こんにちは。
ナチュラル薬膳生活文化普及協会理事長、薬膳ライフコーチ須崎桂子けいてぃーです♪
これまで薬剤師、看護師、料理教室の先生、エステティシャン、薬膳の専門家になりたい大人女性のみなさんに、本格的な薬膳コースをオリジナルテキストで十数年教え続けてきた実績を持っています。
新型コロナ第3波の影響を考えて、年末年始は遠方の親戚と集う恒例の宿泊や食事会がキャンセルになりましたが、ピンチはチャンス。
おかげさまでリモートワークで仕事を続けながら、家族と自宅で映画や薬膳おせちを愉しみ、静かにホリデイシーズンを過ごすことができました。
そのお正月の三が日は白鳥哲監督が「恩送り公開」として一般公開してくださった長編7作品のうち、エドガー・ケイシーの生涯を描いたドキュメンタリー『リーディング』を拝聴させていただきました。
先日のブログの中でも、エドガー・ケイシーが乾癬の患者さんにナス科の植物を避けるように指示していたのが印象的だったので、その理由をナチュラル薬膳生活の視点から紐解いてみたばかりです。
エドガー・ケイシーは100年前に、自分が催眠状態になって天から啓示を受ける方法で、さまざまな難病の人ひとり一人に治療法を伝え癒しつづけ、14,000もの症例を記録として後世に遺した不思議な療法家です。
その映画の中に登場するエドガー・ケイシー療法の後継者のみなさんが次々に語るシーンで、とても心に刺さったことがありました。
それは、どんな治療法を授けてもらっても、それって本当に効くの?とクライアントさんが疑念を抱いていると、「受け取る側の心の在り方によっては治療の効き目が出にくい。」ということです。
およそ15年まえに薬膳生活を始めた頃から、自分自身も「薬膳って本当に効くの?」と半信半疑だったりすると、あまり効き目がないように感じていました。
ですから、この心に刺さったエドガー・ケイシー療法の特色は薬膳に置き換えると、「心の在り方は薬膳の効き目も左右する。」ともいえるのではないかと共感した次第です。
そこで今回は、エドガー・ケイシー療法であれ薬膳であれ、自然界との調和を重んじる自然療法の効き目がなぜ、心の在り方で効き目が左右されるのか「ナチュラル薬膳生活®」の視点で紐解きます。
心と体の関係を紐解くと見えてくる癒しのメカニズム。
エドガー・ケイシーのさまざまな療法であれ、ナチュラル薬膳生活の中心である薬膳フードセラピーであれ、その他、世界中にみられる自然療法の共通点は、心と体は切っても切れない関係にあることを前提に癒しを施していることです。
ここでいう自然療法とは、この地球という自然環境の中に生きる人間のさまざまな不調を自然の力を借りて自然と調和しながら癒していくメソッドの総称です。
この世の中にはエドガー・ケイシー療法、薬膳、アロマセラピー、ナチュロパシー、ヨガ、ヒプノセラピー、レイキなど、いろいろな自然療法があります。
こうした自然療法にご興味をお持ちの方々の間で、エドガー・ケイシーはとても有名なので、このブログをお読みのみなさんの中にはすでにご存じの方も多いのではないかと思います。
ある意味、近代のスピリチュアルな療法家、ヒーラーの先駆者です。
エドガー・ケイシーが不調をうったえるクライアントに伝えたアドバイスの中には、体や心の悩みを解決するいろいろな療法が含まれています。
まるで中国伝統医学(中医学)の陰陽の考え方のように、体の内側と外側からアプローチする方法もありました。
例えば、体を物資面で内側から浄化するには、みずみずしいグリーンの野菜をたっぷり食事で摂ることを勧め、それと同時に外側からもアプローチして、患部をひまし油でマッサージして温める温熱療法を併せる手法です。
エドガー・ケイシー療法の中には、「ナチュラル薬膳生活®」にも通じるこうした食事についてのアドバイスがあること、さらに心の状態にも働きかける瞑想法も含まれているので大変興味深く感じました。
食事療法やオイルマッサージのような体に働きかけるアプローチに加えて、もともと西洋的なクリスチャンの立場からだったようですが、瞑想をつうじて生かされていることに感謝して穏やかな心を保つことを推奨しているのですね。
わたくしも薬膳という食事療法だけでは健康を保つことはできないと考えているので、食事・運動・「休養」の全体のバランスを重んじています。
ナチュラル薬膳生活 健康の3本柱
1.「食事」心と体のバランスを整える食べ物と食べ方
2.「運動」食べ物から健やかな心と血肉を作るエクササイズ
3.「休養」心と体のオンオフを切り替える暮らし方
ですから薬膳料理教室というよりも、ナチュラル薬膳生活というライフスタイル医学の一環として薬膳を世の中にお伝えしています。
ナチュラル薬膳生活の中の「休養」の部分に、心を穏やかに保つリラグゼーションのひとつとして、光の瞑想法やレイキヒーリングをまいにちの生活にとり入れてきました。
心と体はひとつながりで分かつことができない関係にあるからです。
だからこそ、「心の在り方は薬膳の効き目も左右する。」と考えられるのです。
薬膳であれエドガー・ケイシー療法であれ、本当に効くの?と疑う心では続けることも難しくなりますし、効き目にも影響してしまうことでしょう。
この心と体がつながっているという考え方は、わたくしたちの体そして体に宿る心をひとつの小さな宇宙のようにとらえて癒しを行う、中医学の基本的な理論の一部でもあります。
ナチュラル薬膳生活は、わたくしたちを生かしてくれている大自然に感謝しながら、とかく慌ただしい現代社会に浮足立ちやすい心を整えるのに役立つ暮らし方です。
心と体の関係を具体的に視覚化するナチュラル薬膳生活の「陰陽ホメオスタシスのネットワークシステム」。
ナチュラル薬膳生活ではこうした心と体のバランスを、薬膳教室をひらいた十数年まえまでは中医学の視点で「心身の陰陽バランス」とあいまいに表現していました。
でも、2019年に2冊目の『ナチュラル薬膳生活応用編』を出版する直前に転機がありました。
ナチュラル薬膳生活の究極の目的は、わたくしたちの中にある「陰陽ホメオスタシスのネットワーク」を整えてこの人生を健やかに思いっきり生き切ることだ、というビジョンが突然降りてきたことです。
そのビジョンは、緊張したり緩んだりを繰り返す心の陰陽バランスと、体の中でホルモン分泌や心拍などをコントロールしている臓腑の陰陽バランスの恒常性(ホメオスタシス)を保ち、心と体の複合的な関係性をシンプルに視覚化した俯瞰図でした。
こうした心と体の相関関係は、ホリスティックな統合医療の世界で知っていたのですが、心と体の組織にはそれぞれ、中医学の理論に見る陰陽バランスがあることにも気づいたのです。
このように心と体の状態が複合的に組み合わさって、わたくしたちはあやうい陰陽バランス日々整えながら健康を守って暮らしています。
「陰陽ホメオスタシスのネットワークシステム」のおかげで、心の在り方が、体の中の代表的な自律神経・免疫・内分泌のそれぞれのシステムとお互いに影響しあっているのを以前よりはっきり説明できるようになりました。
そして「陰陽ホメオスタシスのネットワークシステム」に示されていない、それぞれのシステムにつながる心臓や子宮や免疫細胞などの臓腑や細胞の働きにまで、心の在り方が影響を及ぼしているのも意識しやすくなりました。
ですから、心の在り方がアンバランスだったり疑いに満ちていたりしたら、せっかく体によいとされる薬膳やそのほかのどんな療法を試みても、心と体はつながっているので不調を治す全体的な効き目につながりにくくなると想像がつくのです。
ですから、ナチュラル薬膳生活の理想のライフスタイルは、「陰陽ホメオスタシスのネットワークシステム」が整った暮らし方なのです。
まとめ 薬膳って本当に効くの?「心の在り方は薬膳の効き目も左右する。」エドガー・ケイシーの『リーディング』で想う。
薬膳というと薬が入っている料理だと思われたり、西洋医学の医薬品とは違って効き目があるのか疑われたりすることがあります。
しかし、わたくしのように薬膳で心と体の健康を取り戻した人も多く、それが白鳥哲監督の『リーディング』映画作品でお医者さまに見放されたクライアント達が療法を信じて次々を癒される心の在り方に共通点があると感じました。
薬膳の源である中医学とエドガー・ケイシー療法は具体的な方法では違う点もあるのですが、自然と調和して生かされていることに感謝して生きる人間のあるべき姿という根本的な考え方は同じです。
どちらも、人間を自然と切り離すことなく、また人間の体の中に宿る心も切り離すことなく、これらを一体として全体のバランスを整えて、不調の改善を試みるからです。
ですからエドガー・ケイシー療法と同じように、心の在り方は薬膳の効き目も左右すると考えられるのです。
ナチュラル薬膳生活はこのように中医学だけでなく、科学的な根拠のある現代生理学、ホリスティックな統合医療の見地から、エドガー・ケイシー療法のような自然療法も参考に人々に健やかな暮らし方をお伝えし続けています。
では、「ナチュラル薬膳生活®」が、まいにち必ず摂るお食事を大切にしながら、第2の人生を健やかに200%味わい尽くしたい、人生の使命(ミッション)を果たしたい、女性たちの美と健康を守るお役に立てば幸いです。
参考文献
『ナチュラル薬膳生活入門編』
【前期】コーディネーター養成コース 公式テキスト
『ナチュラル薬膳生活応用編』
【後期】アドバイザー養成コース 公式テキスト
須崎桂子
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