こんにちは。

ナチュラル薬膳生活文化普及協会理事長、薬膳ライフコーチ須崎桂子けいてぃーです♪

 

これまで薬剤師、看護師、料理教室の先生、エステティシャン、薬膳の専門家になりたい大人女性のみなさんに、本格的な薬膳コースをオリジナルテキストで十数年教え続けてきた実績を持っています。

 

ハーブ薬膳茶と須崎桂子

美肌や抗がんに役立つ薬膳素材。生徒さんに大きな白きくらげご紹介

秋から冬にかけて薬膳体験レッスンで生徒さんにご紹介した、日本ではなかなか珍しい大きな白きくらげの姿が、生徒さんたちに大好評だったので、ご紹介しますね♪

 

この時期は乾燥が進む季節なので、保湿効果の高い白きくらげなどを用いて、薬膳とは何か愉しくご説明しました。

 

 

ところで、白きくらげは、シロキクラゲ属のきのこ類です。

 

ときどき、白きくらげを、海産物の「くらげ」だと勘違いしている生徒さんがいらっしゃるので、どうぞ注意してくださいね。

 

くらげも白きくらげも、どちらも身体を潤す「陰」を補給する働きを持つ薬膳素材ですが、他にもそれぞれ異なる作用があるからです。

 

白きくらげにはイロイロな種類がありまして、こちらは本当に大きいですね。

 

植物療法に薬膳フードセラピーを融合して豊かなライフスタイルを愉しみたいとおっしゃる、ハーバルセラピストの生徒さま、金本敦子さんもびっくり!

 

♣初めて大きな白きくらげを持って嬉しそうなハーバルセラピストの生徒さま金本敦子さん♡
♣メディカルハーブ・薬膳フードセラピーをライフスタイルに活かす夢
メディカルハーブ、薬膳、料理など 私の知りたかった事が
色々まとめて深く学べそうに思いました。
将来の生活に向けて 一歩ふみ出していけそうです。
(ナチュラル薬膳生活体験レッスン ハーバルセラピスト金本敦子さまの声)

 

こうした植物系の薬膳素材はメディカルハーブとほぼ同じですから、研究熱心な敦子さんは実物に近い乾燥品のシロキクラゲを手にして、とても嬉しそう^^

 

そこで、お願いしてシロキクラゲさんと記念撮影して頂きました。

 

満面の笑みでご協力に感謝です^^

 

このタイプの白きくらげは、戻すと柔らかくなる種類なので、デザートやスープに向いています。

 

生徒さんやわたくしの顔が隠れるくらい大きな乾物のきのこですから、干す前の大きさを想像すると巨大なきのこなのでしょうね。

 

薬膳素材では、白きくらげを銀耳(ぎんじ)と呼ぶことを、北京ご出身の中医師の先生から学んだのですが、中国でも地域によって薬膳素材または中薬の呼び方は変わるようです。

 

 中国の南方の香港に薬膳素材を調達に行くと、「雪耳」という何とも美しいネーミングで店頭に並んでいますから。

 

♣戻した銀耳(ぎんじ)=白木耳(しろきくらげ)

 

白きくらげのうれしい働き~美肌と抗がん

 

動画でもご説明していますが、白きくらげは保水力抜群のシロキクラゲ多糖体を含んでいるので、食することでインナービューティー。

 

身体の内側から表面までじわ~っと潤すので美肌の効果が期待できるのです。

 

実は中国伝統医学に基づく薬膳学の世界では、肺を潤すと、肺につながりの深いお肌が間接的に潤うと言われています。

 

もちろん、白きくらげには肺を潤す働きがあります。

 

ですから、内側から肌をしっとり瑞々しく保つ働きを、白きくらげに期待してしまおうというわけです。

 

ぷるぷるに戻した白きくらげを美味しく食べて、美肌に役立つのはありがたいです。

 

保水力を知るために乾燥した白きくらげとゆでたものを100gあたりで比較してみたら、白きくらげはゆでることで、92.6g、重量の92.6%の水分を保持するようになるのですね。

 

薬膳素材名
性質・主成分
100gあたり

白きくらげ 乾 白きくらげ ゆで
薬膳素材 分類 補陰
四気
五味 甘 淡
帰経 肺 腎 胃 
主な作用

補陰潤肺 養胃生津 

水分 14.6 92.6
エネルギー Kcal 678  59
 炭水化物  g 74.5 6.7
 たんぱく質 g 4.9 0.4 
 脂質 g 0.7 微量
 カリウム mg 1400 79
 鉄 mg 4.4 0.2
亜鉛 mg  3.6 0.3
銅 mg 0.10 0,01
マンガン mg 0.18 0.01
ビタミンD μg 15.1  1.2
葉酸 µg 76
食物繊維 g 68.7 6.4

♣参考文献・データ

ナチュラル薬膳生活入門編』白きくらげ p.119,120 須崎桂子
日本食品標準成分表2015年版(七訂)きのこ類』 しろきくらげ 乾 ゆで 文部科学省

 

そして、シロキクラゲ多糖体には抗がんの働きも中国医療系大学で臨床研究されています。

 

メディカルハーブのマイタケもそうですが、きのこ類の多糖類には免疫細胞を元気にしてがん細胞が出来ないようにじゃまする働きがあるようなのです。

 

魔法のようにがんが治るという意味ではなく、あくまでもきのこ類の多糖類に抗腫瘍作用が期待できるものが多いという話ではあります。

 

でも白きくらげは、日本のスーパーマーケットでも中華食材売り場などで見つけやすくなった薬膳素材ですから、がんを予防する家庭薬膳づくりに活かすのも一考です。

 

これから関東地方では、本格的な冬の乾燥シーズンを迎えますから、白きくらげの入った温かい鍋料理でカラダを温めながら潤したり、病気を予防するなど、家庭薬膳作りに活用してみてください。

 

 

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病気の家族や自分に食事療法を出来ず悩んでいたとき、薬膳と出会い、中医学の食事療法を知り学ぶ。しかし健康には食事だけでなく、適度な運動や休養も必要なのに気づく。抽象的な伝統医学に現代の生理学や栄養学を掛け合わせ、ライフスタイル医学の暮らし方「ナチュラル薬膳生活Ⓡ」を考案。2008年にナチュラル薬膳生活文化普及協会を設立して、心・体・魂を整える薬膳フードセラピーの暮らし方を社会に広め続けている。