こんにちは。
ナチュラル薬膳生活文化普及協会理事長、薬膳ライフコーチ須崎桂子けいてぃーです♪
これまで薬剤師、看護師、料理教室の先生、エステティシャン、薬膳の専門家になりたい大人女性のみなさんに、本格的な薬膳コースをオリジナルテキストで十数年教え続けてきた実績を持っています。
熟地黄 大人女性の香港研修ツアー薬膳素材ショッピングリスト
毎秋恒例の香港ツアー!カウントダウンに入りましたので、薬膳素材えらびの話題をシリーズでお届けしています♪
今日は熟地黄(じゅくじおう)をご紹介します。詳しくは『ナチュラル薬膳生活入門編』の薬膳素材の分類・補血類・125ページもご参照を。
香港で買えるこんな「ちょっと珍しい薬膳素材」をわたくしがどんなふうに家庭薬膳に使っているのか、出発までにご紹介しています。
一緒に香港に行く大人女性世代の皆さんが、「どの薬膳素材を買おうか、買ったらどう家庭薬膳に使おうか」、滞在中に買いそびれないように、そして、買ったモノを帰国後に無駄にせず、ぱっとお料理できるようにするためです。
但し、今回ご紹介するのは家庭薬膳だけでなく、寒い年末年始の薬膳鍋パーティーでも役立つ熟地黄の楽しみ方です。
加工の仕方で働きが異なる地黄(じおう)
地黄は中薬なので日本ではスーパーマーケットで手軽に手に入る薬膳素材ではありません。
ゴマノハグサ科のカイケイジオウまたはアカヤジオウの根茎の部分を加工したモノ。
だから、中医学や薬膳学を学んだことがない方はほとんど見ることはないですよね。
加工の仕方の違いで効能が異なり、主に「熟地黄(じゅくじおう)」と「生地黄(しょうじおう)」があります。
熟地黄は、生地黄をお酒で蒸しては日干しを繰り返し、熟成させて作るのでこんな風に真っ黒!
甘くてコクのある真っ黒な煎じ液がとれるのですが、血(けつ)をチャージしたり、若々しさのモトを貯えている腎(じん)をいたわる働きがあります。
一方、生地黄は熱病の治療に使う苦い中薬でカラダを冷やすので、家庭薬膳作りにはあまり向きません。
こんな風に同じ植物が原料でも、中薬には加工の仕方で働きが全く異なるものがあります。
ですから、薬膳素材として使える中薬を選ぶときには、目的としている薬膳フードセラピーに合っているか、お料理に使いやすいものか気をつけて選びましょう。
イノチを守る丸鶏プラス熟地黄
柏本校サロンでは、毎冬の薬膳会レッスンで、生体エネルギーを補充するイノチの「丸鶏のスープ」をご紹介しています。
実はこのスープに加える煎じ液には、ご参加のみなさんに「若々しさのモト」である「精(せい)」も補充して頂きたくて、熟地黄を必ず何らかのカタチで使っています。
なぜなら、冬は寒さによる冷えに弱い「腎」が衰えやすいので、足腰のしびれや痛みなどが起こり、老化が進やすい季節だからです。
ごろんとした熟地黄は煎じると「ぷくーっ」と大きく膨らみます。
煎じ終わった熟地黄は食べないので捨ててしまって、煎じ液だけをスープ料理に使ってもよいのですが、煮込み続けても崩れないので、最後までお鍋の中に入れておくことが多いです。
薬膳レッスンでも生徒さん達にも熟地黄のお姿をお見せしたいので、そのまま入れておきます。
ちょうどこの冬の薬膳会レッスンの「甘栗を詰めた丸鶏の熟地黄煮込み」を試作したときの動画にも、ぷっくり膨らんだ熟地黄が出ています。
煎じ液には熟地黄だけではなく、お肉の消化を助ける酸っぱい山楂子もミックスしてみました。
ご興味のある方は見てみてくださいね。
普段の家庭薬膳で丸鶏をお料理するハードルが高ければ、これから冬に向かって手に入りやすくなる骨付き鶏のブツ切り(水炊き用)を使うのも一考です。
熟地黄の煎じ液をとったら、土鍋で鶏の水炊きを作るときに最初からスープと一緒に入れて煮込んでみてください。
真っ黒いスープにご家族がびっくりするかもしれませんが、おいしい冬のアンチエイジング薬膳鍋がカンタンに作れますよ。
一生楽しみたい!家庭薬膳フードセラピー
わたくしは「けいてぃーおばあちゃん」になっても、キッチンにしっかり立ってお料理を作れる限り、薬膳ライフコーチとして人生を健やかに200%味わい尽くしたいと思っています^^
ですからヘルシーな薬膳ライフが自ずと介護期間ゼロ=健康寿命100%につながるように、イノチが消える間際まで薬膳フードセラピーの社会普及をライフワークにコツコツ続けています。
わたくしと同じようにキレイで健康で人生を200%味わいたい大人女性世代や、予備軍の次世代に「ナチュラル薬膳生活(薬膳ライフ)」イコール「けいてぃーおばあちゃんの知恵」が脈々と伝わっていったら幸いです。
わたくしと香港研修ツアーに一緒に行く生徒さん達にも、本場の薬膳素材を「見て」「味わって」「買って」帰国後に薬膳に「作って」、ナチュラル薬膳生活に是非活かして欲しいのです。
気軽に薬膳フードセラピーを楽しめる「ナチュラル薬膳生活ハウス」を作るのが将来の夢のひとつ。
こんな薬膳ハウスが、街のあちこちにあったらいいな~♪なんて思いつつ未来に向かって今から精進の日々です。
須崎桂子
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