こんにちは。
ナチュラル薬膳生活文化普及協会理事長、薬膳ライフコーチ須崎桂子けいてぃーです♪
これまで薬剤師、看護師、料理教室の先生、エステティシャン、薬膳の専門家になりたい大人女性のみなさんに、本格的な薬膳コースをオリジナルテキストで十数年教え続けてきた実績を持っています。
中医学でとらえる更年期症状のメカニズムって?
けいてぃーは更年期症状の真っただ中。
先日は、そんな更年期の女性に嬉しいアスパラのカルダモンヨーグルト添えをご紹介しました。
今年はずいぶん早めに桜が開花したので、今日は桜の香りで更年期の精神症状を癒す家庭薬膳レシピでシアワセのおすそ分けです。
カラダの陰陽バランスを保つのがとても難しい年代に入っています。
「陰」と「陽」っていう概念は、抽象的で分かりにくいと思いますが、中国の古代哲学を源とする万物のとらえ方。
世の中は「陰」と「陽」という全く正反対の要素から成り立っていると考えています。
例えば、「陰」はカラダの熱を冷ます潤いであるならば、逆の「陽」はカラダを温める熱源のような要素。
中医学的にいうと更年期は、女性力に関わる「陰」の要素が徐々に女性のカラダから失われていく年代です。
すると、熱を冷ます「陰」の潤いが減ってくるので、相対的に「陽」の熱のチカラが増えてしまいます。
更年期には様々な症状がありますが、熱には上昇する性質があるので、頭が熱く妙にイライラしてしまう不快な精神症状なども起こりがち。
だから、更年期の女性達には「陰」をチャージする薬膳フードセラピーがおススメなのです。
そして、精神的な症状が出ているときには、好きな香りをお料理に加えるのがポイント。
なぜなら薬膳的には、食べる人がよいと感じる香りにはカラダの中の気(生体エネルギー)の巡らせて、ココロを癒すという考え方があるからなのです。
桜の香りでココロを癒し、女性力=「陰」を豚肉とエリンギで
人によって好みの香りはイロイロ。
パクチー(香菜しゃんつぁい)のように、個性的な香りの野菜は苦手な方もいらっしゃるでしょう。
ですから、香りの薬膳で癒すときには、食べてくださる方ののお好みを確認するのが大切です。
例えば、普段はあまり好き嫌いを言わないけいてぃーの家族は、パクチーだけはどうしても苦手(>_<)。
ちょっとでもお料理に入っていると大騒ぎになりますから、それはもう食べる人にとって薬膳すなわち食事療法ではなくなってしまいます。
でも日本で昔から愛されてきた、和の香り食材を日本の家庭薬膳に活かすと、たいていはココロを癒す効果が現れることが多いように思います。
例えば、早くも咲き始めた桜花にイメージを重ねて、今なら桜花の塩漬けや、桜の葉の香りを活かして、癒しの薬膳を作るとちょっとおしゃれ。
お夕食に更年期症状を緩和するため、桜の塩漬けのほのかな香りや淡いピンクの彩を活かして、目も舌もカラダも喜ぶ和食薬膳を作ったので、よかったらお試しを。
食感がふにゃっとした豚さんに、エリンギの歯ごたえをプラスして、桜漬けの香りと塩味でシンプルに楽しみました。
豚肉もエリンギもカラダに陰=潤いをチャージするので、更年期症状の根本治療にもおすすめの一品。
『ナチュラル薬膳生活入門編』
薬膳素材の分類 各論
補陰類 エリンギ p.119 豚肉 P.121 参照
須崎桂子
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