こんにちは。
ナチュラル薬膳生活文化普及協会理事長、薬膳ライフコーチ須崎桂子けいてぃーです♪
これまで薬剤師、看護師、料理教室の先生、エステティシャン、薬膳の専門家になりたい大人女性のみなさんに、本格的な薬膳コースをオリジナルテキストで十数年教え続けてきた実績を持っています。
【ナチュラル薬膳生活マガジン20170201】
キレイに健やかになる暮らし方~バックナンバー
2017年に創設したばかりの「ナチュラル薬膳生活マガジン」アーカイブに、昨年2016年分に加え、今年2017年分のバックナンバーのカテゴリーを作りました。
ちょっと順番が前後しますが、第2四半期の春季に入る前に、2017年の第1四半期の1月~3月に発行した「ナチュラル薬膳生活マガジン」も、アーカイブに収めさせて頂こうかと思います。
未来の「ナチュラル薬膳生活マガジン」読者さんのヘルシーライフに、「ナチュラル薬膳生活マガジン」バックナンバーが役立つ日が来ることを願っています。
2017年2月の話題は、身体を温めながら血(けつ)サラサラの薬膳フードセラピーでした。薬膳は中国伝統医学(中医学)に基づいているので、血液ではなく、血(けつ)でお話しを進めます。ご興味がございましたら、どうぞお楽しみください。
2022年8月8日現在、ナチュラル薬膳生活マガジンは、薬膳ライフコーチけいてぃー♪公式メルマガに移行しています。
季節の変わり目の健康管理にも家庭薬膳
冬将軍と暖かな春の日差しがせめぎ合う時期は、急激な気温の変化で血脈が緩んだり緊張したり、血(けつ)の調子がおかしくなりそうです(>_<)
みなさんは、こんな季節の変わり目は、どんな食養生で健康を管理なさっていますか。
家庭薬膳のいいところは、天気予報をチェックして、急な気温や湿度の変化に合わせ、レシピをこまめに調節できるコトです。
先日も、お夕食に血(けつ)をサラサラにする秋刀魚で薬膳を楽しもうと思っていたら、夕刻から急に寒くなってぶるぶる。。。そこで、唐辛子をプラスして身体を温める薬膳にさっとアレンジしました。
こんな風に、唐辛子と完熟トマトのアラビアータ風で、秋刀魚と蓮根の煮込みを楽しんだばかりなので、先ほどから繰り返している血(けつ)のお話とともに、後ほどレシピをご紹介させて頂きますね。
なぜ血液でなく血(けつ)というの?
中国伝統医学(中医学)では、血(けつ)は「身体中を巡って栄養を届ける赤~い液体」と考えます。
抽象的な説明ですが、子供さんでもイメージしやすい表現でしょう? 中医学は、身体の中でイノチの営みを支えている物質(モノ)を、機能として捉えます。
薬膳は中医学に基づく食事療法です。 ですから、現代医学で言う血液のことも、薬膳では血(けつ)と考えて、医学的に血球の働きをミクロで捉えるようなことはしないのです。
血(けつ)の巡りかた
血は、ほどよい温かさで血脈(けつみゃく)を通り身体中を駆け巡ります。
そして、身体を滋養するだけではなく、気(き)と一緒に流れて温かさも運びます。
血は極端に冷えても熱くなっても、巡りが悪くなると言われています。
ですから、今のようにまだ寒い時期は、暖房や防寒着で外から温め、身体の内側からも温める薬膳フードセラピーをしたいものですね。
血が熱くなり過ぎた場合の不調については、また別の機会に話題に致しましょう。
【薬膳レシピ集】秋刀魚と蓮根のアラビアータ風
ナチュラル薬膳生活では、こうした中医学や薬膳の考え方や現代栄養学やメディカルハーブも使って、日々のお食事を組み立て、美味しく頂きます。
では、先ほど例に挙げた、アラビアータ風の薬膳フードセラピーを参考にご紹介しますね。
はじめは、血を巡らす秋刀魚、血脈を守る完熟トマト、血脈がやぶけて血が漏れ出さないようにする蓮根を中心に、血の道を守る薬膳を作ろうと思っていました。
でも、寒かったので温める唐辛子のトマトソースに仕上げて、冷え症の緩和にも役立つ処方に薬膳レシピを少し変更しただけです。
唐辛子+トマトなので、アラビアータ風。 お料理は「秋刀魚と蓮根のアラビアータ風」と命名してご満悦。お腹の中から身体を温め、全身に血を巡らせてほかほかになりました。
このように、薬膳の理論を知って、様々な不調に合わせ、基本の薬膳レシピを応用して、自分や家族の健康を守れる人は、家庭薬膳の「キッチンドクター」です。
ナチュラル薬膳生活カレッジのミッションは、「薬膳の専門家」を育てること。
この熱い思いがひとりでも多くの方の心に届いて、ナチュラル薬膳生活に興味を持って頂けたらとても嬉しいです。
季節や体質で冷えに悩んでいる場合は、身体の内側から温める薬膳の考え方を活かして、どうぞ健やかにお過ごしください。
20170311 追記
この記事を書いている現在は、もう桜の開花予想が出る時期に入っています。そして、スーパーの青果売り場には、菜の花がたくさん並ぶようになりました。しかし、街は春ムードいっぱいですが、夜はまだ冷え込みますよね。
ですから昨晩も冷え対策に、お夕食には唐辛子を活用。富澤商店さんのチリパウダーやガーリックを加えて、牛ひき肉を美味しく頂きました。
富澤商店さんのチリパウダーは唐辛子の配合比率が少なめなのでしょう。お料理が臓腑を傷つけるほど激辛にならず、ほどよい辛さに仕上がるので、マイルドな冷え対策の薬膳作りにおススメです。
『ナチュラル薬膳生活入門編』
薬膳素材の分類 温裏類
唐辛子 p.87 参照
須崎桂子
最新記事 by 須崎桂子 (全て見る)
- 中医ハーバルセラピストが教える!コロナを予防するハーブ薬膳茶-煎じなくていい「エキナセア&ローズヒップ」 - 2021年1月23日
- 【生徒さまの声】薬膳レッスンの前と後で180度人生が変わりました!貴女の第2の「人生が変わる」柏の薬膳教室 - 2021年1月17日
- 【薬膳食材】紅花~顔色が悪いと悩む大人女性におススメ!血行を良くするフラワーレメディーの薬膳ご飯 - 2021年1月16日