こんにちは。

ナチュラル薬膳生活文化普及協会理事長、薬膳ライフコーチ須崎桂子けいてぃーです♪

 

これまで薬剤師、看護師、料理教室の先生、エステティシャン、薬膳の専門家になりたい大人女性のみなさんに、本格的な薬膳コースをオリジナルテキストで十数年教え続けてきた実績を持っています。

 

ハーブ薬膳茶と須崎桂子

冷え性さんに使うピリ辛の唐辛子

もともと、身体に「陽(よう)」という温めるチカラ弱くして生まれてきたので、薬膳講師ですが冷え性さんです。

だからと言って、もちろん「冷え」をほうっておくことはありません。

根本治療にはもっぱら、陽を補充したり身体を温める中薬(ちゅうやく・日本では生薬と言われます)をブレンドした方剤(ほうざい・日本では漢方薬と言われます。)を活用。

特に冬場は外界が「寒」一色の世界になりますから、もともとの冷え体質に相まって、さらにカラダが冷たくなってしまいがちです。

冬の外界と人体の関係(イメージ)初めてさんの本格派ナチュラル薬膳生活体験レッスンから

そういうときは薬膳フードセラピーやメディカルハーブのプロフェッショナルになっていて、本当によかったと思います。

たとえ対症療法であったとしても、毎日の食事療法や植物療法でケアを続けていけば、生涯のQOL(クオリティー・オブ・ライフ=生活の質)が、少しずつでも改善されるから。

例えば、寒い冬を乗り切って冷え性の体質の改善するためには、身体を内側から温める温裏類の薬膳素材をよく使います。

ピリ辛の「唐辛子」もそのひとつ。中医薬膳学的に見ると、その性質は「大熱」。「カイエンペッパー」(学名:Capsicum annuum)と呼ばれるメディカルハーブでもあります。

♣フレッシュ唐辛子

唐辛子に含まれる植物化学成分では辛味成分のカプサイシンが有名ですね。

先日はカラダを温める赤ワインを頂くときの薬膳チックなおつまみに唐辛子を使いました。

陽を補う薬膳素材の赤ワインを食膳に活かす(イメージ)

唐辛子の性質をごぼう料理に活かして

作ったのはきんぴらごぼう。な~んだ普通の和食の副菜です。もともと唐辛子を入れて作るレシピが一般的ですよね。

でもここで言いたかったのは、ごぼう料理に唐辛子のピリ辛の温める性質を意識的にプラスすることで、冷え性緩和に役立てた家庭薬膳フードセラピーだという点です。

実は「ごぼう」自体は「微涼」の性質を持つ薬膳素材で、腸管からいらないモノを追い出す解毒系のメディカルハーブ「バードック」(学名:Arctium lappa)でもあります。

♣ごぼう(バードック)

そこにカラダを温めたり潤したりする、「松の実」もプラスした薬膳処方の配合なのです。

唐辛子のように大熱の性質を持つ薬膳素材はカラダを温める一方で、体内の潤いを消耗してしまいます。カラダの潤いが減ってしまうと、腸管が滑らかでなくなって熱性の便秘になったり、ドライ肌のトラブルが起こりやすくなります。

ですから、体液の補充に役立つ潤い補給の薬膳素材を熱くする唐辛子料理と組み合わせて、冷ますチカラと温めるチカラの陰陽バランスをとる配合にしました。。

特に唐辛子は、大腸の潤いが足りない方が食べると、腸管の内部が滑らかでなくなるので、老廃物がカラダの外に出にくくなるため便秘の心配があります。

♣松の実

松の実は、身体に「陰(体液を潤している体液全般)」を補充する「補陰類」という薬膳素材で、「潤腸通便(じゅんちょうつうべん)」という働きを持っています。

だから、腸の中が熱くなりすぎておつまりにならないように、するりと老廃物は腸管から追い出すのを松の実の潤いの働きが助けてくれるというワケなのです。

それにもちろん、ごぼうと松の実はお味のコンビネーションでは出会いモノ。とっても美味しく仕上がります。

ナチュラル薬膳生活の家庭薬膳レシピはカラダにイイだけでなく、カンタンに作れて目にも舌にも美味しく仕上げるのがモットー。

そうでないと薬膳作りは続かないし、「わあ美味しそう!」と毎日の食膳につくとき、まだ食す前から、そのヨロコビ自体が、免疫力をアップするので未来のキレイと健康に役立つから。

なお、唐辛子の辛味は粘膜刺激が強いので、食べれば食べるほどいいわけではありません。

♣唐辛子は色彩でカラダを温めるテーブルデザインにも活用♡

なぜなら口腔内や消化器の荒れてしまいますし、舌がビリビリ痛くなりますから、召し上がる方の体質や年齢に合わせて適量をプラスしてお楽しみくださいね。

お子さんには刺激が強すぎますし、呼吸器が弱い方の場合は気管支を傷める場合がありますし、炎症性の疾患があると悪化のおそれがあるので向きません。

このように唐辛子は作用がとても強いので、様子をみながら食す方に合わせて上手に活用なさるとよいでしょう。

では、フツーの家庭料理を薬膳に変身させる☆けいてぃーの魔法を紹介しますので、よかったら参考にしてね^^

冷え性ケアの薬膳~ごぼうと松の実のピリ辛きんぴら

材料(4人分):
ごぼう 1本 (たわしで洗って短冊切り)
粗糖 大2
松の実 大2
オリーブオイル 大1
唐辛子 2本 (割って種を除く)
日本酒 大1
水 大1
醤油 小2 (小1+小1)
胡麻油 少々

作り方:
1 厚手鍋にオリーブオイルと唐辛子を入れて温めごぼうを加えて中火で炒める。
2.粗糖を加えてさらに炒めしんなりしてきたら日本酒と水を加える。
3.醤油を小さじ1加えてさらに炒めて蓋をかけ、弱火で5分蒸し焼きにする。
4.再び少し火を強めて松の実と醤油をさらに小さじ1を加えて水分を飛ばす。
5.胡麻油を少々回しかけて盛り付ける。

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病気の家族や自分に食事療法を出来ず悩んでいたとき、薬膳と出会い、中医学の食事療法を知り学ぶ。しかし健康には食事だけでなく、適度な運動や休養も必要なのに気づく。抽象的な伝統医学に現代の生理学や栄養学を掛け合わせ、ライフスタイル医学の暮らし方「ナチュラル薬膳生活Ⓡ」を考案。2008年にナチュラル薬膳生活文化普及協会を設立して、心・体・魂を整える薬膳フードセラピーの暮らし方を社会に広め続けている。