こんにちは。
ナチュラル薬膳生活文化普及協会理事長、薬膳ライフコーチ須崎桂子けいてぃーです♪
これまで薬剤師、看護師、料理教室の先生、エステティシャン、薬膳の専門家になりたい大人女性のみなさんに、本格的な薬膳コースをオリジナルテキストで十数年教え続けてきた実績を持っています。
日中はお日様の日差しと柔らかい春風が心地よい日が、ちょっと増えてきましたね。今日もそんな一日、ランチタイムの入門講座で生徒さん達と楽しいひと時を過ごしました。
でも、日が落ちるとまだ肌寒いので、仕事を終えて夕刻サロン教室を出るときには、花粉対策のマスク+耳当ての不思議な格好で街を歩き回っています。
かっこ悪いですが、ナチュラル薬膳生活では、まず、身体の外から外敵が入ってこないように予防をしっかりしたうえで、身体の内側からキレイと健康を守る食養生をするんです(#^^#)
ところで、冬の寒さから解放されてぼわーっと温かくなってくる春の薬膳レッスンでは、月替わりのテーマで更年期症状をケアする薬膳フードセラピーをご紹介するようにしています。
更年期でなくても春の食養生に
なぜって?更年期には様々な失調がありますが、よく見られるのは「のぼせ」や「イライラした気分」などですね。
これが、立ち昇ってくる暖かな陽気のせいで、身体の上のほうに、つまり、頭(オツム)に熱がこもりやすい春特有の症状にそっくりだからです。
このように同じような失調に対しては、同様の食事療法でケアできるのが薬膳フードセラピーのいいトコロ。
更年期症状をケアする家庭薬膳をご家族と一緒に食卓で囲めば、自ずと家族の季節的な不調まで予防できてしまうというワケです。
梅の酸味と香りで~食べるアロマセラピー風に
例えば今回は、生徒さん達に梅の「酸味」と「よい香り」を活かして、先ほど例としてあげた「イライラした気分」を、お食事で緩和する薬膳フードセラピーの例をご紹介しました。
その目的に使ったのは、酸っぱい「梅干し」。日本の家庭のお台所であれば、たいてい備えてある保存食ですが、立派な薬膳素材になるのです。
中国伝統医学(中医学)に基づく薬膳では、五行学説に含まれている味の性質もフル活用。
酸味には、イライラしたりカッカしたり、ちょっと興奮気味の精神状態をきゅっと引きしめる働きがあります。
そこで梅干しの酸味を活かしつつ、梅の香りもそえて心の和む美しいフォルムのお寿司をデザインしました。
香りには気を巡らせて気分を良くする働きがありますから、イライラを軽減するのにはとても役立ちます。
さらに香りの働きをアップしたかったので、洗った紫蘇をパチンと叩いて、芳香成分を十分に出して梅乃香寿司に添えてみました。
梅と紫蘇の香りに生徒さん達はうっとり・・・。まさに「食べるアロマセラピー」といったところです。
『ナチュラル薬膳生活入門編』
薬膳素材の分類 各論 収渋類
梅 p.202 参照
須崎桂子
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