こんにちは。
ナチュラル薬膳生活文化普及協会理事長、薬膳ライフコーチ須崎桂子けいてぃーです♪
これまで薬剤師、看護師、料理教室の先生、エステティシャン、薬膳の専門家になりたい大人女性のみなさんに、本格的な薬膳コースをオリジナルテキストで十数年教え続けてきた実績を持っています。
大型の台風10号が九州を巻き込んで通り過ぎて行きましたが、関東地方は再び戻ってきた残暑の日差しが厳しかったです。
今日はそんな中、アオザイを新調してプロフィール写真を撮って頂くために、横浜方面までお出かけしました。
これからも未来に向かって「ナチュラル薬膳生活」から生まれる幸せと健康を必要とする人たちに、薬膳のことを笑顔で世の中にお伝えするためのプロフィール写真。
だからちょっと緊張しました。
正式なお写真はこれからですが、フォトグラファーのちかちゃんをお招きして撮影会を開いてくださった経営コンサルの高橋貴子先生が、隣でスマホでさくっとスナップ写真を撮って、早速たくさん送ってくださいました。
楽しかった撮影会のお話しの詳細はまた後程お伝えいたしますね。
残暑に秋刀魚で熱いタイプの血流を改善するサラダ薬膳。
さて、今日も前置きが長くなりました。
今回ご紹介したいのは、残暑厳しい折、早くもスーパーに並び始めた秋の味覚からさんまを爽やかにお料理して熱いタイプの血液ドロドロを予防したわたくしの薬膳ライフのひとこまです。
熱いタイプの血液ドロドロの予防をしたい大人女性の皆さんのお役に立てば幸いです。
まいにち昼どき薬膳ライフでもライブ配信しましたので、よかったらご参照ください。
ひとくちに血液ドロドロといっても、薬膳の礎である中国伝統医学(中医学)の見地からは、熱いタイプと冷たいタイプがあると考えられています。
だから血行不良といえども、季節のコンディションや体質などによって原因がさまざまだから、不調の原因や、どちらのタイプで血液ドロドロなのかしっかり見立ててから、予防や治療を考えます。
わたくしは冷え症の体質なので夏は冷房のキツイ部屋で長時間過ごしたり、冬の厳しい寒さに晒されたりすると、冷たいタイプの血液ドロドロの心配があります。
しかし、このところの体温に迫るような34℃ちかくの高温多湿の残暑のお天気が続いて、外出したりすると、さすがに身体が熱いタイプの血液ドロドロに傾きがちになります。
ですから、身体を冷ますグリーンティーを頂いたり、柑橘を絞った炭酸水などを頂いて、渇きを癒すように心がけています。
このようにまだ暑い残暑の最中、旬にはまだ早いのですが新さんまを手に入れました。
秋刀魚は活血化瘀類(かっけつかおるい)と呼ばれる薬膳素材の分類で、血液をサラサラにする働きがあります。
そこで秋刀魚と一緒に、血(けつ)を造るのに必要な水分を補給する薬膳素材を一緒に組み合わせて、緩やかに身体にこもった熱をリリースしながら血行をよくする薬膳フードセラピーを愉しもうと思いました。
こんな風に中医学の理論で考えた中医レシピの薬膳が、「さんまとみょうがの野菜サラダ」です。
秋刀魚は極端に身体を温めたり冷ましたりしない平性(へいせい)という性質の薬膳素材です。
だから、一緒に組み合わせる薬膳素材で冷ましたり温めたり、自分で工夫して自分に合うレシピを考えやすいお魚です。
わたくしが手に入れたのは頭と内臓が落とした調理済みの新さんまでした。
だから、ビタミンミネラル豊富な内臓は頂けませんでしたが、三枚おろしのようにして身を楽しむことに。
お話ししたとおり身体の熱を緩やかに冷ます瑞々しい野菜をたっぷり使って、フライパンで焼いた秋刀魚をトッピングしました。
そして、さんまの血液サラサラ効果をさらに高めるために、秋みょうがを散らして和の香りを添えました。
中医学の流れを汲む薬膳の世界では、芳香を持つ良い香りの薬膳素材は身体の中の気の巡りを高めると考えます。
そして、気の巡りがよくなると血(血液のこと)は気と一緒に流れるという考え方があるので、間接的に血流も良くなるのです。
さらに、さんまと同じ活血化瘀類に分類されている「ビネガー」をドレッシングがわりにかけて、血液サラサラ効果のアップを狙いました。
ライブ配信でもご紹介したのですが「内堀醸造」さんの甘酸っぱい「飲むりんご酢」が、わたくしの家庭薬膳でのお気に入りプロダクト。
さんまと茗荷の香りとビネガーのトリプル効果で、暑い季節や熱性の血液ドロドロをサラサラに改善するのに役立つ薬膳フードセラピーになりました。
秋刀魚のボリュームをヘルシーに増やすサラダ仕立て。
このようにさんまを消化も助ける野菜たちと一緒にサラダ仕立てで頂くと、お料理のボリュームアップにも役立つから、さんまがたくさんなくても満足感も得られます。
最近、年々さんまの漁獲量が減ってきて、サイズもなんだか小さくなったような気がするのです。
地球温暖化の影響で今年は日本の近くの海水温が30℃もあると、ニュースで盛んに報じられていますよね。
だから冷たい海水を好む秋刀魚が、日本付近の海で獲れなくなってきているのも無理はないでしょう。
それに、乱獲して根こそぎ資源を枯渇させてもいけませんよね。
わたくしは先日まで、昨年のぷりぷりした北海道産の冷凍さんまをスーパーで買って、エリンギと一緒に煮付けてお肌を潤す美容の薬膳などを作って美味しく愉しんでいましたもの。
だから、ものすごく高価な旬には早い新さんまを、無理やり獲ったり買わなくてもいいような・・・そんな気がしています。
もちろん、大きな旬の脂ののったさんまを塩焼きにして、ぎゅっとすだちやかぼすを絞って頂くのが日本の秋の定番。
だから日本人としては秋になると、こんなシンプルな秋刀魚を食べたくなるのは自然なこと。
でも、みなさんのご家庭でも何かオリジナルな方法でさんまの美味しいお料理を編み出していらっしゃいますか?
まとめ。残暑の血液サラサラ薬膳。さんまとみょうがの野菜サラダ。
このように血液ドロドロの不調には、熱いタイプと冷たいタイプがあるので、熱いなら冷ます、冷たいなら温めることを意識して薬膳フードセラピーを心がけるとよいですね。
今回は熱いタイプの血液ドロドロになりそうな残暑の季節なので、爽やかに身体の熱を冷ます野菜をたっぷり使って、血(けつ)の流れをよくする働きがあるさんまをサラダ仕立てで頂く方法をご紹介しました。
薬膳には香りで気や血の巡りをよくする方法があるので、秋の芳香を愉しめる秋みょうがも散らしています。
さらに血の流れをよくするビネガーも上からかけて、おいしく頂く方法もご紹介させて頂きました。
このように薬膳ライフはお天気や自分のコンディションに合わせる食事療法を中心とした暮らし方。
まいにち必ず摂るお食事を大切にしながら、人生を健やかに200%味わい尽くしたい、人生の使命(ミッション)を果たしたい大人女性のみなさんの美と健康を守るお役に立てば幸いです。
デトックス系 活血化瘀類 秋刀魚 *体温への作用・味の性質・臓腑への働きかけ・作用* 平 甘 脾 胃 活血 補気健胃 *栄養素・生理機能成分* IPA DHA カルシウム ビタミンD ビタミンB12 |
参考文献
『ナチュラル薬膳生活入門編』 p.167
【前期】コーディネーター養成コース 公式テキスト
『ナチュラル薬膳生活応用編』 p.151
【後期】アドバイザー養成コース 公式テキスト
須崎桂子
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