産のサフラン♣温活料理教室「Nanohana Natural Cooking」青木恵美子せんせいからお土産に頂いた貴重なスペイン産のサフラン

 

自然療法にとても造詣が深い恵美子せんせいは、薬膳にも深く共感してくださっている盟友。

 

ですから、こんなとびきりのナチュラルな薬膳素材を頂いてとても嬉しくて、早速ホワイトリカーで「サフラン薬膳酒」・「サフランのメディカルハーブチンキ」に浸け込みました。

 

 

実はこの数か月前の「サフランの薬膳酒=サフランのチンキ」が、まるでタイムマシーンのように梅雨のシーズンの今。

 

とくに梅雨冷えの日のわたくしの心と身体の健康管理に大変役立っているので、ご紹介させて頂きます。

 

ホワイトリカーでサフラン酒を仕込んでいるところ。
♣ホワイトリカーでサフランの薬膳酒・メディカルハーブチンキを仕込んでいるところ。

 

サフラン蕃紅花(ばんこうか)の薬膳酒・メディカルハーブチンキのレシピ

 

材料: サフラン 少々 (あまりに軽いのでどのくらいの分量か動画をご参照ください。)

    ホワイトリカー 180ml

 

作り方: 材料をアルコール消毒した清潔なボトルに入れて浸ける。2~3か月後から薬膳の調理や健康ドリンクに使える。

 

補足ポイント:薬酒やチンキに使うアルコールは度数があまり低いと、薬膳素材やメディカルハーブの有効成分が十分に抽出できませんし、腐敗してしまう可能性があるので、注意してください。

 

薬膳酒・メディカルハーブチンキとは

 

チンキは、英語でいう、tincture(ティンクチャー)のこと。

 

チンキはメディカルハーブをアルコールに漬け込んで有効成分を抽出した、家庭で作れる西洋伝統医学のハーブ製剤ですが、結局のところ、薬膳酒と同じです。

 

アルコール度数の35℃程度のホワイトリカーで簡単に仕込むことができるので、薬膳素材やメディカルハーブの性質を知ってご自身やご家族に会うものを選び、家庭医学で健康管理をなさりたい場合に常備しておくと便利です。

 

大人女性にピッタリの薬膳素材兼メディカルハーブ。サフラン。

 

サフランは、 女性の血の道を守るので大人女性が見舞われやすい冷え症や更年期症状の改善にとても役立つ薬膳素材でもあり、メディカルハーブでもあります。

 

水溶性なのでわざわざアルコールに浸けなくても、お水に入れるとすぐにまっ黄色の抗酸化力抜群の黄色いクロシンというカロテノイド系の植物色素成分が出てきます。

 

サフランは寒性ですが、温める働きのあるアルコール製剤に加工すれば身体を冷ます作用が抑えられます。

 

身体の循環をよくして代謝を高める働きがあるほか、精神をリラックスさせる効果も持っています。

 

サフランはクロッカス1輪から3つしか採れないめしべです。

 

1g採るのに160輪の花が必要なほど、希少価値の高い薬膳素材兼メディカルハーブなのです。

 

恵美子せんせいからの大切な頂き物なので、水浸剤の薬膳茶や薬膳スープですぐに使い切ってしまうよりも、少量ずつじっくり薬効を摂りたかったので、アルコール製剤にしておいたのです。

 

 

サフランのように希少な薬膳素材やメディカルハーブは、アルコールの冷浸剤にすると水溶性・脂溶性の有効成分を両方ともじっくり抽出できるのが利点です。

 

動画でもご覧頂けますが、浸けてすぐにクロシンの黄色い植物色素成分が出てくるのが分かります。

 

大人女性は女性ホルモンの減少でアッと今に血管壁のしなやかさが失われて、高血圧や動脈硬化などのリスクにさらされやすくなります。

 

こうした植物色素成分には抗酸化力があるので、細い血管の壁面の細胞が錆びるのを防ぎます。

 

ですから、今回ご紹介しているサフラン薬膳酒・メディカルハーブチンキは大人女性が少しずつ摂るようにすると、生活習慣病の予防にい大変重宝する優れがハーブ製剤なのです。

 

アルコールを飛ばすには、熱々のスープや、お茶にスプーン1杯程度加えて頂けば大丈夫です。

 

但し、アルコールアレルギーがある場合は、さらに火にかけて十分加熱してから、冷え症や血行促進やアンチエイジングの薬膳づくりにご活用ください。

 

例えば今日は、梅雨冷えの雨ざあざあの昼下がりに午後の紅茶を愉しもうと思ったのですが、ふとサフランチンキがサロン教室の棚にあるのを思い出しました。

 

サフランチンキ入りの紅茶
♣サフランチンキを紅茶に入れるところ。

 

そこで、カップにティーバックを入れて沸かしたばかりの熱湯を注ぎ、サフランチンキをスプーン一杯落としてよく混ぜて、簡単おいしいサフランチンキ入りの紅茶、薬膳茶を作りました。

 

アルコール臭はありませんし、サフランの美しい彩りは消えてしまいますが、お腹からじんわり温まるのが分かります。

 

紅茶にはリラックス効果や利尿作用があるので、大人女性の更年期障害の心のケアや、梅雨に生じやすい浮腫みや、冷え症体質の改善にも役立つ薬膳茶としてご活用頂けます。

 

わたくしと同じような大人世代の冷え性の方のご参考になれば嬉しいです。

 

まとめ【薬膳レシピ開発】ホワイトリカーで作る薬膳サフラン酒・ハーブチンキ

 

自然環境の豊かな栃木で 健康志向の高い皆さんにヘルシーな温活料理を教えていらっしゃる青木恵美子せんせいから頂いた素晴らしいスペイン土産のサフランは、こんな風に冷え症のわたくしにばっちりのメディカルハーブチンキに変身しました。

 

サフラン自体は身体の熱を冷ましながら血流を良くしたり、精神症状を安定させる働きなどがあります。

 

そのサフランをホワイトリカーで薬膳酒、メディカルハーブ製剤に加工すれば、冷え症にも応用が利くこと、そして薬膳ライフでは調理や茶剤にも使えることをご紹介させて頂きました。

 

家庭薬膳で簡単につくれるホワイトリカーの薬膳酒やメディカルハーブチンキは、本格的な薬膳素材の棗(なつめ)や朝鮮人参や枸杞の実(くこのみ)でも作れますし、それに日本ではもともと、梅雨の時期になると各家庭で梅酒を漬け込む習慣がありますね。

 

棗や朝鮮人参の薬膳酒は気(生体エネルギー)や血(けつ・わたくし達の身体を滋養している赤い液体)を生み出す手助けをします。

 

枸杞の実の薬膳酒は、陰(体液全般や血)を生み出すお手伝いをしてくれます。

 

梅酒の酸味の刺激は胃の消化の働きを高めたり、体内から養分や老廃物が漏れ出ないように引き締める収斂の働きがあります。

 

ぜひ、ご自身の薬膳のゴール(目的)に合わせて、上手に使い分けながら大人女性の日々の暮らしにお役立てください。

 

デトックス系 活血化瘀類 サフラン(蕃紅花)

*体温への作用・味の性質・臓腑への働きかけ・作用*

寒 甘 肝心

活血化瘀 清熱解毒 調経 解鬱安神 涼血

*栄養素・生理機能成分*

クロシン β‐カロテン リコペン

 参考文献

『ナチュラル薬膳生活入門編』 

『ナチュラル薬膳生活応用編』

薬膳を深めて家庭や仕事で活かしたい方に、中医学理論で組み立てる本格的な薬膳実践コースを開講しています。

【基礎】薬膳実践コースへ入学をご検討の方に、薬膳体験パーソナルレッスンを実施しています。

薬膳ライフコーチ須崎桂子けいてぃーが、心・体・魂が整う薬膳生活メルマガをお届けしています。

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病気の家族や自分に食事療法を出来ず悩んでいたとき、薬膳と出会い、中医学の食事療法を知り学ぶ。しかし健康には食事だけでなく、適度な運動や休養も必要なのに気づく。抽象的な伝統医学に現代の生理学や栄養学を掛け合わせ、ライフスタイル医学の暮らし方「ナチュラル薬膳生活Ⓡ」を考案。2008年にナチュラル薬膳生活文化普及協会を設立して、心・体・魂を整える薬膳フードセラピーの暮らし方を社会に広め続けている。