こんにちは。

ナチュラル薬膳生活文化普及協会理事長、薬膳ライフコーチ須崎桂子けいてぃーです♪

 

これまで薬剤師、看護師、料理教室の先生、エステティシャン、薬膳の専門家になりたい大人女性のみなさんに、本格的な薬膳コースをオリジナルテキストで十数年教え続けてきた実績を持っています。

 

ハーブ薬膳茶と須崎桂子

 

貴女の第2の人生がワクワクになる薬膳ライフコーチングは、先人の食べる哲学で元気にミライ設計図を叶えたい!医療やセラピーや料理の専門家・健康志向の高い女性たちが、自分でそのヒントを導きだすためのセルフコーチングのブログです。

 

ここでは薬膳ライフコーチが、貴女のセルフコーチングのファシリテーターを務めさせていただきますね。

 

今回のクライアントさんは、体の変化に気づかずに第2の人生を頑張りすぎて、貧血っぽいめまいをときどき感じるお仕事が大好きな女性たち。

 

薬膳ライフコーチ自身もめったにないのですが、昨年末に「今日はあれ?おかしいな?貧血かな?」と目が回る感じがありました。

 

そこで、ここではいろいろなめまいのうち鉄欠乏症の貧血によるめまい、おうちですぐ始められる鉄分補給に【賢女の薬膳スープ】しじみと金針菜のおみそ汁、そして「鶏骨」を使う本格的な基本の薬膳スープの考え方をご紹介します。

 

柑橘風味の蓮子と棗の鶏骨スープ

 

賢女の薬膳スープは、中国伝統医学(中医学)・現代栄養学・メディカルハーブの考え方を生かして、かんたんに作れる健康増進・不調改善・病気予防のための家庭の食事療法です。

 

ただし、貧血のめまいの背後に大きな病気のリスクがないことが前提となりますので、不調があまりにもひどかったり長引いたりする場合は、お医者さまに診ていただきましょう。

 

コロナ禍による院内感染のリスクを避けるため、昨年から毎年の人間ドックや健康診断をついつい控えてしまう女性たちが少なくありません。

 

しかし万が一のことを考えて、医療の専門家の検診を定期的に受けながら、ふだんの生活にナチュラル薬膳生活のライフスタイル医学をとり入れて頂ければ幸いです。

 

そしてまいにちを健やかに笑顔で過ごす薬膳ライフのヒントが得られたら、貧血を解消してぜひ一緒に心おきなくミライ設計図つまりご自身の人生のミッションを実現すべく邁進していきましょう。

 

以前よりも貧血っぽいめまいや疲れを感じていませんか?

 

更年期も落ちついて心にゆとりが出てきた50歳代後半。家庭も仕事も楽しくてアクティブに過ごしていても、以前よりも貧血っぽいめまいや疲れを感じていませんか?

 

貧血にはいろいろな種類がありますが、ここでいう貧血は鉄分が不足しているタイプでよくみられる鉄欠乏症貧血です。

 

社会に出てから、そして家庭を持ってからも、お孫さんが出来ても(!?)、今なお若々しく思いっきり人生にチャレンジして突っ走っている、キャリア志向でほぼ同世代の女性達が、わたくしの周りには結構いらっしゃいます。

 

そろそろ「シニア世代に備えなさい」と体の声が聞こえてくる50歳代。

 

でも、これまで積んできたキャリアが花開いてお仕事が楽しくて仕方ないし、家庭も大切にしている女性たちは時間がなくて、ついつい休養をおろそかにしがちです。

 

もしかしたら、女性の身体を潤している血(けつ)を消耗してしまうほど頑張っていたり、忙しすぎて赤血球を作るのに必要な鉄分をお食事から十分にとれてないため貧血なのかもしれません。

 

貧血にかかわる血(けつ)というのは、中国伝統医学(中医学)の考え方でいう、体を滋養している赤い液体のこと。

 

血は現代医学でいう血液とほぼ同義なのですが、中医学では全体的にみて身体の生命活動を支えている物資のひとつというようにとらえます。

 

ただし、ご自分が悩んでいるめまいが必ずしも血にかかわる貧血のせいとは限りません。

 

めまいには貧血以外の原因が隠れているのかしっかり見極める必要があります。

 

めまいには以下にあげたように、貧血以外にもさまざまな原因がありますので、判断がつかない場合は必ずお医者様に診ていただきましょう。

 

めまいのさまざまな原因7選

1.鉄欠乏症貧血 ~ 赤血球の材料の鉄分が足りない

2.赤血球を十分に造れない ~ 大きな病気が隠れていることも

3.内耳の三半規管の障害 ~ 加齢などで一時的に平衡感覚をうしなう

4.メニエール病 ~ ストレスや疲労などで自律神経が失調する

5.脳の循環機能の障害 ~ 重篤な脳梗塞や脳出血など

6.高血圧 ~ 立ちくらみ

7.起立性低血圧 ~ 立ちくらみ

 

めまいストレス

 

まずはしっかりめまいの原因を見極めたうえで、セルフメディケーションが可能な貧血気味のめまいでしたら、ふだんの食生活で血を増やす食事療養を心がけるとよいでしょう。

 

鉄欠乏症貧血のめまいの薬膳フードセラピーには現代栄養学も使う

 

鉄欠乏症貧血のめまいを改善する薬膳フードセラピーは、こうした食事療法の選択肢のひとつです。

 

実はナチュラル薬膳生活では、現代医学と伝統医学を融合した統合医療の立場で、ライフスタイル医学の食事療法を行っています。

 

ですから、鉄欠乏症の貧血ように現代医学から不調の原因が明らかに鉄不足による貧血と分かっている場合は、抽象的になりがちな伝統医学だけでなく、現代栄養学やメディカルハーブのインフォメーションも参考に食材を選んで貧血の食事療法をします。

 

例えば、現代栄養学でよく耳にすると思いますが、鉄欠乏症の予防や治療に使われる食材の鉄分には、動物性と植物性で以下のような2種類があります。

 

鉄分の種類 ヘム鉄と非ヘム鉄

 

吸収率のよい(20%くらい)動物性のヘム鉄。

 

吸収率が低めの(5%くらい)植物性の非ヘム鉄。

 

動物性で貧血ケアに有名な食材はレバーや卵やしじみなど、植物性で貧血ケアによく使われるは小松菜やほうれん草や金針菜や豆類や豆乳などです。

 

こうした現代栄養学を基準に食材を選ぶほか、『ナチュラル薬膳生活入門編』の薬膳素材辞典には、貧血の改善に血(けつ)を補給する補血類の薬膳食材が収載されています。

 

貧血ケアの鉄分補給で現代栄養学的に例に挙げたレバーやほうれん草も含まれているほか、日本では少し珍しい桑の実(マルベリー)や龍眼(ロンガン)や当帰(アンジェリカ)などがあります。

 

ですから、こうした貧血の改善に役立つ食材の中からムリなくスーパーで手に入れやすいものを、意識的にふだんの食生活にとり入れ始めるのもいいですね。

 

家庭の食事で不調を治すなら「賢女の薬膳スープ」を始めてみよう!

 

じゃあ薬膳を習ったことがないけれど、鉄欠乏症の貧血のめまいにおススメの食材を使って、おうちで食事療法を始めてみたい女性のみなさんに「賢女の薬膳スープ」という調理法についてもお伝えしたいと思います。

 

おうちでどのように食事療法を始めたらいいのか分からない場合、比較的かんたんに始められるのはスープや汁物だからです。

 

賢女の薬膳スープ」は、薬膳や現代栄養学の考え方をバランスよく取り入れて、食で賢くセルフメディケーションする女性たちをイメージして考えたスープ系薬膳の総称。

 

汁物は水分を使って熱を加える調理法なので、薬膳素材として使える食材の有効成分を汁の中にたっぷり引き出します。

 

中医学の理論では、消化吸収を担う胃や小腸などの臓器は、温かい環境でよく働くと考えられています。

 

だから体に何らかの栄養分が足りないときは、温かく調理した食べ物からしっかり食材の滋養をとり入れる薬膳を作ります。

 

さいわい日本の家庭料理では和食の際にお味噌汁をのむ習慣があるので、おみそ汁から始めるのがかんたん。

 

しじみと金針菜の味噌汁

 

こちらは鉄分が豊富なしじみや金針菜を、手作り味噌に入れて作ったおみそ汁。

 

一見ふつうの和食ですが、貧血を予防する、または貧血を改善する!

 

こうした貧血の改善など食事療法という目的をテーマに組み立てたおみそ汁も、立派な家庭薬膳みそスープになるのです。

 

薬膳スープの基本になる鶏骨が貧血や疲れを改善する理由

 

さらにナチュラル薬膳生活を深めたい生徒さん達に一番最初に必ずお伝えしているのは、鶏骨の滋養を余すところなくいただく「骨付き鶏の基本の薬膳スープ」です。

 

鶏肉は気(生体エネルギー)を補給する食材なのですが、骨も使うと間接的に血の材料になる「髄(ずい)」も滋養します。

 

だから、鉄欠乏症の貧血によるめまいを改善するために、賢女の薬膳スープをおうちで作るときには骨付きの鶏肉でぜひ作ってみてくださいね。

 

例えばこちらは、ナチュラル薬膳生活コーディネーター養成コースで最初に学ぶ鶏骨スープの調理例です。

 

柑橘風味の蓮の実と棗の骨付き鶏スープ

 

鶏骨が血を生み出すポイント!

 

中医学には、「以類補類(いるいほるい)」という言葉があって、同じ類(たぐい)を食べることは同じ類を補完するという意味です。

 

だから、骨付き鶏を貧血の予防や治療に食するときは、鶏のイノチへの感謝を忘れないようにしたいものですね。

 

ところで、「じゃあ鶏ガラスープでもいいの?」という声が聞こえてきそうですが、できれば鶏のお肉がついた骨付き鶏がおススメです。

 

いくら髄を補給しても、鶏肉の部分で気を補給して血脈(血管のこと)など体の組織をしっかり作っておかないと、血を全身の隅々にまで巡らせることが出来なくなってしまうからです。

 

気を補給すること体を動かすエネルギーも生み出しますから、毎日元気に活動できるようになって疲労感も改善することでしょう。

 

まとめ【貧血の薬膳スープ】改善に鶏骨がおススメなのはなぜ?第2の人生がワクワクになる薬膳ライフコーチング

 

これまで仕事も家庭も思いっきり頑張って人生を楽しんできたけれど、60歳の声が聞こえ始めたころから、先行きに健康不安を感じるようになって内心ビクビクしていませんか?

 

今回は実際に貧血でめまいがあったり、ちょっと無理すると疲れて眠たくなってしまう、わたくしのような女性たちに贈るエールの薬膳ライフコーチング。

 

健やかに第2の人生をワクワク過ごせるように、身近な食材のしじみや鶏骨を使う「賢女の薬膳スープ」の考え方をご紹介させていただきました。

 

こんなふうに普段の暮らしで目にしているしじみや鶏肉のような食材で、ぱっと食事療法のレシピを組み立てられるスキルが、ナチュラル薬膳生活の極意です。

 

こちらは年末のマンツーマンZOOM薬膳体験レッスンのときの、薬膳食材についてのお話しの部分の抜粋ですので、よかったらご参照ください。

 

 

営養補給系 補気類 鶏肉

*体温への作用・味の性質・臓腑への働きかけ・作用*

温 甘

脾 胃

補中益気 補精益髄 降気 降逆

 

柑橘風味の蓮の実と棗の骨付き鶏スープ

 

 

参考文献

『ナチュラル薬膳生活入門編』
【前期】コーディネーター養成コース 公式テキスト

『ナチュラル薬膳生活応用編』 
【後期】アドバイザー養成コース 公式テキスト

薬膳を深めて家庭や仕事で活かしたい方に、中医学理論で組み立てる本格的な薬膳実践コースを開講しています。

【基礎】薬膳実践コースへ入学をご検討の方に、薬膳体験パーソナルレッスンを実施しています。

薬膳ライフコーチ須崎桂子けいてぃーが、心・体・魂が整う薬膳生活メルマガをお届けしています。

The following two tabs change content below.
病気の家族や自分に食事療法を出来ず悩んでいたとき、薬膳と出会い、中医学の食事療法を知り学ぶ。しかし健康には食事だけでなく、適度な運動や休養も必要なのに気づく。抽象的な伝統医学に現代の生理学や栄養学を掛け合わせ、ライフスタイル医学の暮らし方「ナチュラル薬膳生活Ⓡ」を考案。2008年にナチュラル薬膳生活文化普及協会を設立して、心・体・魂を整える薬膳フードセラピーの暮らし方を社会に広め続けている。