ナチュラル薬膳生活文化普及協会理事長、薬膳ライフコーチ須崎桂子けいてぃーです♪
これまで薬剤師、看護師、料理教室の先生、エステティシャン、薬膳の専門家になりたい大人女性のみなさんに、本格的な薬膳コースをオリジナルテキストで十数年教え続けてきた実績を持っています。
ボイルほたるいかを温かく調理したワケ
冬の晴天が続いて日中の日差しは明るいのですが、北風は冷たくて耳当てがないと耳がちぎれそうな日々が続きます。。
それなのに家族が夕刻、冷たいボイルほたるいかを買ってきて、「寒い寒~い。あったかいものが食べた~い!」
春が旬の「ほたるいか」ですが、立春を前に早くもスーパーマーケットのお魚売り場に並ぶようになりましたよね。
いかは血(けつ)を養う薬膳素材。貧血をケアする養血の薬膳作りにおススメです。
小さなほたるいかの他にも、大きなスルメイカやら、いろいろ種類がありますが、ほたるいかのいいトコロは「一物全体」であること。
頭から足の先まで滋養の高い臓腑も含め、ぜ~んぶ、食べられちゃいますから可食部100%なのがウレシイ。
もし、カンタンな貧血ケアの薬膳フードセラピーにお料理するなら、一般にボイル加熱調理済みで売られていますから、そのまま和えもの、サラダのトッピング、冷奴のトッピングなどで頂くのがお手軽。
とはいえ、料理しないというか得意でないでも食べるのが大好きで(あ、お片付けはちゃんと手伝います^^)、薬膳素材をせっせと買って来る家族のリクエストは・・・
「寒い寒~い。あったかいものが食べた~い!」でしたね。
そこで、いかと同じ補血類(血を造るお手伝いをする薬膳素材の分類のコト)で、鉄分の多いしめじを組み合わせ、加熱調理で頂くことに。
ボイル済みの海産物は固くなり過ぎないよう、短時間加熱でさっと仕上げるのがポイント。
これまた早くも出回り出したグリーンピースを加えたら春の彩り、そして香り。
こんな風に家庭薬膳作りでは、薬膳素材の効能はもちろん、その時の気候のコンディションにも気を配って調理法を決めるのですよ。
当たり前のことではありますが、冷えが気になるときには温める調理法でお料理を頂くのが基本ですね。
冷たくなっているボイルほたるいかは、こうして温かく美味しくめでたく、胃袋に収まり新たな血肉となって明日への活力になりました。
どんな薬膳素材に対してもそうですが、一物全体の食材を頂くときには、そのお姿が目に見えて分かるので特にそのイノチに感謝して頂いています。
ボイルされて薄紫の身体の色が美しく、小さなバルタン星人みたいなキュートなほたるいかさん達に対してもそう。
家庭薬膳を頂くときには、薬膳素材の調達に関わる漁師さんや多くの人たち、作ってくださる人・イノチを提供してくれた食材たちへの感謝のココロも大切にしたいもの。
では、フツーの家庭料理を薬膳に変身させる☆けいてぃーの魔法を紹介しますので、よかったら参考にしてね^^
養血の薬膳 ほたるいかとしめじの豆乳煮のレシピ
材料(4人分):
ボイルほたるいか150g
ほぐしたしめじ100g
オリーブオイル 大1
大蒜スライス 1片分
白ワイン 大2
米粉 小2
海塩 1ml
豆乳 50ml
茹でグリーンピース 適宜
作り方:
1.フライパンにオリーブオイルと大蒜を入れて熱してしめじを炒める。
2.しめじに火が通ったら米粉と自然塩をまぶして炒め白ワインを加える。
3.全体がなじんだら火をおとして豆乳加えて固まらない程度に温める。
4.ほたるいかを加えてさっと加熱しグリーンピースをあしらって供する。
一足早く春の季節薬膳チックに楽しめる家庭薬膳の一品。
グリーンピースのかわりに菜の花を使うと、解毒効果も得られるし春の季節感がさらにアップします。
よろしかったらお試しを♪
『ナチュラル薬膳生活入門編』
薬膳素材の分類 各論
補血類 しめじ p.123 いか p.125 参照
『食材健康大辞典』 いか p.326
栄養素と主な生理機能成分 p.538-547
『日本食品標準成分表2015年版(七訂)』
魚介類 ほたるいか 文部科学省
須崎桂子
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