こんにちは。ナチュラル薬膳生活文化普及協会の須崎桂子けいてぃーです♪

 

 

今日から9月ですね。

 

猛暑と新型コロナでお疲れ気味の方が多いですが、みなさま元気にお過ごしですか。

 

夏の暑さと秋の涼しさがせめぎ合う季節の変わり目。

 

急にどんなものを食べたらいいか、ちょっと戸惑うことが多くなりますね。

 

朝早く少しすっと暑さが引き始めた8月の終わりの日に薬膳サロンに携えて行った、アンチエイジングの薬膳お弁当「栗と枸杞酒のご飯と苦瓜の豚ハツ炒め」のお話しです。

 

温める栗と冷ます苦瓜の性質を活かす薬膳レシピ開発の考え方

 

8月の末、猛暑日の残暑の日にものすごく早い初物の「栗」を手に入れました。

 

「栗」は身体を温める薬膳素材なので、まだ食べるには早い気もしたのですが、まずはランチに初物の栗ご飯に炊きました。

 

そして次の日の朝方は少し涼しくなってほっと一息。

 

たくさんできた栗ご飯の残りをとっておいたので、薬膳お弁当に苦瓜のおかずと一緒に詰めました。

 

アンチエイジングの薬膳「栗と枸杞酒のご飯と苦瓜の豚ハツ炒めの薬膳お弁当」♣アンチエイジングの薬膳「栗と枸杞酒のご飯と苦瓜の豚ハツ炒めの薬膳お弁当」

 

そして薬膳サロンにお弁当を持って出たので、昨日のおひる時にライブ配信でご紹介しました↓

 

実はヘッドセットのUSB端子をパソコンに差すのを失念してしまったので、音声が聞き取りにくくてすみません。

 

 

https://youtu.be/-rwekD5gZEA

 

栗はエネルギーを補給する補気類の薬膳素材ですが、中国伝統医学でいう腎(じん)に、若々しさのモトを補充するのでアンチエイジングに役立ちます。

 

ただし、栗は加熱するとほくほくして身体をじんわり温めます。

 

まだ残暑が厳しい日が続いていたので、せっかくの初物の栗を食べたいけれどどうしようかと考えました。

 

するとちょうど残暑の熱を降ろすために買っていた苦瓜が冷蔵庫にありました。

 

そこで苦瓜と豚ハツと炒め合わせて一緒に頂くことにしました。

 

夏の季節薬膳「苦瓜と豚ハツの豆鼓炒め」♣夏の季節薬膳「苦瓜と豚ハツの豆鼓炒め」

 

薬膳フードセラピーでは温めるものと冷やすものを一緒に使って、陰と陽のどちらかに偏り過ぎないようにする方法があります。

 

それを「寒熱のバランスを取る。」といいます

 

陰陽太極図
♣陰陽太極図のイメージです。

 

身体を温める温性の栗は加熱調理をするとおいしいのですが、気温が35℃近い日にはやはり食べるとのぼせるような気がしてしまいます。

 

しかも今回はアンチエイジングの力を増すために、同じく身体を温めるホワイトリカーを使って漬けた枸杞の実を加えてしまいました。

 

枸杞の実を薬酒にすると若々しさのモトになる植物色素成分などをしっかり抽出されるので、アンチエイジングにとてもよいのです。

 

栗と米と枸杞の実のご飯を土鍋にセットしたところ。
♣栗と米と枸杞の実のご飯を土鍋にセットしたところ。

 

9月に入ったら少し朝が涼しくなりましたが、まだ残暑が続く季節。

 

夏から秋へ・・・これからまだしばらくは、「寒」と「熱」がせめぎあう季節です。

 

そこで寒熱のバランスをとる食養生に、温める栗と冷やす苦瓜を活かしたのでした。

 

豚ハツで心臓を守る薬膳レシピ開発の考え方

 

それから中国伝統医学(中医学)の源である中国古代哲学の五行学説によると、夏は心(しん)を傷めやすい季節と言われています。

 

五行学説というのは、中国の古代人の世界観で森羅万象を5つのカテゴリーに分けて考えます。

 

下の図は、このうち季節と臓の相関関係をビジュアル化した五行の図で、火行には季節としては夏、臓としては心(しん)が含まれています。

五行の臓と季節の関係
♣五行の臓と季節の関係

 

夏の暑さは、心(しん)に貯えられている潤いを消耗すると考えられています。

 

心(しん)と汗のイメージ
♣心(しん)と汗のイメージ

 

心の潤いは五行で言うと「」にも関りが深いという考え方もあるのです。

 

ですから、豚の心臓である「ハツ」も一緒に活用しました。

 

中医学には「以類補類(いるいほるい)」という言葉があって、不調のある臓器と同じ臓器を食べて身体を治すという考え方があります。

 

暑さで発汗するため心(しん)の潤いを消耗しやすい夏に、豚の心臓を食べて食養生をするのです。

 

まとめ。薬膳レシピ開発のコツ「栗と苦瓜の薬膳お弁当」夏から秋へ季節の変わり目の食養生

 

薬膳レシピ開発には、主に中医学の考え方に基づいて季節や体質や体調に合わせて、健康管理の目的にぴったりな薬膳素材や調理法を選んで組み立てていきます。

 

伝統医学の考え方をベースにはしていますが、薬膳ライフでは現代の医学や栄養学の要素を取り入れる場合もあります。

 

今回ご紹介した夏から秋への薬膳のお弁当では、まだ残暑の残る季節に敢えて温める働きのある薬膳素材の栗をアンチエイジングのご飯で頂くことにしました。

 

栗ご飯には身体を温めるホワイトリカーで漬けこんだ枸杞の実の薬膳酒も使ったので、身体を熱くしすぎる心配がありました。

 

そこで、こうした場合は薬膳素材が身体を温める力が強くなり過ぎないように、一緒に頂く他のおかずに身体を冷ます薬膳素材を組み合わせて「熱」と「寒」のバランスを取る方法を使いました。

 

薬膳レシピを作成するときのこの方法は、中国古代哲学の「陰」と「陽」の考え方に基づいています。

 

今回は身体の熱を冷ます苦瓜を豚ハツと炒め合わせたおかずと一緒に頂くことで、冷やす方にバランスを整えています。

 

中国古代哲学の五行の考え方から見ると、夏の暑さは心(しん)に負担をかけやすいことで知られています。

 

そこで、汗の材料となっている心の潤いを補給して、心の機能を助けるために豚の心臓であるハツを苦瓜の炒め物に使いました。

 

薬膳ライフを学ぶと、このようにカンタンでおいしいおうち薬膳を、病気予防や体質改善や体調管理の目的に合わせてさっと作れるようになります。

 

 

まいにち必ず摂るお食事を大切にしながら、人生を健やかに200%味わい尽くしたい、人生の使命(ミッション)を果たしたいオトナ女子のみなさんの美と健康を守るお役に立てば幸いです。

 

営養補給系 補気類 栗

*体温への作用・味の性質・臓腑への働きかけ・作用*

温 甘

脾 腎 胃

健脾益胃 補腎強筋 活血止血 止瀉止咳

化痰 健脳

 

参考文献

『ナチュラル薬膳生活入門編』 p.112
【前期】コーディネーター養成コース 公式テキスト

『ナチュラル薬膳生活応用編』 p.134
【後期】アドバイザー養成コース 公式テキスト

   

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中医師から中医学・薬膳学を習得。心の状態で体調を崩したことから、健康の維持・増進、病気の予防・治療には食事だけでなく、運動やリラグゼーションも必要なのに気づく。そこで抽象的な伝統医学に現代の生理学や栄養学も掛け合わせて、ライフスタイル医学の暮らし方「ナチュラル薬膳生活Ⓡ」を考案。2008年にナチュラル薬膳生活文化普及協会を設立して、心・体・魂が喜ぶ薬膳フードセラピーの暮らし方を、人生に前向きな大人女性たちに配信し続けている。