こんにちは。

ナチュラル薬膳生活文化普及協会理事長、薬膳ライフコーチ須崎桂子けいてぃーです♪

 

これまで薬剤師、看護師、料理教室の先生、エステティシャン、薬膳の専門家になりたい大人女性のみなさんに、本格的な薬膳コースをオリジナルテキストで十数年教え続けてきた実績を持っています。

 

ハーブ薬膳茶と須崎桂子

 

新しいホームページを作っているところなので、フロントのご案内ページなどに挿入する家庭薬膳の賢女の食卓イメージをいろいろな角度から試し撮りをしています。

 

脚立に昇って俯瞰で撮影していると、配置を変えたりするのに、上がったり下がったり昇降運動するので、サロン教室の中なのにスポーツジムのステップエアロみたいに、結構いいエクササイズになりました(汗)。

 

海老の紅色で食欲をそそる賢女の食卓

 

さて、その撮影のために、加熱すると紅くなる海老の薬膳炒めを一品、彩りに入れてみようと先に思い立ちました。

 

しかし本来、薬膳は中国伝統医学(中医学)の理論を用いて、健康の維持増進・病気の予防治療の目的をもって作る食事療法です。

 

ですので今回は、海老を食べた後の体への薬膳的なはたらきよりも、おいしそうに見せて食欲をそそる彩りのファーストインプレッション。

 

海老の調理例

 

つまり先に目から入ってきて食欲をそそる紅い色の魅せ方を優先しました。

 

それは、視覚的な効果で食欲不振を改善するための薬膳フードセラピー、つまり、お料理を口に入れる前に目で食べる食事療法といったところです。

 

でも、海老はおいしそうな紅い色を持っているだけではなく、体を温める「陽(よう)」のチカラを持っている薬膳食材なんですね。

 

だから海老は冬の季節の食養生や、季節に関わらず体が冷たくなりやすい冷え性の方の食事療法にも役立ちます。

 

撮影用に作った海老の炒めものは、ちょうど体を温めるのに役立つそのほかの食材も一緒に使って炒めあわせたばかりです。

 

そこでせっかくの機会ですから海老を例に、薬膳の知恵を賢く使って身体を温め、冷え性を改善する「賢女の食卓」を創る3つのコツを分かち合わせていただきます。

 

海老。身体を温める「陽(よう)」の薬膳食材とは?なぜ海老は温めるの?

 

今回は「陽」の薬膳食材の代表選手として海老を例に挙げていますが、陽の食材というのは正確にいうと、陽を補給する分類の食材のことです。

 

陽を補給する食材の種類はあまり多くないのですが、ほかにも身近な食材の中では、胡桃、羊肉、赤ワインなどがあります。

 

赤ワインを注いでいるところ

 

陽は抽象的な中医学の概念でいろいろな意味があります。

 

こちらの文脈で陽をやさしく表現すれば、自家発電で体を温めるチカラのことだと思っていただければ結構です。

 

それから薬膳素材というと一般には、カラッカラに乾燥させた枸杞の実のような生薬をイメージする人が多いのですが、海老のような生鮮食品も含まれているんですよ。

 

意外ではありませんか?

 

身近なスーパーマーケットで買える食材の中には、薬膳作りに役立つ食品がたくさん。

 

ふつうの食材の働きを薬膳食材という視点からとらえられるようになると、その食材の特徴を上手に生かし、自分でレシピを作れるようになるんです。

 

海老を例に挙げると、命の根源といわれている腎(じん)という臓器に若々しさのモトを補給して、下半身から体を温めるはたらきがあります。

 

薬膳食材の海老が体を温めるのはなぜ?

 

海老が体を温めるのは先人の経験則にもとづいた情報なので、中医学や薬膳学の文献を調べてもなぜ海老が体を温めるのかはっきりした説明はありません。

 

でも、「ナチュラル薬膳生活®」では、海老が体を温めるおもな理由を、現代栄養学や現代生理学の見方から2つあると考えています。

 

ひとつは海老にはアミノ酸の一種タウリンが含まれていること。

 

もうひとつは、海老には抗酸化力を持つことで知られているビタミンEも含まれていること。

 

タウリンとビタミンEにはそれぞれ下記のように血管に働きかけて、全身隅々まで温かさを運ぶ血液の流れをよくする働きがあるからです。

 

赤血球

 

1.海老のタウリンが血行をよくして体を温める理由

 

タウリンは血管をきゅっと締め付けてしまう血液中のカテコールアミンという神経伝達物質が出ないようにおさえます。

 

すると、血管が緩むので血行がよくなるから、温める力を持つ血液が全身を隈なく巡るので、体が温かくなります。

 

2.海老のビタミンEが血行をよくして体を温める理由

 

ビタミンEは細胞がさびるのを防ぐ抗酸化作用で血管壁をしなやかに若々しく保ちます。

 

さらに、血管を拡張させて血液が固まるのを防ぐので血液サラサラとなり、温める力を持つ血液が全身を隈なく巡るので、血行がよくなり体が温かくなります。

 

遠い先人の医家たちが、海老タウリンやビタミンEが含まれていると知っていたわけではないでしょう。

 

しかし、薬膳や中医学の医家たちが経験から見出した海老の温める働きを、後世のわたくし達の健康管理に役立つように、ふるい医学のさまざまな文献を通じて伝えてきてくれたのです。

 

こうした歴史的な背景に思いを馳せるとき、あなたもわたくしのように先人の医家たちへの感謝のきもちでいっぱいに満たされませんか?

 

冷え性を改善する賢女の食卓創り3つのコツ~薬膳食材・調味料・調理法

 

しかし海老のように体を温める薬膳食材を知っているだけでは、冷え性を改善する賢女の食卓を創るのに十分ではありません。

 

温める海老のような食材を選んだとしても、体を冷やす食べ方をしたらせっかくの温める効果が半減するか、または、温めなくなってしまうかもしれないからです。

 

そこで、冷え性を改善する薬膳レシピを作るなら知っておくべき、薬膳食材えらび調味料えらび調理法えらびについて、3つのコツをご紹介します。

 

冷え性を改善する薬膳レシピ3つのコツ

 

1.体を温める薬膳食材と組み合わせる。

2.温かさを巡らせる調味料を使う。

3.温めて冷さない調理法で作る。

 

1.身体を温める薬膳食材と組み合わせる。

 

せっかく温める海老を冷え性を改善する食材に選んだのに、体を冷やす胡瓜やレタスのような生野菜の薬膳食材をたくさん添えたり、同じ献立でたっぷり食べたり、冷たいビールを一緒に飲むと、温める作用が弱まります。

 

薬膳では体を熱くすぎないように敢えて冷やす食材と組み合わせて、意図的に中庸にバランスをとるようにレシピの組み立てることがあります。

 

しかし、わざと温める食材の働きを全体的に弱めたいのでなければ、ほかの温める食材と組み合わせたほうが冷え性を改善する効果が高まります。

 

海老と韮の胡桃炒め

 

例えば今回、撮影のために作った海老のレシピでは、体を温める韮や胡桃や血行をよくする生姜を組み合わせて炒め物に仕上げています。

 

生姜

 

もし、このレシピから韮や胡桃や生姜を除いて、胡瓜やレタスを生野菜で添えると温める作用が弱くなります。

 

でも、胡瓜やレタスも一緒に炒める加熱調理であれば、みずみずしい瓜類や葉物の生野菜が体を冷やすはたらきを、ある程度抑えることができます。

 

2.温かさを巡らせる調味料を使う

 

温める食材が体に入ってきたら、その温める力がすぐにじんわり全身を巡るように工夫するのも、冷え性を改善する薬膳づくりのコツです。

 

そんな温かさを巡らせる調味料として優秀なのが穀物由来のお酒です。

 

例えば日本のスーパーでも手に入れやすい紹興酒。

紹興酒

中華料理をいただくときのお供に有名なお酒ですが、炒め物やスープの調味料として活用すると、体を温める効果がぐんとアップします。

 

アルコールを飲めない方はしっかり加熱調理して、アルコールを飛ばして料理すれば大丈夫。

 

体を温める唐辛子が入ったXO醤や豆板醤などの調味料も上手に活用するといいですね。

 

.温めて冷さない調理法で作る。

 

そして体を温めたいならお料理は加熱調理して、温める働きを持つ薬膳食材の効能を十分に引き出すのがマル。

 

熱々のご飯もの、炒め物、スープなど、温かい調理法を選んで、生食のような体を冷やす調理法は避けたほうがいいですね。

 

ガスコンロの火

 

温める陽のチカラを持っている海老を冷え性の改善に役立てたいのに、シュリンプカクテルや、お寿司や、シーフードサラダで頂いたら、体が温まるはたらきはあまり期待できません。

 

シュリンプカクテル

 

だから体を温めたいなら加熱調理したお食事を頂く。

 

それは当たり前のことのようですが、わたくし達日本人は新鮮な海産物に恵まれているので、フレッシュなお刺身を頂く和食の食習慣があります。

 

自分もついつい家族につられてお刺身を頂く機会は多いですが、やはり体が冷えるのを感じるので、なるべく避けるようにしています。

 

まとめ 【海老】冷え性を改善する意外な食べ物、体を温める薬膳食材の海老で「賢女の食卓」を創る3つのコツ。

 

スーパーで手に入れやすい身近な食材の海老。

 

薬膳の考え方でいうと海老には体を温める陽のチカラを補給する働きがあるので、冷え性を改善する食事療法に役立つお話しでした。

 

ただし、海老のような温める食材でも、冷え性を改善するには一緒に使う食材・調味料・調理法についての3つのコツがあります。

 

冷え性を改善する食事作りの3つのコツは、一緒に食べるそのほかの食材も温めるものを選ぶ、できれば体を温める陽のチカラを巡らせる調味料を使う、体が温まる加熱する調理方法を選んで生食を避けるでした。

 

営養補給系 補陽類 海老

*体温への作用・味の性質・臓腑への働きかけ・作用*

温 甘

肝 脾 肺 腎

補腎補陽 温陽開胃 通乳 托毒

*栄養素・生理機能成分*

 ペタイン コラーゲン タウリン アスタキサンチン

海老の調理例

 

参考文献

『ナチュラル薬膳生活入門編』 p.127
【前期】コーディネーター養成コース 公式テキスト

『ナチュラル薬膳生活応用編』 p.143
【後期】アドバイザー養成コース 公式テキスト

 

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中医師から中医学・薬膳学を習得。心の状態で体調を崩したことから、健康の維持・増進、病気の予防・治療には食事だけでなく、運動やリラグゼーションも必要なのに気づく。そこで抽象的な伝統医学に現代の生理学や栄養学も掛け合わせて、ライフスタイル医学の暮らし方「ナチュラル薬膳生活Ⓡ」を考案。2008年にナチュラル薬膳生活文化普及協会を設立して、心・体・魂が喜ぶ薬膳フードセラピーの暮らし方を、人生に前向きな大人女性たちに配信し続けている。