こんにちは。薬膳ライフコーチ須崎桂子けいてぃーです♪
これまで中医学と薬膳の専門書ながらAmazonレビューでも分かりやすいと評判の「ナチュラル薬膳生活®」オリジナル薬膳テキストを2冊出版。
薬剤師さんや看護師さんや料理教室の先生などの専門家や健康志向の高い女性達に、本格的な薬膳理論を中心に12年あまり伝え続けています。
まだまだ寒い日が続きますが、いやな目の痒みにギクッ!?花粉症?
新型コロナやインフルエンザの心配だけでもうんざりなのに、もう花粉症?と思う日がそろそろ出て来ていませんか?
花粉症の症状にはいろいろあって、水のような鼻水やくしゃみが主流ですが、目の痒みもそのひとつ。
ちょうど家族が目が痒いかも・・・?・・・花粉症かもと、朝起きたら言い始めました。
そこで花粉症のケアにはちょっと早いかなと思ったのですが、ナチュラル薬膳生活【賢女のハーブ薬膳茶】で「菊花」を使って、飲むフラワーレメディーを家族のために処方したところです。
早くも花粉症のケアに菊花(きくか)のブレンドティーをいただく季節の到来が来たのを実感。
そこで第2の人生をキラキラ輝いて活躍し続けたいのに、毎年、春先になると花粉症でゆううつになってしまう女性たちに、菊花のお話しを分かち合わせていただきます。
「賢女のハーブ薬膳茶」は、先人の知恵やメディカルハーブを賢く使って、第2の人生を健やかに思いっきり満喫したい女性たちのためのブレンドティーの処方箋。
お薬ではなく身近な食材や茶材を「薬食同源」の考え方で賢く使って、花粉症のような季節の不調や日頃の軽い不調を予防したりケアしたりするセルフメディケーションです。
場合によっては、薬膳 × 現代栄養学 × メディカルハーブを掛け合わせて、茶材の栄養素や植物化学成分も考えて配合するのが特色。
賢女のハーブ薬膳茶を症状に合わせて自分でブレンドして、花粉症にマケズ健やかに人生を謳歌しましょう。
もちろん薬膳やハーブの知恵は、愛するご家族の花粉症ケアにもお役立てくださいね。
菊花で目の痒み・かすみ目など目の不調を鎮めてきた中医学の先人の知恵
菊花は、薬膳のみなもとである中国伝統医学(中医学)で、目の不調にずっと使われてきた中薬で、花粉症の目の痒みや、エイジングによる目のかすみなどを改善するのに使われてきました。
中薬は本場中国の伝統医学のお薬で、日本漢方でいえば生薬のこと。
菊花は中国から日本にやってきた漢方薬の「杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)」に含まれているので有名です。
杞菊地黄丸はエイジングによるおしっこのトラブルや浮腫みや疲れの改善のための「八味地黄丸」という漢方薬をベースに、枸杞の実と菊花がプラスされています。
枸杞の実は枸杞子(クコシ)、そして菊の花は菊花(キッカ)という生薬名で配合されていますが、それぞれ食品の枸杞の実と菊の花と同じ植物が由来。
花粉症による目の痒みやかすみ目などの軽い不調であれば、枸杞の実と菊花をティーポットに入れて熱湯を注ぐ温浸剤、いわゆるハーブティーの淹れ方で手軽に飲んでセルフケアできます。
花粉症ケアに役立つ菊花茶にはさまざまな種類がありますが、こちらの例で使ったのは貢菊茶。
菊花のお茶は日本ではふつうの食料品店にはありませんが、今では国内の中国茶を扱うネットショップで手軽に買うことができます。
ハーブ薬膳茶は、化学的に合成された医薬品と違って即効性を期待するものではありません。
気がつくと花粉症の痒みが収まっていたり、花粉症で赤くなっていた目の調子がよくなったりしていることが多いです。
実際に先日からうちでも花粉症の軽い症状をケアしたり改善するために、早めに先日から飲み始めましたが、家族は目の痒みは数日で収まりました^^
但し、キク科の植物に対しては、アレルギーを起こす「キク科アレルギー」人もいるので、その場合には残念ながら服用には向きませんので、どうぞご注意ください。
目がかゆくなるのは「肝」が解毒しているサイン
では一体なぜ、花粉症で目が痒くなる人がいるのでしょう?
中医学でそれは「肝」の解毒の働きが春になると特に活発になるからともいわれています。
中医学と現代の解剖生理学で内臓の働きをとらえると、それぞれで機能の解釈が違う部分があります。
しかし、中医学の肝と現代医学の肝臓は、体の中の毒素を「解毒」するという働きの点においては、共通しています。
肝について中医学と現代医学とで異なる点では、中医学では肝と目はお互いにつながりがとても深いととらえていることです。
分かりやすくいうと、肝の不調は目に出やすいし、目の不調は肝に出やすいといった感じです。
肝は、冬の間に溜め込んだ身体の中の老廃物を外に出そうとして頑張るんですね。
そうやって肝が頑張って解毒している春先に外から身体の表面に花粉がやってくると、肝につながりが深い目は、体に悪いモノが飛んできたと思って一生懸命に取り除こうとするのですね。
これが現代医学でいう花粉症アレルギーで、目がかゆくなったりします。
そして花粉が鼻から肺を通じて体の中に入り込むと外敵が来たと思って、くしゃみ鼻水で花粉を外に追い出そうとして、大騒ぎのくしゃみ・鼻水・鼻づまりを始めてしまうのです。
菊花が目の痒みを鎮めるのはなぜ?
ではなぜ、菊花が目の痒みを鎮めるのでしょう?
まず最初は理由は分からないけれど、先人の経験則で菊花には目の痒みをおさえる効能があることが分かったので、それを後世に伝えてきたという事実があります。
菊花は2千年くらい前に書かれた中国で最も古い薬学書『神農本草経』に収載されているほど、昔から使われてきて史実として遺っているからです。
昔むかし中医学の先人たちは野に生えるさまざまな植物の薬効を調べるために、実際に服用して薬効を試してきました。
『神農本草経』に名前が冠されている神農は実在の人物ではなく、中医学のモトや農耕に功績のあったとされる伝説のカミサマのような存在。
一日に100種類の薬草を試してみて、70回も毒草にあたってしまったけれど、そのたびに緑茶を食べて解毒しながら命をつなぎ、さまざまな薬草の効果効能を調べたと言われています。
神農が書いた薬学書ではありません。
恐らく名もなき多くの昔のお医者様さまが、患者さんのためにどの薬草がどのように効くのかを調べて後世に遺した薬草の記録が、のちにまとめられたのではないかと考えられています。
きっと薬草を試しているうちに誤って毒草を口にして、命を落とした人も少なくなかったことと思います。
こうした過去の先人たちの叡智が後世に伝えられて、現代人のわたくし達が利用している生薬はたくさんあります。
菊花もそのうちのひとつなのです。
菊花には独特の香りがありますね。
現代栄養学やメディカルハーブでは、菊の花には持つ香りの植物化学成分、トリテルペンアルコール類が含まれていて、解毒や消炎作用があるのが分かっています。
こうした芳香成分の抗炎症の働きが目の痒みを鎮めるのに役立っていることが今では分かっています。
中医学の先人たちはこうした科学的なエビデンスが示される前から、臨床で薬草の効き目を何度も繰り返して試しながら、その蓄積されてきたデータを後世に遺しているのです。
菊花とブレンドにおススメの薬膳素材・メディカルハーブ
では花粉症のトラブルに賢女のハーブ薬膳茶を菊花とブレンドするには、どんな薬草の薬膳素材やメディカルハーブを組み合わせたらよいのでしょう?
もちろん、菊花茶をシングルハーブで飲んでもよいのですが、もっとおいしく、もっと薬効を高めるのに役立つ3つの薬膳素材・メディカルハーブ参考にご紹介します。
菊花とのブレンドにおススメ3つの薬膳素材・メディカルハーブ
1.「枸杞の実」
まず先杞菊地黄丸でご紹介した枸杞の実です。
赤い植物色素成分が目の毛細血管を守ります。
2.「薄荷(ペパーミント)」
ℓ-メントールというさわやかな芳香性成分が、
目の痒みを鎮めます。
3.「桑茶(マルベリーリーフ)」
体の表面にやってきた花粉のような
外敵を吹き飛ばします。
これらのうち、桑茶は食前に服用すると糖質の分解を防ぐので、糖尿病の予防やダイエットにも役立ちます。
ちょうどお正月での食べ過ぎで体の中に老廃物がたまっている人が多い時期なので、桑茶と菊花とブレンドして食事の前に飲むといいですね。
ちなみにうちでは、菊花・桑茶・薄荷のトリプルブレンドティーを朝食の前に飲んでいます。
体の中に毒素がたまっていると肝臓に負担がかかるので、花粉症アレルギーの症状が出やすくなります。
ですから、桑茶を飲んであらかじめ糖質をカットして、今のうちにカラダを内側からキレイにして来月からの本格的な花粉症シーズンに備えておくとよいでしょう。
目が痒い。花粉症の目の痒み?と思ったら「菊花」で賢女のハーブ薬膳茶を。ゆるやかに炎症をおさえて爽快な春を迎える支度を始めましょう。 まとめ
今回は花粉症の目の痒みを鎮めるのにおすすめの菊花について、中医学の先人の知恵やメディカルハーブの科学の視点からご紹介しました。
そして目の痒みをおさえる菊花の働きに、目の毛細血管を丈夫にして目の調子を整える枸杞の実や、同じように目の痒みを鎮めるペパーミント、そして花粉などの外敵を体の外に吹き飛ばす桑茶をご紹介しました。
副作用の心配のある強いお薬を使う前に、身近な薬食同源の食材を使って症状を改善できるかやってみて、今から花粉症に備えるお役にたてば幸いです。
こんなふうに普段の暮らしで目にしている菊花や桑茶のような食材で、ぱっと薬膳フードセラピーを叶えるスキルが、ナチュラル薬膳生活の極意です。
ちょっとしたひと工夫で普段の家庭料理を薬膳に変身させる方法をもっと知りたいと感じたり。
家庭でできる薬膳をお仕事にしたいと思ったり。
医療・セラピー・料理の専門家の仕事に薬膳を生かしたいと願っていたり。
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では、「ナチュラル薬膳生活®」が、まいにち必ず摂るお食事を大切にしながら、第2の人生を健やかに200%味わい尽くしたい、人生の使命(ミッション)を果たしたい、女性たちの美と健康を守るお役に立てば幸いです。
体温調節系 辛涼解表類類 菊花 *体温への作用・味の性質・臓腑への働きかけ・作用* 微寒 苦甘辛 肝 肺 疎風清熱 清肝明目 清熱解毒 平肝陽 *栄養素・生理機能成分* カリウム β-カロテン ビタミンB1 ビタミンB2 ビタミンC ボルネオール カンファ― クサンテノン *禁忌* キク科アレルギー |
参考文献
『ナチュラル薬膳生活入門編』
【前期】コーディネーター養成コース 公式テキスト
『ナチュラル薬膳生活応用編』
【後期】アドバイザー養成コース 公式テキスト
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須崎桂子
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