こんにちは。

ナチュラル薬膳生活文化普及協会理事長、薬膳ライフコーチ須崎桂子けいてぃーです♪

 

これまで薬剤師、看護師、料理教室の先生、エステティシャン、薬膳の専門家になりたい大人女性のみなさんに、本格的な薬膳コースをオリジナルテキストで十数年教え続けてきた実績を持っています。

 

ハーブ薬膳茶と須崎桂子

枸杞酒で金目鯛のかぶと煮を

このところ、薬膳の資料作りに中薬学や方剤学の辞典で細かい文字を追いながらリサーチ。

すると、目がすごく疲れる。

(あの老眼ルーペのハデなCMに惹かれるのよねえ最近。。。)

そのせいでしょうか?

先日、スーパーのお魚売り場で、金目鯛のお頭に惹きつけられて目が離せない。

う~ん。どうしよう。目玉が金色に光っている✨

薬膳の世界では不足しているモノ、同じ類のモノで補給するという考えがあります。

「以類補類(いるいほるい)」なるほどって感じがしませんか?

多分、目に良い金目鯛の皮の赤い色素「アスタキサンチン」にもココロ惹かれたみたい。

やっぱり買うでしょう・・・というわけで、

さらに目をいたわる枸杞酒を使って、まっかっか。

枸杞の実には、目のかすみなどを緩和する明目(めいもく)の働きがあるのです。

その結果、こんなに赤い和風薬膳に仕上がりましたが、おいしくお目目をいたわりました。

見た目ちょっとスゴイけれど美味(^-^;

金目鯛の目の周りのコラーゲンはプルプル&とろ~り。

それを食することで美肌のインナービューティー効果があるからキレイに。 

生徒さん達、こういう家庭薬膳も一緒に作りたいかな・・・?

目をいたわる薬膳 金目鯛のかぶと煮 枸杞酒仕立てのレシピ

でも「金目鯛のオカシラ」はいつも手に入るとは限らない薬膳素材。

ですので、鯛トカ他のお魚のおつむでも作れるように、カンタン薬膳レシピをご紹介しておきますね。

キッチンにはちょうど珍しいはなびらたけや、春の発酵教室で作ったひしおがたっぷりあります。

そこで、こうした腸管をお掃除するきのこ類や、消化を助ける発酵調味料も使って、ヘルシーに仕上げました。

よろしかったら、お試しを。

材料(2人分):

金目鯛1尾のお頭 縦2つ割り
はなびらたけ 100g
A:調味液
生姜の薄切り 10g分
枸杞酒 大2 (漬けた枸杞の実も一緒に)
水  200ml
本みりん 大1
粗糖 大1
醤(ひしお) 小1

作り方:

①金目鯛のお頭に熱湯をかけて霜降りして臭みを抜く。

②はなびらたけを小さくちぎる。

③平たい鍋かフライパンにAを入れて強火で煮立てる。

④①を入れて火を落とし灰汁を除きながら5分煮る。

⑤はなびらたけを入れて蓋をかけ、さらに5分煮る。

⑥蓋を外して金目鯛に煮汁をかけながらさらに5分煮つける。

⑦器に盛って煮汁をかけ、オプションで香味野菜をあしらう。

補足ポイント:
①醤(ひしお) がない場合はお味噌で、枸杞酒がない場合は日本酒で代用してもおいしく仕上がります。目をいたわる薬膳の働きも変わりません。
②はなびらたけがなければ、黒きくらげや舞茸など他のきのこ類を使ってもよいでしょう。


『ナチュラル薬膳生活入門編』
薬膳素材の分類 各論
補陰類 枸杞子 p.119 参照

『食材健康大辞典』監修 五明紀春 時事通信社
キンメダイ p.252 参照

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病気の家族や自分に食事療法を出来ず悩んでいたとき、薬膳と出会い、中医学の食事療法を知り学ぶ。しかし健康には食事だけでなく、適度な運動や休養も必要なのに気づく。抽象的な伝統医学に現代の生理学や栄養学を掛け合わせ、ライフスタイル医学の暮らし方「ナチュラル薬膳生活Ⓡ」を考案。2008年にナチュラル薬膳生活文化普及協会を設立して、心・体・魂を整える薬膳フードセラピーの暮らし方を社会に広め続けている。