こんにちは。
ナチュラル薬膳生活文化普及協会理事長、薬膳ライフコーチ須崎桂子けいてぃーです♪
これまで薬剤師、看護師、料理教室の先生、エステティシャン、薬膳の専門家になりたい大人女性のみなさんに、本格的な薬膳コースをオリジナルテキストで十数年教え続けてきた実績を持っています。
薬膳教室を開く生徒さまの旅立ちに贈る言葉
先週は可愛い袴姿の卒業式帰りの学生さん達を多く見かけましたし、柏近隣ではようやくソメイヨシノがほころび始めました。
今日も朝はすごく寒かったけれど、日中は春の日差しを感じる一日となりましたね。
こうして桜が開き始める3月末から4月にかけては、春の新生活スタートに伴う別れと出会いの季節🌸
昨日は4月から「最後の挑戦になるかも」と言いながら、ご年齢に関わらず、「ナチュラル薬膳生活コーディネーター養成コース」で本格的に薬膳を勉強したいとご入学を決めた生徒さまをご紹介したばかりです。
それは、わたくしにとっても、わたくしをインターネット検索で見つけてくださった新しい生徒さんにとっても、新たなご縁と絆を結ぶことになったワクワク系の春の出会いの物語。
そして今日は・・・、昨年ナチュラル薬膳生活コーディネーター養成コース【前期】を修了して認定資格を取得した後、さらに上級のナチュラル薬膳生活アドバイザー養成コース【後期】を昨年末に修了後、上級の認定資格試験にも1発で合格した修了生さんの旅立ちを見送る「キャリアプランカウンセリング(CP)」レッスンでした。
1年間でメキメキと理論構築力と薬膳レシピ開発力を身に付け、ナチュラル薬膳生活アドバイザーとなった修了生さんは、自宅教室のかたちで「薬膳教室」を開く夢を今まさに叶えようとしているところです。
ナチュラル薬膳生活を家庭や社会で広める「キッチンドクターの人材育成」をミッションに、10年以上薬膳教室を続けてきたので、これほど嬉しいことはありません。
認定資格試験の後、久しぶりにサロン教室でお会いしたのですが、ヘアースタイルを変えてきりっとした修了生さんの表情に、わたくしは並々ならぬ決意を感じました。
お聞きすると髪型を変えたのは10年ぶりくらいなのだそうです。
嬉しかったこと、辛かったこと・・・、これまで様々なご経験を積んでこられたと伺っていますから、満を持していよいよスタートすることが分かりました。
ご自宅のお教室でプライバシーが大切なので詳細は控えますが、脱サラで開業した当初のわたくしより「軸がしっかりしている」のが素晴らしいと感じます。
10数年前のわたくしは、薬膳カフェもやろうかな、テーブルウェアショップもやろうかな・・・と夢いっぱいで、経営戦略がおろそかでしたから。
とにかく今日のCPレッスンでお話しを伺い、とても嬉しかったのはお教室のミッションでした。
それは、「人々に薬膳を知る喜び、そして活かす喜びを伝えること」なのだそうです。
「ナチュラル薬膳生活に賛同する方々」にお越し頂きたいので、無理に大勢人を集める必要はありませんときっぱり。
ご自身の大切な時間と場所を心を込めてしつらえて「ナチュラル薬膳生活」で学んだことをベースに、今度はご自分のメソッドで、現在学んでいる漢方の知見も掛け合わせ、薬膳の素晴らしさを世に広めるのが夢。
とても素晴らしく修了生さんを誇らしく思います!
「薬膳」と「ナチュラル薬膳生活」Q&Aを語れる人材に
ところでキャリアカウンセリングの中で「薬膳を知らせる」というミッションが出てきたので、薬膳講師になるに際して、そもそも薬膳が何か誤解している人達が多いことを前提に・・・
ではあなたは「薬膳」を何と説明しますか?という、そもそもの問いを投げかけました。
「・・・」
『ナチュラル薬膳生活入門編』を使って、ナチュラル薬膳生活コーディネーター養成コースで一番最初に学ぶ内容なのですが、中医薬膳学の学びが深まるにつれて考え方が複雑になるため一言で出て来なくなりがちだからです。
一番シンプルな答えは、薬膳は「食事療法(フードセラピー)」だということです。
「薬膳」という言葉自体は社会に広まるようになりましたが、一般的にはいまだに「薬膳料理」という特殊な料理のジャンルだと思われることが多いです。
ですから薬膳が、食べさせてもらう特殊な漢方薬入りの料理ではなく、家庭で自分で組み立てて健康管理に活かす料理なのだということが、ぱっと伝わるといいと思います。
そして、「ナチュラル薬膳生活に賛同する」がペルソナに出てきたので、「ナチュラル薬膳生活の究極の目的は何か?」を分ち合いました。
それは、「陰陽ホメオスタシスのネットワークシステム」を、理想的なバランスに整えて健やかに暮らすこと。
私達に備わっている「心身の陰陽バランス」のより大きな「系」のビジュアルイメージは、『ナチュラル薬膳生活応用編』の入稿直前、わたくしに降りてきたばかりです。
もちろん陰陽学説さえまだ知らない、薬膳を初めて学ぶ生徒さん達に、いきなりこのネットワークシステムを説明する必要はありません。
ナチュラル薬膳生活アドバイザーとして、自分がこのシステムを知っておくと、季節や体調の変化に対して、心と身体の陰陽バランスを薬膳でどのように整えたらいいか、全体としての広い視野から俯瞰して考えられるようになります。
例えば、春に「肝」亢進して自律神経系の交感神経が優位になり過ぎて「陽」の状態が長引いたら、心の状態や免疫系や内分泌系にもその影響がどう及ぶか想像しやすくなるでしょう。
そして、想定される不調を予防したり、具体的な症例を治療する薬膳フードセラピーを、現代免疫学や現代生理学の視点も取り入れながら考案して頂ければ幸いです。
もちろん、中医薬膳学の知識だけでは足りない部分は、終了後もブラッシュアップ(BR)研修を通じて、学び足し出来る体制を整えています。
薬膳の先生としてけいてぃーが大切にしていることは?
旅立つ生徒さんからは、「けいてぃー先生が薬膳講師として大切にしていることを教えてくださったら、励みになると思います。」
・・・という嬉しいリクエストも頂きました。
それは、「薬膳を学ぶ生徒さんひとりひとりの輝く個性✨」
なぜならそれが、生徒さん達の得意分野を伸ばすことになり、そしてミクロの単位で家庭や社会をナチュラル薬膳生活で健やかに幸せにする人材の育成につながり、やがてマクロの規模で世の中全体の陰陽バランスの調和をもたらす大きな力になるかもしれないから。
だから、中国伝統医学やナチュラル薬膳生活の基本は抑えつつ、自分なりの伝え方で薬膳を人々に教え始めたいという生徒さんの旅立ちにココロからエールを贈ります♪
ナチュラル薬膳生活を愛してくださる生徒さん達、そしてファンの皆さまにも、旅立つ生徒さんへ一緒にエールを贈って頂ければ幸いです。
実は生徒さんをサロン教室からお見送りした後で、ひとり感涙のけいてぃーでした。
須崎桂子
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