こんにちは。

ナチュラル薬膳生活文化普及協会理事長、薬膳ライフコーチ須崎桂子けいてぃーです♪

 

これまで薬剤師、看護師、料理教室の先生、エステティシャン、薬膳の専門家になりたい大人女性のみなさんに、本格的な薬膳コースをオリジナルテキストで十数年教え続けてきた実績を持っています。

 

ハーブ薬膳茶と須崎桂子

 

ナチュラル薬膳生活クリエイター須崎桂子が、薬膳ライフを豊かにする【魂のごちそう薬膳素材】を、自ら執筆した薬膳公式テキストからやさしく紐解いてお届けします。

 

年が明けて春を前に店頭にたくさん真っ赤な苺が並ぶ季節になりました。

 

今年は暖冬。ただでさえ乾燥しやすい関東地方のカラッカラの冬ですが、さらにお肌が乾燥してカサカサになったり、ひび割れてきやすい時節です。

 

そこで大人女性の健美活に肌を潤して美人になる薬膳フードセラピーをご提案

 

【魂のごちそう薬膳素材】から体液や血(けつ・わたくし達の身体を滋養している赤い液体・現代生理学でいう血液)を満たし、インナービューティーで体内から美肌に導く「苺」のお話しをピックアップさせて頂きます。

 

 

薬膳フードセラピーを語るには、先人の経験則を中心とした中医薬膳学だけに頼ると、科学的な実証が不十分なことが少なくありません。

 

ですから「ナチュラル薬膳生活メルマガ教室」動画では、現代栄養学やメディカルハーブの見地も踏まえて、毎回ピックアップした薬膳素材を、健やかな薬膳ライフにどう活用できるか楽しくご紹介しています。

 

柏 薬膳素材 苺で肌を潤して 健康美人になる理由【柏発!魂のごちそう薬膳ライフ♪本格的な薬膳教室】

 

※動画を見られない環境にいらしたり、お話しで出てくる中国伝統医学(中医学)や薬膳学の専門用語の漢字や読み方を確認したいときは、文章で続きをお読み頂けます。

 

営養補給系 補陰類 「苺」 体液や血を満たして「健美活」

 

苺は営養補給系の補陰類(ほいんるい)に分類されている薬膳素材で、血(けつ)も補給して身体をしっとり潤す果実です。

 

「ナチュラル薬膳生活における薬膳素材の分類体系」は、「体温調節系」「営養補給系」「デトックス系」「機能調節系」の4つに分かれています(『ナチュラル薬膳生活入門編』p.21)。

 

苺は薬膳素材の大きな体系のくくりの中で「営養補給系」に属します。

 

営養の文字が「営」なのは、薬膳が発祥した中国の言語に準じているからです。営養は栄養と同義ととらえて頂いて結構です。営養を補給するとは、方法に不足している生命維持に必要な物質を補給する働きを持つ薬膳素材の系統に含まれているというわけです。

 

このようにナチュラル薬膳生活文化普及協会は、薬膳フードセラピーの暮らしを始める皆さんが薬膳素材を理解しやすいように独自の分類体系を設けて、ナチュラル薬膳生活専門家養成コースの公式テキストの「薬膳素材辞典」に収載しています。

 

【魂のごちそう薬膳素材】が暮らしに薬膳フードセラピーを取り入れて、人生を200%健やかに充実させたい皆さんのお役に立てば幸いです。

 

補陰類というのは、身体の中で不足している陰液(体液全般の潤い成分)を補給する薬膳素材の分類です。

 

補陰(ほいん)」というのは、もともと中国伝統医学(中医学)で使う用語です。

 

陰は陰液ともいい、身体を滋養している赤い液体、すなわち、血(けつ)の材料なので、陰を満たすことは血を養うことにも繋がります。

 

ですから、身体に陰液が不足していると血の材料が足りないので、貧血になるリスクが高まるということです。

 

ということは、苺で陰液を補給して身体を潤すと血を生み出しますから、貧血の予防にもよいわけです。

 

苺を活用してお肌もしっとり肌美人になって、血も充実してくれば、肌色も明るくなりますから、更年期世代で陰液の一種である女性ホルモンが不足したり、貧血気味な大人女性の健美活にいいですね。

 

それから薬膳素材には、体温に対して働きかけるか否か、どんなお味の性質があるか、五臓六腑のどこに主に働きかけるか、薬膳作りの参考となるよう特徴がひとつひとつ臨床経験の文献で伝えられてきました。

 

現代は先人の知恵に基づくデータが科学や栄養学で研究されている事例は少なくありません。

 

苺(いちご) 中医薬膳学な特徴と働き

 

◎体温に対する作用は、身体を冷ます「」の性質です。

 

◎味性は、収斂作用できゅっと心や身体を引き締める酸味と、身体を滋養する甘味を持ちます。

 

◎血(けつ)を貯えていると、ぷるぷる潤ってよく働く呼吸器系統のと、消化器系統のに働きかけます。

 

◎すでにお話ししたように、身体の潤い成分の陰と身体を滋養している赤い液体の血を補給する「補陰(ほいん)」と「補血(ほけつ)」という作用があります。

 

◎身体にこもった熱を冷まして取り除く「清熱解毒」という作用があります。

 

◎ぷるぷるに潤うことでよく働く呼吸器を潤したり全身を体液で満たす「潤肺生津」という作用があります。

 

◎「利水(りすい)」という利尿作用があります。

 

◎食べ物の消化が済んで出来上がった栄養物質のモトを、身体の上の方に運び上げる働きを持つ脾の機能を健やかにする「健脾(けんぴ)」という作用があります。

 

◎脾と一緒に消化吸収の機能に関わっている胃の働きを脾と調和させる「和胃(わい)」という作用があります。

 

苺(いちご) 現代栄養学的・メディカルハーブ的な働き

 

◎身体の中の細胞内液に存在して水分バランスの調整に関わっているカリウムを170mg(生・可食部・100g当たり)含んでいます。

 

ですから、余計な水毒が体内に溜まると腎臓から取り除く利尿の作用があるので、「利水(りすい)」に役立ちます。

 

◎陰液を補給するジューシーな果肉にはレモンと同じように豊富なビタミンCが含まれています。

 

コラーゲンの生成を促して細胞の修復に働くビタミンCを含むので、皮膚や粘膜や血管壁を丈夫にするので、肌を美しくして美人になるのに嬉しい効果が期待できます。

 

◎水溶性食物繊維のペクチンを含んでいるので胃粘膜や腸管の粘膜をぷるぷるの潤いで保護しながら、胃の消化活動や大腸の蠕動運動によるデトックスの働きを助けます。

 

◎目にも鮮やかな苺の赤い植物色素成分は抗酸化に働くアントシアニン。抗がん作用のほか、細胞が必要以上に早く老化するのを防ぐので、アンチエイジングにも働きます。

 

こうした栄養学や現代生理学から見た働きは、薬膳の先人が遺した「補陰(ほいん)」「利水(りすい)」「和胃(わい)」「解毒(げどく)」を実証しているといえるでしょう。

 

健美活の薬膳「ストロベリージンジャーソース」

 

苺はそのまま食べたり、苺ショートケーキや苺大福のようなスイーツで頂くことが多いですよね。

 

わたくしはその苺をカンタンおいしい家庭薬膳、しかも「シニア世代に備えたいオトナのふたり薬膳」に仕上げました。

 

「ふたりでずっと健やかに幸せに暮らしたい♡」

 

そんな願いを持っている、

 

わたくしと同世代のキッチンドクターの貴女に捧げたい

 

「カレと愉しむ♡心身ほっこりおうち薬膳」のご提案。

 

♣無塩!鶏むね白ワイン蒸しストロベリージンジャーソース

 

実は全く塩を使わないのに薬膳素材からミネラルの旨味が溶け出して絡み合うので、不思議な旨味の塩味を感じる魔法の生活習慣病予防の薬膳フードセラピーでもあります。

 

補気類(ほきるい・気を補給する薬膳素材の分類)の「皮なしの鶏むね肉」には、ナトリウムが34mg(生・可食部・100g当たり)含まれていますから、苺の甘味が鶏肉の塩味をうまく引き出した結果ではないかなと、薬膳ライフコーチの視点で考察しているところです。

 

「無塩!しっとり鶏むね肉の白ワイン蒸し ストロベリージンジャーソース」薬膳レシピ動画

 

パサつきがちな鶏むね肉を補陰類の苺でしっとりさせて、全身の気血の流れをよくする辛温解表類(しんおんげひょうるい・辛味の刺激で循環を高める薬膳素材の分類)の生姜(ジンジャー)を組み合わせたのがポイント

 

薬膳フードセラピーで身体の中に生み出したエネルギーと潤いを、ジンジャーの辛味で全身に巡らせる効果があるのです。

 

辛温解表類の生姜については以下「けいてぃーさんのまいにち薬膳素材♪生姜」動画レッスンも併せてご参照ください。

 

苺については、薬膳講師が自ら執筆した公式テキストにてご参照頂けます。

 

人生を200%味わい尽くしたい大人女性の健美活に!「ナチュラル薬膳生活®(薬膳ライフ)」をどうぞお役立てください。

 

営養補給系 補陰類 苺

*体温への作用・味の性質・臓腑への働きかけ・作用*

涼 酸甘 肝肺胃

補陰補血 清熱解毒

潤肺生津 利水 健脾和胃

*栄養素・生理機能成分*

カリウム ビタミンC ペクチン アントシアニン

    参考文献

『ナチュラル薬膳生活入門編』 p.119
【前期】コーディネーター養成コース 公式テキスト

『ナチュラル薬膳生活応用編』 p.147
【後期】アドバイザー養成コース 公式テキスト

薬膳を深めて家庭や仕事で活かしたい方に、中医学理論で組み立てる本格的な薬膳実践コースを開講しています。

【基礎】薬膳実践コースへ入学をご検討の方に、薬膳体験パーソナルレッスンを実施しています。

薬膳ライフコーチ須崎桂子けいてぃーが、心・体・魂が整う薬膳生活メルマガをお届けしています。

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病気の家族や自分に食事療法を出来ず悩んでいたとき、薬膳と出会い、中医学の食事療法を知り学ぶ。しかし健康には食事だけでなく、適度な運動や休養も必要なのに気づく。抽象的な伝統医学に現代の生理学や栄養学を掛け合わせ、ライフスタイル医学の暮らし方「ナチュラル薬膳生活Ⓡ」を考案。2008年にナチュラル薬膳生活文化普及協会を設立して、心・体・魂を整える薬膳フードセラピーの暮らし方を社会に広め続けている。