こんにちは。
ナチュラル薬膳生活文化普及協会理事長、薬膳ライフコーチ須崎桂子けいてぃーです♪
これまで薬剤師、看護師、料理教室の先生、エステティシャン、薬膳の専門家になりたい大人女性のみなさんに、本格的な薬膳コースをオリジナルテキストで十数年教え続けてきた実績を持っています。
キレイに健やかになる暮らし方~バックナンバー
2017年に創設したばかりの「ナチュラル薬膳生活マガジン」アーカイブに、昨年2016年分に加え、今年2017年分のバックナンバーのカテゴリーを作りました。
ちょっと順番が前後しますが、第2四半期の春季に入る前に、2017年の第1四半期の1月~3月に発行した「ナチュラル薬膳生活マガジン」も、アーカイブに収めさせて頂こうかと思います。
未来の「ナチュラル薬膳生活マガジン」読者さんのヘルシーライフに、「ナチュラル薬膳生活マガジン」バックナンバーが役立つ日が来ることを願っています。
2017年1月のデトックスで小豆のお話しなので、小豆つづきで恐縮ですが、ご興味がございましたら、どうぞお楽しみください。
デトックスの薬膳に「小豆」をどう使うの?
年末の家庭薬膳クッキングクラスにて年末年始にごちそうで身体が重たくなったら、小豆がゆを食べるといらないモノが出て行きやすくなる・・・と、お話したところ、生徒さん達の目が大きくなりました。
すぐさま、「どのぐらい小豆を使うの?」 「どうやって小豆がゆを作るの?」・・・ わいわいご質問が出たので、後でお知らせしますねとお約束いたしました。
浮腫み改善の薬膳「はと麦と小豆の薬膳がゆ」
というわけで、2017年1月「ナチュラル薬膳生活マガジン」では、「小豆」の薬膳フードセラピーを話題に選びました。
小豆がゆは、残りご飯に戻した小豆とお水をたっぷり足してお粥に炊いても、カンタンに作れる薬膳粥の一種なのです。
「はと麦」も「小豆」も湿気をカラダから追い出す同じデトックス系の薬膳素材の分類で、どちらも利尿や解毒の働きがあります。
材料(4人分):
白米 1合
チキンスープ 200ml
水 100ml
丁子(クローブ) 2個
自然塩 少々
A: はと麦 60g
水500ml
B: 小豆 40g
水500ml
作り方:
① AとBは洗ってそれぞれ分量の水で一晩浸水しておく。白米は調理を始める約30分前に分量外の浸水しておく。
② 土鍋に①のAとBを水ごと入れる。白米は水を切ってから土鍋に加える。さらに、丁香、チキンスープ、水を足す。
③ 土鍋に中蓋をして、強火にかける。約5分程で吹いてくるので注意して待ち、吹きこぼれそうになったらさっと蓋をあけて、弱火にして底から一度混ぜる。
④ 中蓋を戻し、外蓋もかけて弱火で約4分加熱して火を止める。
⑤蓋をかけたまま5分蒸らしてから、ご飯茶碗によそって供する。
補足ポイント :
①このレシピでは、薬膳素材の有効成分をじっくり引き出す為、炊飯用土鍋(中蓋、外蓋付)を使用しています。
②調理器具によって、吹きこぼれや、焦げ付きが生じやすいので、加熱時間や火加減を調整して下さい。
③自然塩の量は体質や体調に合わせて分量を調節するか加えなくても構いません。
「梅雨のむくみ」にも「飲みすぎ食べ過ぎ」の薬膳?
ところで、「はと麦と小豆の薬膳がゆ」の作り方を見てすぐに気づかれたと思いますが、「梅雨の季節薬膳」にカテゴリーされています。
え?飲みすぎ食べ過ぎで起こる体調不良をケアするデトックスの薬膳が話題なのに、なぜ季節薬膳を紹介しているのだろう?
こう思われたかもしれません。
応用するのが薬膳フードセラピー
これは中国伝統医学に、「異病同治(いびょうどうち)という」考え方があるからなのです。
「飲みすぎ食べ過ぎでカラダが老廃物で重たい」のと「梅雨の影響でカラダがむくんでいる」のは異なる不調です。
しかし、中国伝統医学の流れをくむ薬膳では、違う体調不良でも同じ処方でケアできるときは、こんな風に同じ薬膳レシピをご提案することがあるのです♪
つまり、ひとつの薬膳レシピが、ダイエット、糖尿病とのおつきあい、むくみのケア、便秘解消など、異なるケースにいくつも応用できたりする場合があるということ。
薬膳の理論を知っていれば、様々な不調に合わせ、基本の薬膳レシピを応用して、自分や家族の健康を守れるようになれます。
こうした薬膳の考え方を参考に、家庭的なお食事で健やかにお過ごしくだされば幸いです。
20170309 追記
この記事を書いている現在、実は昨日まで義母の終活サポートの家庭薬膳作りに奔走していました。
終活の薬膳フードセラピーは、介護を受けている方はもちろん、ストレス一杯で介護をしている家族の癒しにも役立つことを改めて認識しているところです。
夫の実家の台所に立ってデトックス・エネルギーチャージ・ココロを癒すなど目的を考えながら、食べる人やそのときの状況に合わせて、家族の終活に関わる一人ひとりに合わせて薬膳を処方してみました。
「【薬膳レシピ開発】終活サポートに小豆と生姜で家庭薬膳」でも、簡単な終活の家庭薬膳をご紹介していますが、薬膳は目的に合わせて処方するフードセラピーです。
食べる人の不調が重い場合や介護が大変なときは特に、あまり凝ったお料理をする必要はありません。
そのときの状況に合うカンタンですぐに作れる家庭料理が家族の心や体を守る薬膳になる。
このとこをより多くの人たちに伝えたいと切に思いました。
『ナチュラル薬膳生活入門編』
薬膳素材の分類 去湿類
小豆 p.160 参照
須崎桂子
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