こんにちは。
ナチュラル薬膳生活文化普及協会理事長、薬膳ライフコーチ須崎桂子けいてぃーです♪
これまで薬剤師、看護師、料理教室の先生、エステティシャン、薬膳の専門家になりたい大人女性のみなさんに、本格的な薬膳コースをオリジナルテキストで十数年教え続けてきた実績を持っています。
キレイに健やかになる暮らし方~バックナンバー
2017年に創設した「ナチュラル薬膳生活マガジン」アーカイブへ、春の新生活で揺れ動きやすい心をケアする薬膳素材を話題にバックナンバーをセレクトしました。
2016年4月にお届けした、春の心を癒す家庭薬膳レシピも含まれています。ご興味がございましたら、どうぞお楽しみください。
心に働きかける薬膳素材って?
新生活が始まる人達の多い4月。みなさんの中にも、新たなお仕事や学業にちょっと緊張気味で取り組んでいるがいらっしゃることと思います。
程よい緊張感や新しいことへのチャレンジは、人生の素晴らしいスパイスのようなものです。なぜなら、一般に人間の成長に役立つものだと考えられているからです。
でも、頑張り過ぎてきついストレスを感じ始めたら、心のバランスが崩れないよう、普段の生活の中で早めにセルフケアをするのがいいですね。
実は身近な薬膳素材の中には、心の癒しに働きかけるものがあります。ですから、私達が毎日必ず摂るお食事に心理セラピーの要素をプラスして、心を癒すナチュラル薬膳生活を楽しむこともできるのですよ。
例えば先日は、〆切りのお仕事でストレス状態の家族の様子に気付いたので、間接的に精神をリラックスさせる薬膳素材の牡蠣をお夕食に用いました。そして、イライラ感を引き締めるレモンの酸味や爽やかな香りも添えたら、お食事が終わるころには満面の笑顔。心の中でやった!と思いました。
さっと作れるおいしい家庭薬膳ですので、みなさんにもご紹介させて頂きますね。
【薬膳レシピ集】牡蠣の米粉焼き パセリレモン風味
薬膳フードセラピーでは、薬膳素材えらびだけでなく、調理法にも心を配ります。炎症を引き起こしやすい興奮状態を緩和するには、緩やかに体を冷ます薬膳素材や柔らかい口当たりの調理が適しています。
ですから牡蠣のぷりっとした食感をそのまま活かして、ふんわりした米粉焼きにしました。
牡蠣は若々しさのモトをたくわえている「腎」も滋養するので、アンチエイジングの薬膳フードセラピーとしても楽しめる一品です。
【テーマ】心を癒す薬膳フードセラピー
【食養生の手法】間接的に心血を満たして心に安らぎをもたらします。
【材料(4人分)】
牡蠣 200g
米粉 大2
オリーブオイル 大2
パセリ みじん切り 大1
レモン いちょう切り 大1
【作り方】
①下処理を済ませた牡蠣に米粉をまぶします。
②フライパンにオリーブオイルを入れて熱します。
③2に1を並べフライパンをゆすって両面をこんがり中火で焼きます。
④パセリとレモンを絡めて火を止めます。
【補足ポイント】
①熱感の症状がみられる場合は、瑞々しい野菜類と一緒に供すると緩やかに心と体を冷まします。
②自然な海の塩味を活かすために塩分を使用していないので、好みに応じて自然塩を少量加えても結構です。
先人の知恵を活かして、牡蠣のように心をリラックスさせる薬膳素材を選び、ご家族を癒す食卓を演出するのはとても楽しいものです♪
どうぞみなさんの薬膳アレンジで、ご家族の心をケアして差し上げてくださいね。
『ナチュラル薬膳生活入門編』
薬膳素材の分類 各論
薬膳素材の分類 補陰類
牡蠣 p.121 参照
須崎桂子
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