こんにちは。
ナチュラル薬膳生活文化普及協会理事長、薬膳ライフコーチ須崎桂子けいてぃーです♪
これまで薬剤師、看護師、料理教室の先生、エステティシャン、薬膳の専門家になりたい大人女性のみなさんに、本格的な薬膳コースをオリジナルテキストで十数年教え続けてきた実績を持っています。
昨日は「薬剤師さんのための薬膳レシピ作成講座」といったおもむきで、マンツーマンのZOOMオンライン薬膳教室「中医レシピクリエイター養成講座入門ビギナー」を愉しみました。
生徒さんは薬剤師の国家資格を持つセラピスト。
その生徒さんから「むくみを改善する薬膳を考えてみてもいいですか?と免疫力を整える薬膳レッスンでご質問があったおかげで考えた一石三鳥の薬膳」についてのお話しです。
免疫がテーマなのにむくみと腰痛の薬膳をしたい理由。
というわけで、昨日は自分で薬膳フードセラピーを考案する「薬膳レシピ作成講座」のとても愉しいオンラインレッスンでした。
そこで飛び出した面白いご質問のおかげで、免疫力を整え、むくみを改善し、腰痛を軽くするための一石三鳥の家庭薬膳フードセラピーが誕生!
とても愉快だったので、ご紹介させて頂きます。
なぜ一石三鳥というのかと申しますと、昨日の薬膳レッスンではゴール(目的)は・・・
「免疫力を整える中医レシピを組み立てよう!」
ところが、楽しくレクチャーとディスカッションをしてから、「じゃあどんな薬膳を考えてみますか?」と伺いましたら、意外な答えとご質問が。。。
実はここ数日腰痛があってボディーワークの専門家に診てもらったら、むくみも原因の一つだって言われているから、むくみを改善する薬膳って作れますか?
・・・というお返事が。
例えば、免疫を整える薬膳を中医学理論で組み立てる練習に、気(生体エネルギー)を補給する鶏肉の煮込み料理を作るとか、そのようなお返事を期待しての問いかけでした。。。
ですから、わたくしが一瞬フリーズしたのをスクリーン越しに見て、生徒さんが、あ!、今日は免疫力の話がテーマだったのですよねとスグに気づいたみたいです。
実はレッスンが始まる先に生徒さんから腰痛の話を伺っていました。
このため、どちらにしてもボディーワークにプラスして、骨盤周りの筋肉を調整して腰回りの痛みを和らげる「ラズベリーリーフ」など、生徒さんの腰痛に役立つハーブ薬膳茶などをご紹介するつもりでおりました。
とにかく腰の調子がしばらく本当によくなかったから、せっかく習っている薬膳も活用して腰痛を早く癒したいという潜在意識が現れたのでしょうね。
そこで、わたくしが執筆した『ナチュラル薬膳生活入門編』テキストの中から、今日のレッスンテーマと生徒さんの不調にピッタリな薬膳素材を一緒に探す練習をしてみました。
『ナチュラル薬膳生活入門編』は、ナチュラル薬膳生活コーディネーター養成コースの公式テキストなのですが、生徒さんのご希望にて薬膳レシピ養成講座の参考資料にも使ってレッスンを進めています。
さて、今日のレッスンテーマは、免疫力を整える薬膳レシピを中国伝統医学(中医学)と現代免疫学の理論に基づいて、自分で組み立ててみようという内容でしたね。
そして、生徒さんがプラスアルファで考えてみたかった薬膳の目的は、むくみで生じた腰痛を改善すること。
ですから薬膳の学びの一環として、これら3つの目的(ゴール)「免疫システムの乱れ・むくみ・腰痛」を改善する働きのある薬膳素材があるのか。
あるのならば、どうやって『ナチュラル薬膳生活入門編』の中の「薬膳素材辞典」から導き出せるのかを一緒に考えてみたのです。
薬膳の理論の源の中医学には、「異病同治(いびょうどうち)」という言葉があります。
それは例えば、免疫の乱れと腰痛といったように、違う不調でもその原因が同じ水毒タイプであれば、同じ処方が異なる病気のケアに応用が利くという考え方。
この異病同治の薬膳フードセラピーを一緒に考えて、生徒さんがその後でひとりで実践してみるという試みになりました。
そしてお夕食に、すぐにでも不調の改善に役立つ家庭薬膳が作れるとよいと思ったので、おうちの冷蔵庫にどんな食材があるかもお聞きしました。
すると、ブロッコリー、枝豆、トマト、さつまいも、豚肉などの薬膳素材の名前が挙がりました。
まずは今日のレッスンテーマは、免疫力を整える薬膳が目的です。
実は免疫力を整えると言っても、体調や症状によって免疫システムが乱れる原因は様々なので、その目的をさらに具体的にしていきます。
例えば今回は、気(生体エネルギー)が足りなくて免疫力が下がっている状況を想定することにしました。
そして、間接的に気を補給することで気が不足している状態を改善する薬膳フードセラピーをするための食材をまず最初に探すということをしました。
するとちょうどよかったのが「枝豆」^^
夏になるとスーパーにたくさん出回る枝豆は、気(生体エネルギー)を補給する薬膳素材の分類のひとつです。
ですから枝豆を活用すると、免疫力を整えるという条件は満たせるというワケです。
また中医学の薬膳フードセラピーによると、枝豆は腰が位置する腎に働きかけるので、間接的にではありますが、腰痛の改善に頂くのはとても良いと言えるでしょう。
しかも、枝豆には身体の中に溜まった湿気を取り除く働きがあると記されています。
これはむくみを生じさせる水毒を身体の中から取り除くことを意味しています。
だから、免疫力・腰痛・むくみの3つの悩みを、枝豆で作るひとつの薬膳フードセラピーで一石三鳥に解決できそうねという話になりました。
昨日はこんな風に薬膳の目的に対してふさわしい薬膳素材を選んだり予防や治療に合う調理法についてディスカッションしました。
枝豆の食べ方はもちろん、一般的に日本人がよく作る塩ゆででそのまま頂いても結構です。
でも、薬膳ライフのフードセラピーでは食材から薬効を頂くだけでなく、シンプルでもカンタンにおいしく、食卓を彩る一工夫も加えるコツもお伝えします。
食事を愉しむ空間やお料理自体が心と身体と魂を喜ばせると、「陰陽ホメオスタシスのネットワークシステム」が整って健康の調和が保たれるからなのです。
「陰陽ホメオスタシスのネットワークシステム」というのは、薬膳ライフで視覚化している「人間の心と身体が理想的に調和している健康な状態の概念」です。
食卓作りのしつらえそのものが自分を含めて食べる人にとって心地よいと、免疫系だけでなく、自律神経系や、内分泌系、さらに心の状態も安定に導くというわけです。
だから、枝豆の他にむくみをデトックスするお野菜と組み合わせて、温製サラダや和え物などもいいですねえ。等など。語り合った次第です。
例えば参考になりますが、わたくしは今日、ダイエットの薬膳「冬瓜としめじのチキンスープ」についてお昼にライブ配信してからランチに頂きました。
食べる前にふと思いついて、このスープにだだちゃ豆という山形県の庄内地方の在来種の枝豆をトッピング。
だだちゃ豆の薄皮は、ちょっと暗いモスグリーンですが、人参との彩りのバランスがとれて目にも愉しいデトックスの効果アップの薬膳フードセラピーになりました。
このように、薬膳フードセラピーを始めるためのブレインストーミングを一緒に行って楽しく今回ンのセッションを締めくくりました。
生徒さんが薬膳レシピを作成する課題でどんな処方を考えていらっしゃるか、次回のレッスンで伺うのが楽しみです。
まとめ。免疫・むくみ・腰痛!一石三鳥の薬膳ってありです。
ですから、免疫・むくみ・腰痛のケアという異なる目的に役立つ薬膳フードセラピーを考えるのは可能です。
今回は、免疫システムの乱れを整えるために、気を補給する薬膳素材の中から、むくみと腰痛にもよい枝豆を選び出してどうレシピを組み立てたらよいかを考えました。
でも、薬膳を学び始めたばかりで一石三鳥にチャレンジするのは難しいので、初めてさんはシンプルにひとつのゴールに絞って学び始めると取り組みやすいですね。
まいにち必ず摂るお食事を大切にしながら、人生を健やかに200%味わい尽くしたい、人生の使命(ミッション)を果たしたい大人女性のみなさんの美と健康を守るお役に立てば幸いです。
栄養補給系 補気類 枝豆 *体温への作用・味の性質・臓腑への働きかけ・作用* 平 甘 脾 腎 胃 補気健脾 補血補腎 去湿 *栄養素・生理機能成分* カリウム サポニン イソフラボン メチオニン |
参考文献
『ナチュラル薬膳生活入門編』 p.112
【前期】コーディネーター養成コース 公式テキスト
『ナチュラル薬膳生活応用編』 p.133
【後期】アドバイザー養成コース 公式テキスト
須崎桂子
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