こんにちは。
ナチュラル薬膳生活文化普及協会理事長、薬膳ライフコーチ須崎桂子けいてぃーです♪
これまで薬剤師、看護師、料理教室の先生、エステティシャン、薬膳の専門家になりたい大人女性のみなさんに、本格的な薬膳コースをオリジナルテキストで十数年教え続けてきた実績を持っています。
ナチュラル薬膳生活カレッジ柏本校サロンは首都圏の千葉県にあるので、このところの緊急事態宣言の影響のど真ん中。
三密を避けて、マスクを着用、手指の消毒はあたり前の日常になりましたが、生活の基本となるのはやはりコロナに関わらず普段から免疫力を上げておく食事です。
そこで、先日も里山から届いた大量の柚子を感染症の予防にクエ鍋に生かしたお話しでしたが、今回もまだまだ手元にたっぷりある「柚子」にりんごを組み合わせて免疫細胞を喜ばせる「柚子りんご」が話題。
冬のご家庭で人気の「柚子りんご」が「免疫力を上げる薬膳スイーツになる」お話しです。
コロナ予防は三密を避けるだけじゃない!免疫力を上げる食事も。
コロナ感染予防に大切なのは、三密を避けるだけではありません。
根本的なところでコロナはもちろん、カゼやインフルエンザといった感染症に対抗できるように免疫力を上げる食事を普段からとるようにしておくのも大切。
連日コロナ第3波による陽性者数の激増のニュースにビクビクおびえて、社会はふたたび昨年2020年の春の第1波や夏の第2波のころのようなコロナ巣ごもり萎縮ムードに覆われ始めましたね。
街頭インタビューでは、コロナ感染予防を心がけている人と、気にしない人の真っ二つに分けて報道しているように見えます。
マスコミによると、三密をさけて、マスク着用で、飲食店はパーティションを設けて、手指消毒を行って、コロナ感染予防に気を付けている人たちから、「もうこれ以上どうしたらいいのか分からない!」という声が上がっているとのこと。
こんな報道が繰り返し流されています。
もちろんコロナウイルスに接触しないように、三密をさけて外出を控えたり、都度、自分や周りを消毒するのは必要です。
でも、コロナ感染者数が増えるにつれて、どんなに気を付けていても市中感染のリスクは高まっているのが現状。
だから、わたくしたちが新型コロナのような感染症に対してさらにできることは、柚子やりんごのような食材を使って、毎日の食事で免疫力を上げて体を守ることだと思っています。
万が一、体にコロナウイルス、もちろん、菌やインフルエンザウイルスでもそうなのですが、こうした外敵が入ってきても、柚子やりんごなどで免疫力を元気にしておけば最初の段階で撃退できるからです。
コロナウイルスの犠牲になるのは、免疫力が衰える年代の方や基礎疾患のある方が多いことが、今では分かってきています。
コロナ感染者が増えている現実に目を向けて報道で情報収集をしたり、これまでどおりにウイルスとの接触機会を減らすために外出を極力控えるといった内向きの対処法は必要です。
でも病気にかかりやすいのが分かっていれば、さらに免疫力を上げる柚子やりんごのような食材を生かした食事をとって、病気に対する抵抗力を高めるといった、根本治療的な対策も立てておくのが理想だと思います。
かくいう自分も60歳の声が聞こえてきましたから、コロナ感染症のリスクは他人ごとではありません。
そこで、以前のブログでもご紹介しましたが、「ナチュラル薬膳生活®」で参考にしている「免疫力を上げる薬膳3つの基本」を分かち合わせていただきます。
免疫力を上げる薬膳3つの基本
1.「気(生体エネルギー)を補充する。」
ウイルスや菌などの外敵が体内に入らないように防ぐ気を生み出す食べものを摂る。
2.「陰陽バランスを整える。」
補給・解毒・調和を組み合わせて、ホメオスタシス(恒常性)を保つ食べ方をする。
3.「体内の循環をよくして臓腑を活性する。」
気血や体液の流れを保って内臓を正常に働かせる食べものを摂り食べ方をする。
実はこのところ、これら3つの基本を全部おさえた「柚子りんご」を薬膳スイーツとして頂きながら、おいしく感染を予防をしています。
しかも細胞を蘇らせてお肌を美しくする薬膳効果もあるので、「柚子りんご」は美容にもお役立ち。
「柚子りんご」はずいぶんネットで紹介されているので、一般的に人気の家庭的なスイーツのようですね。
わたくしと同じジェネレーションの女性たちも、もう「柚子りんご」愛用しているかもしれませんが、柚子とりんごの組み合わせがどうして免疫力を上げるのに役立つのか、これからちょっとご案内いたしますね。
免疫細胞がヨロコブ!冬に人気の「柚子りんご」
「柚子りんご」は免疫細胞がヨロコブ!感染症予防にお役立ちの山の恵の出会いもの。
秋に収穫したりんごと冬真っただ中に旬を迎える柚子は、コロナでなくてもインフルエンザが毎年猛威をふるう頃、ちょうど一緒にお店に並びます。
柚子もりんごもどちらも、日本の家庭で手に入れやすいですし、中医薬膳学的にみると感染症を防ぐ要の呼吸器をいたわる薬膳食材でもあるのです。
りんごのビタミンCは100gあたり4mgと意外に少ないです。
100gあたり、実は150mgもビタミンCを含んでいる柚子ほど多くはありません。
りんごは欧米で「1日1個のりんごはお医者さんを1日遠ざける」といわれるほど、健康によい果物ですが、ビタミンC補給には弱いのです。
だから、柚子とりんごを組み合わせるのはおいしいからだけではなく、栄養学的、そしてメディカルハーブの視点からも理に適っているのですね。
ビタミンCは白血球免疫細胞を元気にして、菌やウイルスがわたくしたちの細胞に入り込もうとするのを守ってくれる強い味方。
「気(生体エネルギー)を補充する。」
しかもビタミンCは糖質と一緒に食べると、糖質から気(生体エネルギー)を生み出す代謝に欠かせない5大栄養素のひとつとして働きます。だから、柚子りんごは糖質で甘味を付けているので、「免疫力を上げる薬膳3つの基本」のひとつめ「気(生体エネルギー)を補充する。」を満たしているのです。
実はりんごにも気を生み出すのに必要なリンゴ酸やクエン酸といった植物酸が含まれていますから、気を補給するという点では優秀です。
しかもお通じをうながす水溶性の食物繊維ペクチンを豊富に含んでいるのでデトックスにもよいのです。
そのりんごに香りのよい柚子を組み合わせると、内臓の働きが芳香成分で活性化されて消化器や呼吸器など身体全体の働きを調和してくれるのです。
「陰陽バランスを整える。」
ですから、りんごと柚子の組み合わせは、補給・解毒・調和を組み合わせて、ホメオスタシス(恒常性)のバランスを保つ食べ方をすることになるので、「免疫力を上げる薬膳3つの基本」のふたつめ「陰陽バランスを整える。」を満たしているのです。
そして、柑橘類の良い香りは薬膳の世界では、気を巡らせるためのファーストチョイス。かんきつの柚子は食べる前からその香りが素晴らしく、かぐだけで体の中の気(生体エネルギー)の巡りが格段によくなります。
中国伝統医学(中医学)には、気と血(けつ・血液のこと)は一緒に流れるという原則があります。ですから気が巡ることは、すなわち血行促進にも役立つのです。
「体内の循環をよくして臓腑を活性する。」
というわけで、りんごと柚子の組み合わせは気や血の流れをうながして、内臓を全体的に正常に働かせます。そして、気を補給したり、お通じで解毒したり、循環をうながして全体を調和させるので、「免疫力を上げる薬膳3つの基本」のみっつめ「体内の循環をよくして臓腑を活性する。」ことにもなるのです。
ですからこのように免疫力が上がる薬膳の食べ物や食べ方を生活に取り入れていると、免疫細胞がヨロコブ!ことになり、感染症にかかるリスクを食事で減らすことにつながります。
柚子・りんご・甜菜糖は免疫力を上げるゴールデントリオ
柚子・りんご・甜菜糖は免疫力を上げるゴールデントリオのレシピです。
ナチュラル薬膳生活の「柚子りんご」の作り方はとてもシンプル。
食べる時のコンディションに合わせて、薬膳食材の甘味を選んで煮込むコンポートスタイルです。
柚子茶のようなコンフィチュールを作っておいて、りんごに加えて煮ることもあります。
甘味をつけるのに使う薬膳食材には、甜菜糖のほか、白砂糖・黒砂糖・蜂蜜・羅漢果・氷砂糖・メープルシロップ等など、さまざまなチョイスがあります。
このうち、今回のテーマのように感染症を予防するレシピにするなら、甜菜糖を加えて煮るのがおススメ。
なぜなら、甜菜糖には腸内の善玉菌のエサになるオリゴ糖が含まれているから。
現代生理学では、大腸の中の白血球免疫細胞はカラダ全体の免疫細胞の60%から70%をも占めるといわれています。
だから間接的に腸管を健やかにする甜菜糖を加えて、柚子りんごを作るのは、免疫力を上げる薬膳スイーツとして食べるのには、とてもよいコンビネーションなのです。
甜菜糖を使うと見た目もあまり黒っぽくならず、全体的に食欲をそそる黄色く仕上がるので、目にもおいしい薬膳スイーツに仕上がります。
まとめ コロナを予防する食事って?免疫細胞がヨロコブ「柚子りんご」。免疫力を上げる手軽な薬膳スイーツを。
今回はどちらの家庭でもかんたんに作れる、またはおそらく、もう作って召し上がっている方も多いであろう「柚子りんご」が、新型コロナのような感染症予防の食事として一役買うことをご紹介させていただきました。
柚子・りんごを組み合わせることで、免疫力の材料になる気を食べ物から補給したり、体の中の臓器の働きを全体的に調和させたり、全身の循環をよくしてホメオスタシスを整えたりして、食事で免疫力を上げるのにとても役立つのですね。
こうした免疫力を上げる嬉しい柚子とりんごのコンピに、甜菜糖を足すと、さらに免疫を上げる働きが上がるから、もうそれは、柚子・りんご・甜菜糖のゴールデントリオ!
こんなふうに普段の暮らしで目にしている柚子やりんごのような食材で、ぱっと薬膳フードセラピーを叶えるスキルが、ナチュラル薬膳生活の極意です。
こちらは年末のマンツーマンZOOM薬膳体験レッスンのときの、薬膳食材についてのお話しの部分の抜粋ですので、よかったらご参照ください。
デトックス系 理気類 柚子 *体温への作用・味の性質・臓腑への働きかけ・作用* 涼 酸甘 肝 脾 肺 理気消食 化痰 解酒毒 *栄養素・生理機能成分* フラボノイド テルペン ヘスペリジン(果皮) ビタミンC カリウム β-カロテン カルシウム
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参考文献
『ナチュラル薬膳生活入門編』
【前期】コーディネーター養成コース 公式テキスト
『ナチュラル薬膳生活応用編』
【後期】アドバイザー養成コース 公式テキスト
須崎桂子
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