こんにちは。
ナチュラル薬膳生活文化普及協会理事長、薬膳ライフコーチ須崎桂子けいてぃーです♪
これまで薬剤師、看護師、料理教室の先生、エステティシャン、薬膳の専門家になりたい大人女性のみなさんに、本格的な薬膳コースをオリジナルテキストで十数年教え続けてきた実績を持っています。
薬膳レッスンのひとこま
ナチュラル薬膳生活専門家養成コースの最終日、薬剤師の生徒さんのご卒業に「修了証」をお渡ししました。
コーディネーター養成コース【前期】からアドバイザー養成コース【後期】まで通算して、理論レッスンを12回、調理レッスンを12回、全てお休みなしの受講です。
お忙しい中、規程の課題も、毎回きちんと提出してくださいました。
ナチュラル薬膳生活カレッジでは、ご卒業の後に認定資格試験を受験して、認定資格を取得なさるかどうかは、ライフキャリアのプランニングに合わせ、生徒さんご自身に決めて頂いています。
なぜなら、ナチュラル薬膳生活は自立&自律した生き方をそのものだからです。
薬膳の専門家を育むヨロコビ
ご卒業の生徒さんの最後の調理の課題は、血瘀証(けつおしょう)の薬膳レシピ作りでした。血瘀証は、何らかの病因で血の巡りが悪くなる不調のタイプです。
そしてご提出頂いたのは、気血をチャージして血(けつ)の流れをよくする「酒粕仕立ての鯖の味噌煮」でした。普段の暮らしの中で、薬膳フードセラピーを実践するチカラが身についたことが伝わってきて、本当に嬉しいです。
養成コースでしっかり学んだ生徒さん達には、薬膳から生まれる健康のおすそ分けをご家庭や社会でどんどん実践して欲しいと思っています。
ですから、こんな風に薬膳の専門家がどんどん育っていくことは、講師にとって大変なヨロコビなのです。
薬膳の学びにも陰陽バランスを
養成コースの生徒さん達は毎月、薬膳の基本となる中医学理論を理解するための理論の課題をこなします。そして、毎月の薬膳テーマにそって薬膳レシピを自分で考える調理の課題も繰り返し練習します。
薬膳の学びにも中国古代哲学の「陰」と「陽」のように、理論と調理の両方からアプローチする、「陰陽バランス」が大切です。
なぜなら、中医学理論だけではなかなか美味しい薬膳レシピは作れません。一方、調理実習だけでは薬膳のテーマに合わせて、薬膳素材や調理法を自分で選んで組み合わせられません。
薬膳と称して美味しいお料理を作ったとしても、例えば、水毒をデトックスしたい・・・などの目的に合わなければ、逆に浮腫みがひどくなる処方をしてしまう場合だってあります。
このように、養成コースでは理論と実践を陰陽バランスよく学んでいるので、毎月、真摯に取り組んだ生徒さんの調理課題のレシピを拝見していると、
「お子さん達の健やかな成長のための薬膳フードセラピーを始めたんだなあ・・・」、
「お勤めで忙しい旦那様の疲れを癒す、ご家族の家庭薬膳キッチンドクターになったんだなあ・・・」、
・・・のように、薬膳の専門家として成長していく様子がピーンと伝わって来ます。
薬剤師さんからの嬉しいコメント
ナチュラル薬膳生活専門家養成コースには、中国伝統医学が全く初めての方から、薬剤師さんや看護師さんのように医療従事者の方まで、自分で考えて薬膳を処方できるようになりたい生徒さん達が、入学してくださっています。
なぜ、現代の医療従事者の方も薬膳を学ぼうと思われるのでしょう?
例えば、薬剤師の生徒さんにお聞きしましたら、最初は薬学のカリキュラムに中薬(いわゆる漢方薬)もちょっと入っていたけれど、実物を見たことがなかったから、薬膳を学んで本物の中薬を見てみたかったというお答えでした。
食べるのが好きだし、中薬がお料理に入ったらどんなお味になるんだろうという興味もお持ちだったようです。
それから、これとは別に嬉しいコメントも頂きました。
「ナチュラル薬膳生活を学んだら、中医学の専門書を今まで読んでみても、今までは何だかよく分からなかったのが、よく分かるようになりました。」とおっしゃるのです。
自分自身も薬膳を初めて学んだときに、中医学や薬膳学の専門書のあいまいな理論の説明は、とても分かりにくいと思いました。
中医学理論や薬膳素材の働きは、オリジナルの中国語の漢字で書かれていることが多いのですが、日本人は漢字が読めるので分かったような気になってしまうのです。
でも、実は同じ漢字の意味やニュアンスが、微妙に違っていたりすることが多いのです。
例えば、「裏(り)」が「裏側」というよりも「内側」を意味していたり・・・
ですから、中国の中医薬大学のテキストも辞書を引きながら調べたりして、中国語を勉強したことがない日本人の初学者さんにも分かるように気をつけて、養成コーステキストの『ナチュラル薬膳生活入門編』を書きました。
こんな嬉しいコメントを医療従事者の生徒さんから頂けたので、苦労して書いたかいがあったなぁ、とココロから嬉しく思いました。
『ナチュラル薬膳生活入門編』 「理論6」
「血瘀証」 p.188-189 参照
須崎桂子
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