こんにちは。
ナチュラル薬膳生活文化普及協会理事長、薬膳ライフコーチ須崎桂子けいてぃーです♪
これまで薬剤師、看護師、料理教室の先生、エステティシャン、薬膳の専門家になりたい大人女性のみなさんに、本格的な薬膳コースをオリジナルテキストで十数年教え続けてきた実績を持っています。
今日は何と生徒さんの愛くるしい子猫が旦那様の目玉にパンチしてしまったお話しです。
オンラインでしかお会いしたことがないのですが、とても可愛いにゃんこ。
でも野生の血がありますから子猫ちゃんでも油断は禁物のようです。
一日の疲れを癒してくれるその愛くるしい姿には胸がときめいてしまいますが、毎日しっかり爪を切ったりケアをしないと人間の飼い主さんが怪我をしてしまうことがあるのだとか。
このところ、ペットを飼われる生徒さんも多く大変微笑ましいお話を伺うのですが、今回は旦那様のお目めのケアに薬膳フードセラピーを生徒さんとディスカッションしました。
もちろん、外科のお医者様に診察してもらって目玉の手当てをして頂いたうえでの家庭薬膳のお話しです。
家庭ハーブ薬膳はにゃんこのひっかき傷にも
生徒さんの小さなにゃんこはもちろん、わざとご主人さまをパンチしたわけではありません。
それでも夜中に目玉が出血してお医者様に診てもらえず、翌日になってから手当てをしてもらえたそうです。
薬膳は外傷に直接使う自然療法ではありませんが、薬膳を毎日の家庭生活に取り入れ始めた生徒さんは現代医学の外科療法にプラスして、旦那様の傷を早く癒すためのフードセラピーを考えてみたいということでした。
このような怪我を中国伝統医学(中医学)の中医レシピでケアする場合には、まず現代医学のお医者様に傷の手当てをして頂いているのを前提に薬膳フードセラピーの対策を考えます。
生徒さんから伺った症状によれば、傷の修復、炎症を鎮めること、猫ひっかき病という感染症の予防が大切なポイントになることが分かりました。
わたくしは生き物を飼うゆとりがないのでもっぱらぬいぐるみを愛でているため、ホンモノの猫ちゃんの凄さは分からないのですが、生徒さんが感染症の予防も大切なコトを強調していらっしゃいました。
「ナチュラル薬膳生活®(薬膳ライフ)」では、中医学に現代医学やメディカルハーブの要素も使う統合医療で不調の改善を図るライフスタイル医学です。
ですから、こうした場合は、メディカルハーブの薬草の使い方もアドバイスをしています。
外用で傷の修復に役立つカレンデュラの軟膏を活用したりするのですが、目玉に軟膏は塗れないので別な方法を生徒さんと話し合ってみました。
まず、傷の修復に対してはビタミンCを使うので、手軽な茶剤としてはメディカルハーブティーをブレンドするときにローズヒップを加えることをお勧めします。
レモンの20倍くらいのビタミンCがあるので、お肌を美しくする美容のメディカルハーブティーとしても使われます。
そして感染症のリスクを減らすのにはエキナセアをブレンドするとよいでしょう。
エキナセアはアメリカの先住民が抽出液を外傷を癒すために外用で使ってきたという歴史があります。
まさか目玉にエキナセアの汁を付けるわけにもいかないので、内服で間接的に効かせていく方法が考えられます。
抗ウイルスや抗菌のために免疫伝達物質を増やしたり、白血球免疫細胞の働きを活性化させる免疫ハーブとして知られているので、ローズヒップと合わせてみるとよいかもしれません。
新型コロナウイルスの感染症の予防にもある程度役立ちそうに思えるので、エキナセアについては、以前動画でもご紹介をしています。
よかったらこちらも併せてご参照ください。
さらに、薬膳素材兼メディカルハーブでもある辛涼解表類の薄荷(ペパーミント)も加えれば、熱さましや「清利頭目(せいりとうもく)」という目を含めた頭部全体をすっきりさせる働きもあるので、目の炎症を鎮めるのにも役立ちます。
ペパーミントが含んでいる植物化学成分のℓ‐メントールは、感染症の予防に、メントンは抗ウイルスに働くので、ブレンドすることで感染症予防の相乗効果が期待できます。
薄荷については、わたくしの書いた『ナチュラル薬膳生活入門編』には、85ページの辛涼解表類(しんりょうげひょうるい)の部分に記載しています。
食べる薬膳フードセラピーとしては、傷の修復のためのビタミンC補給にキウイやその他のみずみずしい野菜、消炎作用には熱さましの清熱類の薬膳素材のキュウリやレタスの冷やす働きを活用するのがお勧めです。
抗菌作用をプラスしたい場合は、先程もご紹介したペパーミントやタイムの葉をちぎって加えるのも一考です。
まとめ 「美しい猫には爪がある」ひっかき傷のケアにも薬膳
薬膳を学びながら子猫を飼い始めた生徒さんは普段の暮らしの中に無理なく中医レシピを組み立てて、薬膳ライフを愉しむ方法を毎日考えていらっしゃるようです。
薬膳フードセラピーはレッスンで学んで課題をこなすだけではなかなか身に付かないので、このところはまいにちの家庭薬膳をコミュニティーで楽しくご紹介くださるように推奨しているとこでした。
でもまさか可愛い子猫ちゃんが生徒さんの旦那様に夜中にパンチするとは夢にも思っていなかったので、びっくりしました。
「美しい薔薇には棘がある。」のにゃんこバージョン。
まさに、「美しい猫には爪がある。」になってしまいました。
でもこれがきっかけで薬膳ライフがメディカルハーブのチカラも使う健やかに暮らし方というのが、生徒さんにより身近に伝わったらいいなと思います。
旦那様のお怪我は本当に心配で早く治ることを祈りつつ、こうしたピンチをチャンスに変えて、生徒さんが薬膳ライフを自分のものにして、こんな薬膳&ハーブの癒し方をペットを愛する人々にも伝える活動をしてくださったら幸いです。
最後に薬膳素材兼メディカルハーブの薄荷(ペパーミント)も、おうちに常備しておくと頭痛や腹痛の緩和に使える重宝な薬草なので、ご紹介しておきますね。
薬膳講師が自ら執筆した公式テキストでもご参照頂けます。
人生を200%味わい尽くしたい大人女性の健美活に!「ナチュラル薬膳生活®(薬膳ライフ)」をどうぞお役立てください。
体温調節系 辛涼解表類 薄荷(ペパーミント) *体温への作用・味の性質・臓腑への働きかけ・作用* 涼 辛 肝肺 疎散風熱 清利頭目 透疹止痒 疎肝解鬱 *栄養素・生理機能成分* ℓ-メントール メントン メントフラン |
薄荷 参考文献は、薬膳講師の須崎桂子(すざきけいこ)著
『ナチュラル薬膳生活入門編』 p.85
【前期】コーディネーター養成コース 公式テキスト
『ナチュラル薬膳生活応用編』 p.128
【後期】アドバイザー養成コース 公式テキスト
を是非ご参照ください。
須崎桂子
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