ナチュラル薬膳生活文化普及協会理事長、薬膳ライフコーチ須崎桂子けいてぃーです♪
これまで薬剤師、看護師、料理教室の先生、エステティシャン、薬膳の専門家になりたい大人女性のみなさんに、本格的な薬膳コースをオリジナルテキストで十数年教え続けてきた実績を持っています。
さて、「別に調子悪いわけじゃないけど、何だか今までとココロとカラダの調子が違う・・・。」
「更年期にはまだ早いけれど、これから自分がどうなっていくのか知って未来に備えたい・・・。」
今日の「アンチエイジングの薬膳クリスマスケーキ作り&やさしい中医学のお話しレッスン」では、更年期予備軍ジェネレーションの生徒さん達から、こんな更年期に関わるお悩みを耳にしました。
アンチエイジングの薬膳の考え方は、更年期を迎えた大人女性の体調の管理にも役に立つので、こうした話題にご興味をお持ちのみなさんにも分かち合わせて頂きますね。
新型コロナ第三波か!?と言われる最中でも、健やかなミライに備えて対面リアルで薬膳を学びたいという熱心な生徒さんが柏の周辺にはいらっしゃいます。
今回の薬膳の対面レッスンではもちろんコロナ対策を万全に行って少人数制。
柏本校サロン教室にて楽しく薬膳レッスンを行わせていただきました。
薬膳クリスマスケーキのおもな目的はアンチエイジングなので、細胞がさびるのを防ぐポリフェノール豊富な黒い薬膳食材のカカオ生地に黒にんにくを隠し味に配合しています。
でも熟成した真っ黒いにんにくが入っているなんて、言われないと分かりません。
そして、デコレーションには更年期のケアに役立つ苺や豆腐クリームも使って、目にも舌にも美味しいクリスマスケーキに仕上げました。
胃もたれしにくいお豆腐クリームは大豆製品なので女性ホルモン様作用をもっているので、女性ホルモンが激減する大人女性には嬉しい薬膳食材のひとつです。
「ナチュラル薬膳生活®」のフードセラピーは、薬膳食材の効能だけでなく、心と体に影響するお料理の見栄えや美味しさにもこだわります。
例えば自然な調和のとれた美しい色彩と程よい甘さには、心の緊張感を解きほぐす効果があります。
そのおかげでしょうか。
レッスンが終わるころには、生徒さん達の更年期の不安はいずこへといった感がありました。
今までとココロとカラダが違ってくる更年期まえの女性の不安
「更年期ってどんな風になるのか、まだ検討がつかないけれど未来に必ずやってくする大人女性の節目のライフステージだから、早めに備えておきたい。」
こんな漠然とした不安感を感じ始めて、薬膳を学び始める「更年期予備軍」の大人女性は少なくありません。
今では薬膳の先生をしているわたくしもサラリーマンだった30歳代の終わりころに、同じような不安を感じ始めていました。
ちょうどそのころ、卵巣のう腫という婦人科系の病気があったので、一時的に女性ホルモンのエストロゲンの分泌をじゃまするリュープリンというお薬を注射してもらっていました。
それは人工的に女性ホルモンを止めることですから、更年期障害の予行練習をしたようなもの。
眠っている間に手がこわばってしまって、朝目覚めると、指の関節の曲げ伸ばしがスムーズでなくなる「ばね指」。
なんだか無性にイライラして、顔が熱くなって汗が出るホットフラッシュなのに、下半身や末端が冷たい「冷えのぼせ」。
30歳代でこんな経験をしてしまったので、更年期予備軍さんの不安感も、更年期真っただ中の大人女性のお悩みもよく分かります。
そして、更年期の真っ最中になってから中医学を勉強して薬膳教室を開きました。
薬膳の食事療法だけでは足りない場合には、必要に応じて生薬や漢方薬も一緒に使っているので、国際中医師のカリキュラムで日本漢方の源である中薬学や方剤学も修めました。
ですから実際に更年期に入ってからは、本番の更年期症状をある程度軽くして、快適な薬膳ライフを過ごしています。
アンチエイジングの薬膳に更年期ケアの要素も含めてレッスン
アンチエイジングにカカオ
ちょうど生徒さん達からこのように更年期に備える方法についてのご質問があったので、変わりゆく大人女性のココロとカラダを食事やライフスタイルでケアするコツもお伝えしました。
すでに書いたように「薬膳クリスマスケーキレッスン」では、「アンチエイジング」を主なテーマに謳っています。
アンチエイジングの薬膳とは、エイジングを緩やかにする食事療法のこと。
でも実は、こんな更年期を前にした女性たちの不安感をぬぐい去るのにも役立つコンテンツです。
なぜなら、アンチエイジングの黒っぽい薬膳素材には更年期で失われていく女性のカラダに、若々しさのモトを補給する食材が多いからです。
そのひとつが黒いカカオ。
中枢神経を刺激したり、細胞を蘇らせたり、疲労感を和らげたり、血の巡りをよくして冷えを改善したりします。
ただし温める働きがあるので、ホットフラッシュやイライラやのぼせの症状が出ている場合には向きません。
それから、カカオのような黒っぽいねっとりした滋養を高める薬膳食材は、滋養が高くて刺激が強いので、摂りすぎると生活習慣病や胃もたれの原因になりやすいので注意が必要です。
では、どのように注意してカカオの有効成分を薬膳に活かしたらよいのでしょう?
こうしたときにナチュラル薬膳生活のプロが使うのが、中医薬膳学の理論や現代栄養学の知識です。
今回の薬膳クリスマスケーキでは、デトックス効果のある苺を豆腐と組み合わせたおいしいデコレーションで、カカオを中心のずっしりケーキをすみやかに分解してエネルギーに変える薬膳レシピを組み立てました。
このように食べ物の栄養素を分解してエネルギーに変えることを「代謝」といいます。
こってり滋養の高い食事を摂るときには代謝を助ける薬膳食材を上手に組み合わせると、消化力が落ちてくる更年期を過ぎても気持ち悪くなりにくいです。
そして食事だけでなくしっかり運動と休養をバランスよくとり入れたライフスタイルで過ごしていれば、太りにくく健やかなココロとカラダを手に入れることができます。
更年期ケアに苺(いちご)
薬膳的にいうと、苺には女性のカラダを潤している「陰(いん)」を補給する働きがあります。
ここでいう陰というのは、女性ホルモンを含めた体液の総称です。
ナチュラル薬膳生活のレッスンを受けて下さる生徒さん達は、50歳からの大人女性が中心。
だから苺は更年期の症状が出ていたら女性のカラダを潤すことで、症状を軽くするのに役立ちますし、症状が出ていない場合は、更年期症状の予防にも役立つというワケです。
苺はクリスマスのデコレーションではオーソドックスな果物ですから、今回のクリスマスケーキのレッスンでは必ず使いたいと思っていました。
ご紹介する薬膳クリスマスケーキは、苺で女性のカラダに女性特有の潤いをチャージしながら、カカオで細胞がさびるのを防ぐので、「カカオと苺のマリアージュ」ともいえるでしょう。
現代栄養学から見ても苺は大人女性の美魔女の魅力をアップする素晴らしいフルーツのひとつです。
なぜなら、苺の赤い植物色素成分はカカオと同じポリフェノールですから抗酸化力バッチリ。
細胞がさびるのを防ぐからアンチエイジングに働きます。
しかも苺は細胞の修復をうながすビタミンCが豊富ですから、細胞がピチピチ蘇るし、美肌効果も期待できるというワケです。
実は11月半ばを過ぎても苺がなかなかスーパーに出回らないので、今日の薬膳クリスマスケーキレッスンに間に合うかちょっとドキドキしてしまいました。
そこで、レッスン前に苺を買ってサロン教室に到着してスグ、嬉しくて苺の薬膳的なはたらきと薬膳クリスマスケーキレッスンについて、ライブ配信をしてしまいました。
まとめ 更年期のお悩みバイバイ「カカオ&苺」薬膳クリスマスケーキレッスン
アンチエイジングの薬膳クリスマスケーキレッスンでは、更年期症状についてのご質問も飛び出しました。
ことからちょっと番外編で更年期まえの不安感とバイバイするために、老化防止と女性の更年期ケアの両方に役立つ薬膳のお話しもさせて頂きました。
薬膳クリスマスケーキに使ったカカオは抗酸化力が強いので、細胞がさびるのを防いで若々しさを保つのに役立ちます。
一緒にデコレーションに組み合わせた苺にも抗酸化力があります。
しかし苺にはそれだけでなく、薬膳的にいうと女性のカラダを潤す「陰(いん)」を補給することもご紹介します。
女性の身体を潤すことは、女性ホルモンを含む体液を食事で補給するような効果が得られます。
このことから苺が更年期症状のケアにも役立つことを、薬膳や中医学や現代栄養学の視点からやさしく楽しくお話ししました。
生徒さんたちは、更年期やコロナの不安感なんて吹き飛ばして、わくわく薬膳スイーツと中医学のお話しをエンジョイしてくださいました。
かんたんで美味しい薬膳クリスマスケーキで一足早いホリデイシーズン気分を味わいませんか?
次回のZOOMオンラインレッスンは12月4日の夜7時から、柏本校サロンレッスンはコロナ対策少人数で12月5日朝10時半からです。
薬膳クリスマスケーキレッスンのお申込みはこちら♪
※12月4日(金)と12月5日(土)のデコレーションは、下記のお申込みサイトのデコレーション(黒にんにく・龍眼のコンポート・りんごのコンポート・みかん・お豆腐クリーム)ではなく、苺とみかんとお豆腐クリームのデコレーションになります。
※デコレーションの薬膳食材の内容と見栄えがお申し込みフォームのイメージ写真と一部異なりますので、どうぞご了承ください。
まいにち必ず摂るお食事を大切にしながら、人生を健やかに200%味わい尽くしたい、人生の使命(ミッション)を果たしたい大人女性のみなさんの美と健康を守るお役に立てば幸いです。
営養補給系 補陰類 苺
*体温への作用・味の性質・臓腑への働きかけ・作用*
涼 酸甘
肝 肺 胃
補陰補血 清熱解毒 潤肺生津
利水 健脾和胃
*栄養素・生理機能成分*
カリウム アントシアニン ビタミンC クエン酸
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参考文献
『ナチュラル薬膳生活入門編』
『ナチュラル薬膳生活応用編』
薬膳を深めて家庭や仕事で活かしたい方に、中医学理論で組み立てる本格的な薬膳実践コースを開講しています。
薬膳ライフコーチ須崎桂子けいてぃーが、心・体・魂が整う薬膳生活メルマガをお届けしています。
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病気の家族や自分に食事療法を出来ず悩んでいたとき、薬膳と出会い、中医学の食事療法を知り学ぶ。しかし健康には食事だけでなく、適度な運動や休養も必要なのに気づく。抽象的な伝統医学に現代の生理学や栄養学を掛け合わせ、ライフスタイル医学の暮らし方「ナチュラル薬膳生活Ⓡ」を考案。2008年にナチュラル薬膳生活文化普及協会を設立して、心・体・魂を整える薬膳フードセラピーの暮らし方を社会に広め続けている。