こんにちは。
ナチュラル薬膳生活文化普及協会理事長、薬膳ライフコーチ須崎桂子けいてぃーです♪
これまで薬剤師、看護師、料理教室の先生、エステティシャン、薬膳の専門家になりたい大人女性のみなさんに、本格的な薬膳コースをオリジナルテキストで十数年教え続けてきた実績を持っています。
冬虫夏草 大人女性の香港研修ツアー薬膳素材ショッピングリスト
毎秋恒例の香港ツアー!カウントダウンに入りましたので、薬膳素材えらびの話題をシリーズでお届けしています。♪
今日は冬虫夏草(とうちゅうかそう)をご紹介します。
香港で買えるこんな「ちょっと珍しい薬膳素材」をわたくしがどんなふうに家庭料理にしているのか、出発までにご紹介しています。
一緒に行く生徒さん達が、「どの薬膳素材を買おうか、買ったらどう家庭薬膳に使おうか」、滞在中に買いそびれないように、そして、買ったモノを帰国後に無駄にせず、ぱっとお料理できるようにするため。
冬虫夏草って、いったい何モノ!?
薬膳素材にもなる中薬の冬虫夏草は、お名前に「虫」がついていてコワいし、特殊な印象もあり、高額なので家庭薬膳には敬遠されがちです。
コウモリガ科の幼虫にナツクサフユムシタケという菌類のキノコが寄生したモノがその正体!
でも、冬虫夏草は若々しさのモトを補充する優れもの。
老化で失われていく肺の潤いや、腎の精力をマイルドに補給する働きがあるので、アンチエイジングのおともに長くとり続けるような感覚の中薬です。
コレは、10年以上も前に薬膳の研修旅行で中薬の宝庫ともいわれる雲南省を旅した時に、街の小さな薬局で見かけたときに撮らせて頂いたお写真。
西蔵(チベット)産、たった1gで120元(執筆中の現在のレートなら約1,800円)もしたのですから、如何に価値の高いモノだったのか分かります。
日本から観光で訪れた自分が高くて驚いたのですから、中国内陸部の雲南省のジモティさんたちにとっても、なかなか手が届かない貴重な中薬のひとつなのだろうと思いました。
冬虫夏草のパウダーエキスで手軽に家庭薬膳
香港研修ツアーでは、ホテルの周りの薬局の店先でも、グレードの高い冬虫夏草が美しく束ねられ、立派なキンキラの箱に入って、プレミアムな贈答品として売られています。
でも、希少な中薬で高額だし、虫とか言うし、よく分かんないし、キモチ悪いし・・・
冬虫夏草なんて、別にイラナイ!それにどう使っていいか検討がつかない。
わたくしも、香港に住んでいた中年期には全くそそられることのない薬食兼用(「薬膳素材」でもあり「中薬」でもあり)の冬虫夏草でした。
でも、さすがに老年期を前に身体が衰えてくると、アンチエイジングの優れもの薬膳素材、冬虫夏草が気になりだして、香港でちょっと買ってみるようになりました。
そして、ここ数年は呼吸器の弱い家族をケアする家庭薬膳作りに、冬虫夏草を活かすようになっています。
しかし、ホンモノの冬虫夏草を毎日の食卓でむしゃむしゃ食べるわけではありません。
こんな手軽なおいしいパウダーエキスに加工した冬虫夏草のサプリメントを使います。
但し、明らかに合成着色料を使ったカプセルはカラダによくないのが分かるので、中身のパウダーだけ使います。
それに、こちらのパウダーは姫松茸(アガリクス)が配合されていますから、冬虫夏草はちょびっとしか入っていないと思います。
それでも、しっかり乾燥させたキノコ類独特の香りが素晴らしいパウダーなので、お料理に加えるととてもいい旨味が出てくるのです。
肺や腎を滋養する薬膳鍋、薬膳ご飯、薬膳がゆに加えて、しっとり系の調理法で頂くのがおススメ。
例えば先日、枸杞酒の玄米栗ご飯のバリエーションで、冬虫夏草のパウダーを加えて枸杞酒の五分づき米ご飯を炊きました。
アンチエイジングの薬膳作りに役立つ枸杞酒の作り方はこちらでご紹介しています。
肺を潤し腎に若々しさのモトをチャージする薬膳ご飯の処方です。
キノコの香りと和栗のほっくりした食感がマッチした、秋の薬膳ご飯に仕上がりましたよ。
純正の冬虫夏草そのものを本格薬膳に使うときは、時間をかけて蒸し物やスープにしたり、薬酒にしたりして、じっくり薬効を引き出して使います。モッタイナイですから。
一生楽しみたい!家庭薬膳フードセラピー
けいてぃー先生は「けいてぃーおばあちゃん」になっても、キッチンにしっかり立ってお料理を作れる限り、みんなで家庭薬膳を楽しみたいと思っています。
でも、「ピンピンコロリ」でない限り、イノチが消える間際まで、家庭薬膳作りを延々と続けるのはムリ。
ですから、キレイと健康を守る「ナチュラル薬膳生活」イコール「けいてぃーおばあちゃんの知恵」を、次の世代へ広くお伝えしているというわけです。
けいてぃー先生と香港研修ツアーに一緒に行く生徒さん達にも、本場の薬膳素材を「見て」「味わって」「買って」帰国後に薬膳に「作って」、ナチュラル薬膳生活に是非活かして欲しいのです。
気軽に薬膳フードセラピーを楽しめる「ナチュラル薬膳生活ハウス」を作るのが将来の夢のひとつ。
こんな薬膳ハウスが、街のあちこちにあったらいいなと思いつつ、未来に向かって今から精進の日々です。
参考文献 『中医臨床のための中薬学』
助陽類 冬虫夏草 p.401 参照
須崎桂子
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