こんにちは。

ナチュラル薬膳生活文化普及協会理事長、薬膳ライフコーチ須崎桂子けいてぃーです♪

 

これまで薬剤師、看護師、料理教室の先生、エステティシャン、薬膳の専門家になりたい大人女性のみなさんに、本格的な薬膳コースをオリジナルテキストで十数年教え続けてきた実績を持っています。

 

ハーブ薬膳茶と須崎桂子

 

今日は高血圧症をケアする薬膳でのフードセラピーが話題。

 

不調を引き起こしている要因のひとつに「ストレス」もあるかな?と思ったら、緊張を緩める方法もプラスアルファで試してみましょうというお話しです。

 

高血圧を引き起こしている要因で違う!?薬膳レシピ作り

 

ひとくちに高血圧といっても、この不調を引き起こしている要因はさまざまです。

 

ですから、要因やどんなタイプの高血圧症なのかきちんと見立ててから、それに合わせて薬膳レシピを作ります。

 

昨日のけいてぃーの薬膳ライフ配信では、高血圧での不調に悩む海外の友人に役立ててもらおうと、冷蔵庫に残っていた冬瓜の薬膳スープをおいしくアレンジする方法をご紹介しました。

 

すでにご紹介した「冬瓜としめじの薬膳チキンスープ」をたっぷり作ったので、まだたくさん手元にあったのです。

 

冬瓜としめじのチキンスープに枝豆トッピング
♣冬瓜としめじのチキンスープに枝豆トッピング

 

もともとは、むくみタイプの高血圧症のケアにも、水太りのダイエットにも役立つ薬膳フードセラピーに、中国伝統医学(中医学)の中医レシピで組み立てていた薬膳スープでした。

 

つまり冬瓜の利尿の働きを活かして、身体の中に溜まった水毒を外にデトックスするという対策の薬膳だったのです。

 

それを昨日は34℃近い残暑の猛暑日だったということもあり、冷蔵庫から出したまま温めず暑気払いの冷製スープで頂くことにしました。

 

そしてランチの前に、残りものもさらにおいしい薬膳にアレンジできることを、ライブ配信でさくっとご紹介しました。

 

ライブ配信では、心身の緊張を緩めて血管にかかる圧力を下げるため、緊張タイプの高血圧を改善するのに役立つふたつの方法もプラスアルファとして楽しくお話ししています♪

 

 

https://youtu.be/F-O7oscHtjY

 

薬膳ライフで考える高血圧のさまざまな要因

 

現代医学でいう高血圧症は「生活習慣病」のひとつに数えられていますが、メタボリックシンドロームいわゆるメタボだけが原因ではありません。

 

薬膳ライフでは、食べる人の悩みにピッタリな食事療法を組み立てるために、よく言われる原因も以下のように分析します。

 

高血圧ケアの薬膳「冬瓜のスープとおそうめん」
♣高血圧ケアの薬膳「冬瓜のスープとおそうめん」

 

そしてそれぞれの高血圧のタイプによって、どんな中医レシピに組み立てようか考えるのです。

【塩分の摂りすぎ】

身体の中の体液のミネラルバランスを崩してしまうナトリウムつまり塩分を食事で摂りすぎている。

すると血管壁や周りの細胞がミネラルの濃度を正常に保とうとするため水分を溜め込むので浮腫む。

浮腫んだ細胞が血管壁を圧迫するので血圧が上がってしまう。

【むくみ】

先にお話しした塩分の摂りすぎ、または水毒が身体の外に出て行きにくい体質や生活習慣。

または水分を摂りすぎる食事の生活習慣がある。

浮腫んだ細胞が血管壁を圧迫するので血圧が上がってしまう。

【エイジング】

誰にでも不可逆的に起こるエイジングのせいで血管壁が硬くなるので血流の圧力を吸収できない。

【更年期による体質の変化】

女性の場合は更年期を過ぎて女性ホルモンが激減すると、血管壁の柔軟性が失われるので血流の圧力を吸収できない。

【寒さや体質による冷え】

冬の寒い時期や寒い地域に住む人や冷え症の人の場合は、血管壁が冷えから身を守るためぎゅっと縮んでしまう。

【ストレス】

無意識のうちに心や身体にかかっているストレスが防衛反応を起こして血管壁が身を守るためぎゅっと縮んでしまう。

 

先日からライブ配信やメルマガやブログで、わたくしがご紹介していた高血圧ケアの中医レシピは、お話ししたとおり、【むくみ】タイプを想定していました。

 

そこにライブ配信では、さらに【ストレス】タイプにも応用が利くように、柑橘を使う方法と、小麦を使うプラスアルファの方法をご提案しています。

 

ひとつめは柑橘類の果汁を絞って芳香を愉しみながら、緊張を緩めて血管にかかる血圧を軽減する中医薬膳学の理気(りき)の方法。

 

そこで薬膳スープに最近わたくしがはまっている、宮崎特産のプチ柑橘「平兵衛酢(へべす)」を薬膳スープにぎゅっと絞りながら、立ち上るアロマを満喫しているところをご披露しました。

 

ふたつめは小麦が持つ「養心安神(ようしんあんしん)という作用を活かすために、スープをつけだれにしておそうめんで頂く方法。

 

養心安神は、中医学でいう心(しん)の臓器に血や潤いを補給して精神を安定させるという意味です。

 

先人の知恵の薬膳素材としては、本来は皮と胚芽が付いた「浮小麦(ふしょうばく)」という全粒小麦に、リラックス効果があります。

 

でも、普通にスーパーで買うおそうめんではなかなかそうはいかず、ぼそぼそした全粒小麦のおそうめんがおいしいかも分かりません。

 

おいしくないものはストレスになるから薬膳フードセラピーには向きません。

 

そこで今回はおそうめんを例に挙げて、海外に住む友人がおそうめんを手に入れるのが難しければ、細麺のエンジェルパスタなどで代用する方法も使えることをご提案しました。

 

なぜ、こうしたストレスケアの方法も高血圧ケアの薬膳フードセラピーのお話しにプラスしたかというと、薬膳ライフに興味を持ってくれている海外の友人の不調の要因に【ストレス】が絡んでいるかもしれないと思ったからです。

 

友人の住むカナダとは13時間差があるからひるどき薬膳ライフを配信する頃友人の住む海の向こうは夜の12時前後。

 

現在受けられている治療のプラスアルファに、楽しい食事療法のヒントとして後でゆっくりご覧頂ければいいなと思っています。

 

新型コロナ禍にあっても、オンライン通信網が世界的に発達した現代社会に生きるわたくし達は、時空を超えて助け合えるようになりました。

 

 

子供の頃の世界を振り返るとよい意味でもそうでない意味でも地球はなんだか夢のような瞬時に情報が伝わる世界にすっかり塗り変わってしまいました。

 

この世でわたくしたち人間に与えられる時間は短いようでもあり、長いようでもあり。

 

この間に精一杯チャレンジをして、人生を200%健やかに味わい尽くしたいから、薬膳ライフから生まれる幸せと健康を海の向こうにも届け続けたいと思います。

 

まとめ。高血圧ケアの薬膳にストレスを緩和する方法もプラス。

 

もともと高血圧ケアの薬膳を提案するのにあたって、水毒で細胞がふくらんで血管壁を圧迫する【むくみ】タイプの高血圧を想定して、水毒を身体の外に出す冬瓜をメインにしてスープを提案していました。

 

でも、高血圧にはさまざまな要因があるから、血管を収縮させやすいストレスなども絡んでいるかもしれないと思いました。

 

そこで、もともと作っていた冬瓜の薬膳スープの残りものをカンタンにおいしくアレンジ。

 

柑橘類の爽やかな香りを添えて身体の中の気(生体エネルギー)や血液の循環をよくして、リラックス効果のある小麦のおそうめんで心を癒す効果もプラスしました。

 

中医レシピのスキルがあれば、そのときどきの状況によって、薬膳フードセラピーの供し方をさまざまにアレンジできるようになります。

 

薬膳フードセラピーは誰でもできるようになりますが、それはやはりしっかり理論を学んで実践を重ねるからです。

 

まいにち必ず摂るお食事を大切にしながら、人生を健やかに200%味わい尽くしたい、人生の使命(ミッション)を果たしたい大人女性のみなさんの美と健康を守るお役に立てば幸いです。

 

デトックス系 理気類 かぼす

(平兵衛酢を収載していないので、似ているかぼすをご紹介します。)

*体温への作用・味の性質・臓腑への働きかけ・作用*

平 酸甘

脾 肺 胃

開胃理気 消食 潤肺止渇

*栄養素・生理機能成分*

 ビタミンC ヘスペリジン

 

参考文献

『ナチュラル薬膳生活入門編』 p.164
【前期】コーディネーター養成コース 公式テキスト

『ナチュラル薬膳生活応用編』 p.149
【後期】アドバイザー養成コース 公式テキスト

 

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中医師から中医学・薬膳学を習得。心の状態で体調を崩したことから、健康の維持・増進、病気の予防・治療には食事だけでなく、運動やリラグゼーションも必要なのに気づく。そこで抽象的な伝統医学に現代の生理学や栄養学も掛け合わせて、ライフスタイル医学の暮らし方「ナチュラル薬膳生活Ⓡ」を考案。2008年にナチュラル薬膳生活文化普及協会を設立して、心・体・魂が喜ぶ薬膳フードセラピーの暮らし方を、人生に前向きな大人女性たちに配信し続けている。